カトウユウキ
既存の“何か”に向かうのではなくて 今いる自分の範囲を 少しずつ広げていくイメージ 心地よさのポイントを見つけて そこに留まりつつも広がっていく 既存の“何か”も取り囲んでいくように #詩 #散文 #つぶやき
何か新しいことが始まる前には 必ず混沌とした世界が広がる 古いものが壊されて その空間に新しい空気が吹き込んできて 新たな秩序の形成途中というか 風が吹き荒れて 花粉が飛び散って ものすごい花粉症の症状が出ているんだけど それが落ち着けば 大地に根付いたそれらが新緑や鮮やかな彩りを見せてくれる、というような 待つ、ということ それもきっと実りをもたらしてくれる 立派な行為 #詩 #散文
ひだを持った巨大なマシーンが大地の上を覆い尽くし、チカチカと明滅を繰り返す 無機質なひだとひだの間を鉄の馬が定期的に通り抜けていく 鉄のアリの大群は、進めと止まれを繰り返して、それぞれの目的地へと向かっている それらは命を宿しているかのように 動き続けることをやめない 自然が四季を巡らすがごとく この閉ざされた世界もまた、一定の脈動を打ち続けている 自然のリズムとは対抗するように、 あくまで一定に一律に この巨大な空間に舞い落ちる命は 時間を経て、同じくこの無機質な機械
ロングニッカを履いて YACPACのリュックを背負い championのキャップを被る 自分の仕事着スタイル 無意味に首を絞め付けるひもを身につける必要はない リュックの中には大型カッター、ゴム手袋、ヘルメット、プライヤー、その他簡易的なもろもろの工具 マウンテンバイクを走らせ 最寄駅の駐輪場へ停め 電車を乗り継いで目的地へと向かう 現場は無機質なビルが出来上がる前の 巨大な鉄鋼ジャングルジム 重さ数十キロの木箱を担いで トラックと建物の間を往復する 「あ