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就活における序盤・中盤・終盤フェーズとは?

はじめに

C,Inc.では、ミッション到達のために、受験・就活・転職など、様々なモノにおける『フェーズ』を研究しています。

その中でも今回は、現在研究を進めている『就活における進捗フェーズ』について、紹介させていただきます。

フェーズとは、段階、局面、側面、様相、位相、相、段階的に行う、などの意味を持つ英単語。日本語の外来語としては、現象や活動、計画、事業などを時系列や状態の変化に応じて区切った段階、局面という意味で用いられることが多い。

IT用語辞典.フェーズ(phase)とは?意味を分かりやすく解説.

内容に入る前に

当然、就活においては決まった型や進み方・方法はなく、一律のフェーズの定義は困難で、もちろん議論の余地があります。また、各々の就活に進捗フェーズの色を付けること自体に対して違和感を覚える方もいると思います。

しかし、あくまで目安と示すことで、現在取り組んでいる、また、これから取り組む人たちにとっての1つの羅針盤的な役割を担えるのではないかと思っています。

実際に就活生の方にも携わってもらい研究を進めていますが、今回のnoteに関するフィードバックを頂戴し、さらに改善を続けていければと思っています。忌憚のないご意見をいただけますと嬉しいです。

就活フェーズの定義とは

「就活における平均的な進捗モデルを示し、自身の立ち位置を把握・行動しやすくする」ことを目的とし、以下の通りに定義しました。

就活フェーズの定義
実態を考慮し"本選考前"と"以降"で定義を分けています

本noteを投稿した2022年5月現在で照らし合わせると、

本選考前・・・24卒
本選考以降・・・23卒

となります!それでは、下記にてそれぞれのフェーズ詳細を解説していきます。

※必ずしも、序盤→中盤→終盤と進むことを想定したフェーズ定義ではなく、あくまで現在地を把握するためのものであることをご了承ください。

序盤(本選考前)

就活開始〜エントリーシート・グループディスカッション対策などに取り組み始めた時期

序盤は『就活を始めた直後』を基本的に想定しています。

具体的な内容として、自己分析を挙げていない理由については、中には行わない人もおり、何をもって自己分析を行なったか、完了したかが分かりにくいため、選考序盤にあるESやGDなどの対策を挙げています。

中盤(本選考前)

インターン(サマーやウインター)に参加している時期

中盤では、就活そのものに対する理解・準備活動の序盤を経て、『業界・企業・職種理解を深めるための行動を具体的に行なっていく時期』を想定しています。

当然、就活開始時期によってはインターンなどに参加しない方もいるかと思いますが、1つの目安、また、C,Inc.の活動としては進路未決定研究を元とし、進路や就職先を決めるためには「探索行動」が重要と考えていることから、このような形で設定しています。

終盤(本選考前)

早期内定を獲得し、さらに志望度の高い企業を目指している時期

終盤においては『さらに就活が進行しているフェーズ』になります。

本選考前における終盤の定義は少し苦労しましたが、
・インターン経由などでの早期内定を獲得していること
・さらに志望度の高い企業があり、そこでの内定を目指していること

と定義しました。

そのため、例えばAさんという方が、早期内定を獲得した企業が第一志望の企業で、ここで就活を終えることを選んだ場合は、そのまま就活が終了するため、Aさんのフェーズの移り変わりとしては「中盤フェーズ→終了フェーズ(後述の定義)」になります。

こういった場合のように、必ずしも、今回定義している就活フェーズに沿って進まないケースは充分考えられます。

そのため、提案している就活フェーズの定義は絶対的なものでなく、あくまで目安と考えていただければと思います。

序盤(本選考以降/大学3年3月〜)

本選考に取り組み始めた時期

実際の就活生の方々のご意見も踏まえ、本選考前と以降では、就活の中身や動きが大きく変わってくると考え、このような分け方を行いました。

ただこちらも、序盤においては基本的に『本選考に取り組み始めた直後からの時期』と想定しています。

中盤(本選考以降/大学3年3月〜)

内々定を獲得しているが、まだ就活を進める意欲がある時期
(例:第二志望群の内々定などを想定)

本選考以降の中盤と終盤の分け方については難航しましたが、
・内々定を獲得していること
・獲得している内々定に対する志望度の違い

によって定義しました。

具体的なケース:

Bさん:内々定を獲得しているが、第一志望企業における選考はまだ進行中である

終盤(本選考以降/大学3年3月〜)

内々定を獲得しており、まだ選考が残っている企業含め最終検討中の時期
(例:第一志望群の内々定などを想定)

具体的なケース:

  • Cさん:第一志望の企業から内々定を獲得しているが、まだ受けられる企業にも興味はあるため、選考を進め、結果をもとに最終決定を行いたい

  • Dさん:第一志望の企業には落ちてしまった結果、内々定を獲得していた企業が現時点では第一志望に。ただ、まだ受けられる企業にも興味はあるため、選考を進め、結果をもとに最終決定を行いたい

といった形を想定しています。

開始していない/終了

この他にも、
・就活をこれから始める人
・既に終えている人

も当然いるため、序盤〜終盤の前後においても定義した方がわかりやすいかと考えているため、2つのフェーズを設定しています。

「開始していない」→就活をまだ始めていない時期

「終了」→就活を終えた、終えているタイミング

実際の就活フェーズ活用例

実際に就活フェーズを用いると、例えばこのように活用できます。

ケース1:
先のフェーズに進んでいる人を相談相手にする(例:序盤→中盤)

ケース2:
先のフェーズに進んでいる人の動きを見て、自分の就活の進め方を決める(例:序盤→中盤)

ケース3:
同じフェーズにいる人を見つけて、就活を共に進める仲間を見つける(例:序盤↔︎序盤・中盤↔︎中盤)

より分かりやすく活用する場合には、"志望業界""就活開始時期"も照らし合わせることで、自身にとって相性の良い人を見つけることができると考えています。

今夏、就活フェーズを使ったサービスをリリースしてみます

ここまで紹介してきました就活フェーズをより良く活用すべく、
Twitterなどで簡単に伝えられる・見れるプロフィールサービス『Cenaka(セナカ)』
を6月中旬ごろにリリース予定です。

https://cenaka.com/

最初はα版としてリリース

『SNSの自己紹介欄と投稿だけでは、繋がるうえでの判断がしづらい』という課題を解決するために、就活フェーズの可視化を活用しています。

実際の利用シーン:

Twitterの「#〇〇卒と繋がりたい」の自己紹介投稿にCenakaのURLを載せ、就活フェーズなどの必要な情報をお互いに確認しやすくする

※画像は開発中のイメージです。
参考にしている人や使っているサービスといった項目も。
※画像は開発中のイメージです


プロフィールカードには、"志望業界"や"就活開始時期"も載せられる形でリリースするため、今までより、自分に合った繋がりを見つけやすくなるような環境を作っていければと思います。

Twitterでのシェアはちょっと…という方向けの機能

"あなたの就活フェーズにマッチしそうなアカウントをメールでお知らせする機能"もあります。
「積極的に就活は進めたいけど、Twitterでのシェアはちょっと・・・」という方もいるかと思いますので、ぜひ登録してこちらを使ってみてください。

本日事前登録サイトをオープンしました

リリース時期の都合上、サマーインターンを控える24卒の方からがスムーズに活用できるかと思います。(もちろん23卒の方もご利用ください)

興味がある方は、よければ事前登録してみてください!(入力はメールアドレスのみです)

https://cenaka.com/

終わりに

私たちの方針として、「バランス」を重要視しています。

まず、学生の本分である学業が疎かになってしまうほど、就活というものが長期間大学生活に影響を及ぼすことには、賛成できません。
ただ、より良い意思決定のためには、働くことに対する知識や理解、職業観の育成が重要な1つであるとも考えています。

そのため、上記のバランスを鑑みつつ、現在の就活の実情に照らし合わせてさまざまなものを提案していき、徐々により良い形への変革を目指していければと思います。

今後は志望業界における選考スピードの違いから生まれる、フェーズの違いを活用したレコメンド等も研究を進めてまいります。

「就活の進捗フェーズを可視化する試み」があるからこそ、具体的な議論につなげていき、活用した更なる試みを検討することができると考えています。

Cenakaも含めて、ぜひ改善につながるフィードバックをいただきたいです。
引き続きよろしくお願いします!


連絡先
info@inc-c.co.jp


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