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追撃者 ~逆局~«逆局»(英語:Danger Zone)

出演:周渝民(ヴィック・チョウ)、朱軒洋(ベラント・チュウ)、李銘順(クリストファF・リー)ほか
監督:莊絢維(デヴィッド・チュアン) 、陳冠仲(チェン・グァンジョン)『次の被害者』(誰是被害者)
原作:千羽之城「追凶者 The Pursuer」
台湾配信:2021年9月  iQIYI/緯來電影台
尺:50分×24話

東林市ー 新旧が混在するその沿岸都市で連続殺人や死体発見が相次いだ。警察の秘密裡に捜査が行われていたが、情報が流出し一斉に報道されると、東林市は犯罪都市と名を馳せることとなる。警察の捜査が行き詰っていたころ、捜査の誤りを指摘する1本の電話が鳴った。それは多くの罪悪人が収容されている東林監獄からだったー
警察へ情報を発信したのは、なんと 囚人No5710の梁炎東(リャン・イェンドン)。彼は新人警察の 任非(レン・フェイ)にある事を条件に捜査への協力を申し出る。
時を同じくして、監獄内では 謎の殺人事件が発生。それは一見、自殺のように見せかけた奇妙な殺人事件だった。一連の事件で、囚人 梁炎東(リャン・イェンドン)は、背後にはより邪悪な勢力が潜んでいると考えー。
取引を交わした2人の危険な旅が 今、始まる。

画像・あらすじ出典:公式HP

個々の事件がつながっていく面白さ

こちらは観始めてから全話観終わるまでアッというまでした。自分自身がサスペンス系ドラマが好きというのもあると思うのですが、少しずつ事件が重なっていくストーリー展開、新人刑事任非(朱軒洋)が譚隊長(李銘順)との良き師弟関係の中で成長いく姿、梁炎東の冷静な観察眼・思考力・推理力など、見所が満載でぐっと引き込まれました。
演出にも遠慮がなく、多少残虐に映るシーンも遠慮なく描かれていました。これはiQIYIというネットサービスと映画チャンネルがファーストウィンドウ(初回の配信・放送先)だったからというのもあるかもしれません。サスペンスものの表現はリアルにしてほしい(リアルにできないなら中途半端な描き方しないで、うまいこと直接表現を避ける演出をしてほしい)と思っているので、そういった演出も良かったと思いました。
役者の皆さんの演技にも深みがあり、それぞれが役に合わせた個性を発揮していました。朱軒洋(ベラント・チュウ)は新人刑事特有の正義感にあふれ、猪突猛進に突っ込んでいく任非を熱く演じていました。隊長役の李銘順(クリストファー・リー)はチームをしっかりと引っ張っていく、隊員を信頼しつつも彼らの安全を守ろうとする、特に任非に一目置いている、そんなチームの父親的な役を存在感たっぷりに演じていました。また、ゲスト出演ではありますが、大好きな溫昇豪が本作にも出演していたことにもびっくり。本当に色々出演する役者さんだなぁ…。

ヴィックの渋さ

仔仔(周渝民)のデビューは、友達のオーディションについていった『流星花園 -Meteor Garden-』なのですが、その後はしばらくアイドルドラマに出ていました。理由としては、デビュー作のイメージもあると思うのですが、ほかに彼のしゃべり方にも理由があったのではないかと思われます。彼のしゃべり方にはクセがある(宜蘭弁と本人は言っています)というか、滑舌が良くないというか、それが本人的にも悩みの種ではあったようです。事務所も発音の教師をつけたほど。
滑舌の悪さはアイドルドラマに出ていた際は逆に甘く聞こえて良いのですが、シリアスな役には適さないため、役の幅が狭まってしまうのも本人的には悩みの種だったようです。
とはいえ、『痞子英雄 ~Black & White~』でアクションに挑戦したり、時代劇に挑戦したりと、着実にキャリアを築いてきました。そして、デビューしてから20年…。今回のドラマでは、元来の低音ボイスが役と相まって渋さを醸し出していました(多少の発音クセは残っていますが💦)。また、彼の少し寂しげな表情ーこれは『流星花園 -Meteor Garden-』の花澤類役でも生きていましたがーが、恋人を失い、さらには無実の罪で服役している梁炎東という役に説得力をもたらしていました。
『流星花園 -Meteor Garden-』の花澤類役の仔仔にハマった(恋した?)私は、本作の梁炎東で再び周渝民にハマりました!この渋さは、もう仔仔って呼べないですね!

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