集中を高める科学③

このシリーズも第三弾。

教師をしているときに、生徒が「今日は集中していたな」「今日はつまらなそうだったな」と思うことが、授業によってありました。

その原因は、何か?

色々自分で勉強をしていくうちに、脳が集中できる時間がカギでした。

そのメカニズムに従った授業は、生徒が「集中する」状態になったのです。


今日はそれをご紹介します。

メソッド4.集中へのルーティン

勉強に集中するためには、「勉強の始め方」も重要になります。

勉強の始め方をパターン化しておくと、脳の前頭葉が落ち着き、勉強を始めることが「癒やし(快感)」になります。
気分も上がり、楽に集中できるようになるのです。

例えば、元ラグビー日本代表の五郎丸選手がゴールキックを蹴る前にルーティンを行うのは、同じ行動をして、脳を落ち着かせ、キックに集中することで、高いパフォーマンスを発揮することができるのですね。

勉強においてのルーティンとは、勉強の前に机を片付ける、自分の好きな教科の問題から始める、コーヒーを一杯ゆっくり飲むなど、なんでも良いのです。

私は授業の前に、口頭での復習問題を5問、必ず実施していました。
毎回同じことを始めにするので、集中が高まり、授業の効果を高めることができていました。

メソッド5.15分勉強法

同じ行動をパターン化する方法として、「15分勉強法」もおすすめです。

良い集中が持続する時間は、10〜15分と言われています。
15分単位でスケジュールを立てて勉強する「15分勉強法」は、有効です。

メソッド4でもご紹介したように、最初の15分を前回の復習などに充てることで、集中への準備を行うことができます。

具体的な例としては、1科目60分ほどの目安にして行い、「起承転結」のスケジュールをつくります。

❶最初に復習の15分。

❷次の15分は今日学習する部分を教科書(解説)を読み込む時間。

❸次の15分で問題を解く時間。

❹最後の15分は振り返りや明日の予定を立てるなどです。

この方法のメリットは、勉強した内容を再確認でき、自己達成感、つまり以前ご紹介した脳が「報酬」を得られ、集中を高めることができるところです。

15分勉強法を学んでからは、生徒が1時間を分割した授業を行なっている時に集中していることが感じられました。

勉強だけでなく、スポーツや趣味などもメリハリをつけることで、夢中になりますよね。

是非参考にしてみてください。

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