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cinema, local, emotional 019

『IT 第二章』イオンシネマ桑名にて鑑賞。
(以下、これから鑑賞される方は読まないでください)

・19:30〜の回、客席はガラガラ。
・原作は未読。過去作品と第一章は鑑賞済み。
・カーペンターの『遊星からの物体X』というより、塚本晋也の『ヒルコ 妖怪ハンター』へのオマージュを感じた。あるクリーチャーの造形、そいつとの戦い方、敵のアジトの世界観に。お、ヒルコ観てんのかな〜俺も大好きだよ〜と、一方的に好感を抱いた。
・恐怖を追求した映画ではなく、緊張と緩和をバランス良く配置したウェルメイドな娯楽作品。
・ただし、ITが子どもを喰らう描写は残虐。あれらを見せることで、客に「この映画、何をするか分からねえ、気が抜けねえ」という緊張感を持たせる効果はあるが、僕は単純に少し気が滅入った。
・登場人物一人一人が、現在の自分の心に潜在的に巣食う目を背けたい過去の経験を思い出し、向き合い、乗り越え、未来への一歩を踏み出していく。「今どうするかで未来は変えられる」そんなメッセージが通奏低音として鳴っている作品。
・ラストは敵のアジトに繋がる洋館に乗り込んでいくのだが、同じS・キング原作の『呪われた町』を思い出した(トビー・フーパーが監督した同原作の『死霊伝説』も)。好きなんです。だから今作も観ていてその場面は胸踊りました。
・三時間近くあるシンプルな展開の作品だが、退屈せずに観ました。ていうか、ラスト、少しジーンとしちゃったぞ。

ガラガラの大劇場で鑑賞できたことは個人的には観やすくて良かったけれど、作り手達には可哀想。アメリカでめちゃくちゃ大ヒットしてるのだから、宣伝担当の方がその辺りをもうちょっと前面に謳っても良かったのではないか。「アメリカで4億ドル(約435億円)を超える大ヒット!」とか。「シックスセンスを超えてホラーとしてはナンバーワンうんぬん」ではちょっと分かりにくいのでは?とにかく、もっと観られてよい映画だと私は思いました。

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金はないものが出すものぢや。あるものは出さん。

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伊藤 有紀 Yuki Ito

映画監督/ドキュメンタリー映画「まちや紳士録」('13)「人情噺の福団治」('16)を監督。東京・名古屋・大阪ほか各地で劇場公開/2021年春撮影予定の新作劇映画を準備中/三重県 多度ふるさと塾 世話人/土着と革新の間 info@officearigato.com

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ローカルで活動する映画監督の制作と日常
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