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秋のコンチェルト«下一站,幸福»(英語:Autumn's Concerto)

出演:吳建豪(ヴァネス・ウー)、安以軒(アン・アン)、許瑋甯(ティファニー・シュー)、吳慷仁(ウー・カンレン)、小小彬(シャオシャオビン)ほか
監督: 陳慧翎(チェン・フイリン)『ママ、やめて!』(媽,別鬧了!)
OP曲: 丁噹「我愛他」
台湾放送:2009年10月 台視
尺:90分×21話

才能があると先生に褒められ、最高の誕生日を迎えたムーチェンは父親と継母と一緒にケーキ屋さんで誕生日ケーキを買うが、そこで父親が交通事故に遭ってしまう。ムーチェンは突然、大事な父親とピアノを失う…。大人になったムーチェンは継母と継母の再婚相手と一緒に、聖徳大学の食堂を請け負うことになるが、ある日、継母に頼まれて大事な食材を運ぶことに。その道中にクァンシーに出逢うが、警察沙汰になるほど互いに最悪な印象を抱く。食材を継母に届け、その食材で作った料理を聖徳大学の理事長の家に届けるムーチェンだが、そこで再度クァンシーをみかける。クァンシーは理事長の1人息子だった...。

あらすじ出典:Amazon Prime Video
画像出典:台湾公式HP

台湾ドラマ名作中の名作

すっかりこちらの作品の記事を書いていたと思っておりましたが書いていなかったことに気づきました。この作品、大好きで2~3回は観たと思います。台湾ドラマの中でも名作中の名作ではないでしょうか。
運命に翻弄されながらも健気に暮らすムーチェンをアン・アンが演じています。一方、ムーチェンと相思相愛でありながら引き裂かれ、記憶を失い、金のためなら何でもする弁護士になったクァンシーをヴァネスが演じています。ちなみに台湾人の友人に言わせるとABC(アメリカで生まれ育った中華系の方)のヴァネスが弁護士役というのが(弁論の部分で)多少違和感があるそうですが、まぁストーリーの本筋には影響出ないので問題ないです。
一度日本に入ってきたものの、権利の関係で一時期宙に浮いた状態でした。数年前にようやく新しい権利購入者が現れ再び日本に入ってくることが出来ました。良かった良かった。

スターを生み出したドラマ

この作品で大出世したのが一途にムーチェンを支えるトゥオイエを演じた吳慷仁(ウー・カンレン)と、ムーチェンの子供シャオラーを演じた小小彬(シャオシャオビン)。
小小彬(シャオシャオビン)は本名:溫玄燁といい、父親(溫兆宇)も子役出身の役者とのことです。父親が子役時代に出演したドラマ《星星知我心》というドラマの2007年版に出演したのがデビューのようです。2016年ごろの作品までは出演履歴が追えたのですが、その後の出演履歴は発見できませんでした。ただ、2020年に華岡藝術學校に合格したことが報道されています。その写真はちょっとぽっちゃりでしたね💦芸術学校に進まれたとのことで引き続き役者としての芸を磨いていくのでしょうか…。
さてさて、この作品で一躍スターダムに躍り出たのは吳慷仁(ウー・カンレン)ではないでしょうか?本作の前にはテレビ映画や短編映画などには出演していたものの、連続ドラマに出演したのは本作が最初だったようです。本作で人気に一気に火がつきドラマに映画に引っ張りだことなりました。彼ほどのキャリアですと中国ドラマや中国映画に出ていてもおかしくないのですが出ていなさそうです。彼の政治的立場はよくわかりませんが、政治的な理由というよりも、台湾の映像産業を良くしたいという思いが強いためではないかなと勝手に思っています。
また、本作でヒットしたのが主題歌を歌った丁噹(Della)。彼女は中国出身なのですが、本作で有名になったこともあり、当時は台湾人でも彼女が中国出身の歌手だと知らない人もいたようです。本作の前もドラマや映画の挿入歌や主題歌を歌っていましたが、本作で一気にOSTの女王となりました。感情を揺さぶる彼女の歌声は、運命に翻弄される本作の切ないストーリーにぴったりでした。日本のカラオケにも入っているし、歌詞も簡単なのでぜひ挑戦してみてください。

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