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シェア本棚の中身づくり

福島は田村市船引にある、シェア本屋のアルマティエ。
ありがたい事に本を手に取ってくれる方がいるので、先日新しく読んだ本を本棚へ入れて来ました。

“言語の本質 どう生まれ、進化したか”
 以前本棚に置いていた、”赤ちゃんの脳と心で何が起こっているの?”の本に通じる内容です。
オノマトペという擬音語(例えばドキドキやブーブーといった、赤ちゃんやママパパ、そしてもちろん私たちが使う言葉)が、
ヒトという生き物の言葉の習得にどんなに大切な役割を果たしているのか、果たして検証してみようという野心的な本でもあります。


“世にもあいまいな言葉の秘密”
 世にある様々な’言いまちがい’について紹介されている本です。誰しも一つはあるなあと思う例が載っているかもしれません
 “言葉の本質”の本とは対照的にみえますが、私はあいまいさもまた言葉の本質だなあと思えました。
 誤解を招かない話し方や伝え方を考えたい、という人にもおすすめです。


“客観性の落とし穴”
 少し前に、“ファクトフルネス”といった、事実、エビデンスを大事にして物事を見つめ判断しようという本が注目されました。
 この本はそうした観点を重視しながらも、話のテンポや言葉のリズムがどれほど豊かな情報をもたらすかを力説します。
 仕事や大事な時に見逃しがちな、事実だけでは語ることの出来ないことを大切にしたいと思わせてくれる本だと思います。


“神様の友達の友達の友達はぼく”
 詩を書く人のエッセイ集。
 独特な人との距離の感覚が印象に残っています。
特に喫茶店の椅子が好きな話と、
川のようなところで生きているという感覚について、
他の人に繊細だと思われがちだけど自分では鈍感だと思っている、の話が好きです。



棚に本を置くようになり変化を感じたのは、まるで誰かと一緒に読むような感覚が出たことです。
‘この本はあの本棚においたらいいんじゃないか’というような、誰かにおすすめする観点というか、
でもそのために本を選んで読むのも違うと思うので、その気持ちを持ちつつ、自分へもし贈るならどの本かな、という気持ちで最近は本を手に取ってみています。

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