サムネ

【初公開】人生を懸けたクラウドファンディングの手紙 〜皆様への感謝の気持ちと1周年記念祭について〜

 皆様のおかげでKoru Takanawa Gateway Hostel, Cafe&Barは4/28に1周年をむかえることができました。日頃支えてくださっている皆様、心から感謝申し上げます。今回の記事では、1年前に行った【クラウドファンディングしてくださった皆様に向けて送った手紙】を初めてnoteで公開させていただきます。僕の人生を懸けた熱い想いを一生懸命書きました。最後まで読んでもらえたら最高に嬉しいです。1周年記念祭は5/9(木)~5/12(日)の4日間連続で行います。ぜひお越しください。

 ありがたいことに前回公開したnoteの投資記事はたくさんの反響をいただきました。(300人近くから直接連絡をいただきました。)
 今回の記事を読んでもらえたら「なぜ南が投資についてこんなにも情熱を持っているのか?南の口癖の"今、この瞬間"とは何か?」ということが分かります。どうか最後まで読んでもらえたらとても嬉しいです。

■クラファンの御礼の直筆手紙

 築30年のうなぎ屋さん「宮川」を解体&フルリノベをしている間に、どうしても工事費用が足りなくなってしまい、昨年2月にReadyforにてクラウドファンディングを開始しました。最終的に265名から506万6000円という多大なるご支援を頂戴することができプロジェクトは達成することができました。

 このクラウドファンディングは
間違いなく僕の人生で最も大きい
転換点となりました。

《38年間の麦屋の魂を受け継ぐ。港区高輪に初のゲストハウス開業!》

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 クラファン中は途中で辛くなってメンタルブレイクしそうになった時期もありました。(毎日が辛くて心が折れすぎてもはや粉になっていました。)しかし、夢を持って走り続けて情報発信をしていると、何年も会ってないのに突然支援をしてくれる友人や、Instagram/twitter/facebookでクラファンの記事を拡散してくれる友人・後輩が僕のことを支えてくれました。工事の資金が足りなくなって死にそうになっていた私を助けていただいたこと、一生忘れません。
 
 僕はこのプロジェクトを通じて「人の温かさ」と「お金の大切さ」を心から感じることができました。そして、一生お金を無駄にしないと誓いました。高級品や贅沢品などに全く興味がなくなり、1年以上経ったいまでも毎日同じ服を来ている理由はこれです。いただいた愛を恩返しできるよう、「あの時の南に投資してよかった」と思っていただけるよう、自分のこれからの人生の生き方を誓いました。僕がもちうる知識やノウハウなどはどんどん社会に共有をして、たくさん恩返しさせてください。

 こちらが「皆様への感謝の気持ちと南の覚悟がつまっている」直筆の手紙です。ご支援者の皆様に送らせていただいたもので、今回が初公開です。人生を懸けて書いたので読んでもらえたらと嬉しいです。
(字が小さいと感じた方は、画像の次にテキストも載せましたのでそちらをご覧いただけましたら幸いです。)

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 このクラウドファンディングを通じて、何度泣いたか分かりません。間違いなく僕の人生で最大の出来事でした。支えてくださった全ての皆様に感謝申し上げます。


■クラファンの御礼の手紙(テキスト)

この度はKoru Takanawa Hostel, Cafe&Barのオープンに向けてクラウドファンディングにて資金の援助をしていただきまして本当にありがとうございました。

私は高校スポーツが大好きです。
高校ラグビー・高校野球など、高校生の人生をかけた勝負に毎年胸を打たれ感動に震えています。
高校スポーツを日本で一番愛している自信があるほどです。

なぜ好きなのでしょうか?

負けたときの悔しい表情、ずっと辛い練習を刻んできたからこそ溢れる涙、高校3年生の引退・別れ、最後の大会で負けてしまったら二度と同じチームではプレーができません。
高校生たちには二度と戻ることができない「今この瞬間」があるからです。

都立国立高校時代、私はラグビー部に所属していました。
都立高校なので、強豪私立高校のようなスポーツ推薦の枠も無く、奨学金ももちろん無し、専用の部室も無いし、天然芝も無いため砂利で毎日傷だらけになりながら練習をしていました。
資金が潤沢ではないので夏合宿は短い日数のみ、そしてラグビーボールは高価で頻繁に買うことはできないので毎日ボロボロになったボールを使っていました。

高校2年生の秋に自分たちの代のチームになったときに「夢の舞台・秩父宮ラグビー場でプレーするために東京都予選の決勝に進みたい!」という目標を立てました。
資金も潤沢では無い中で、必死に練習をして強豪相手に立ち向かいましたが、決勝に進むという目標は果たせず、3回戦に2点差で敗退が決まった瞬間に泣き崩れました。この2点差に勝利できていたら東京都の準決勝進出が見えていただけに、人生最大の悔しさにぶつかりました。

秋大会で敗退した直後の11月。約2ヶ月後のセンター試験に向けた受験勉強をしながら、
「学費免除でのスポーツ推薦や、高額の設備投資(新品のボール・グラウンドの芝生化)、長期の遠征&合宿ができたら…。」
お金がある強豪私立高校のことが羨ましく、届かなかった2点のことを思い出しては毎日悔しい思いをしていました。

「もし俺たちにもっとお金があったらどこまで夢は叶っていたのだろう?」と毎日考えました。
そして、「もう同じ仲間たちとグラウンドに立つことはできない」という寂しさは日を増すごとに増え、【二度と戻ることができない「今この瞬間」】との別れに打ちひしがれました。

私が高校スポーツを好きな理由、それは「今この瞬間」を輝いている高校生たちの未来の成長を見るのが心の底からの喜びであるからです。
花園や甲子園を見ていると、無名の高校でもキラリと才能が光るプレーをする選手に出会えます。高校時代からプレーに注目していた選手が、無名の高校から強豪大学に進み、そこから日本代表に選ばれたりする「成長」を見るのが心の底から好きなのです。

高校生の彼らが羽ばたくためには「一瞬」のチャンスを掴むしかないのです。
そのチャンスを逃してしまうと僕のように人生ずっと後悔をすることになってしまいます。
花園や甲子園といった夢の舞台には立てず、輝ききれなかった才能も世の中にはたくさんあると思います。
そして、もっと資金があれば、才能ある高校生たちは「今この瞬間」に「もっともっと」輝けるようになるのです。

「今この瞬間」を掴んで夢を叶えるためには「資金」が必要なのです。

私が心から尊敬するファンドマネージャーの藤野英人さんが出した新書で「なぜ私が投資のことが好きか、それは自他ともに認める”成長マニア”だから」と前書きで綴っているのを読み、私はハッとしました。

ぼくは株の投資も不動産の投資も好きです。スポーツもカメラもSNSも好きです。
なぜ好きか。それは「今この瞬間」の輝きに出会えて、「成長」を目の当たりにすることができるからです。

今回、Koru Takanawa Hostel, Cafe&Barをオープンする上で、本当にお金がなくて毎日死にそうに潰れかけていました。個人も法人も銀行口座が焼け野原のような状態になり、明日生きていくお金が無い状態まで追い込まれました。

「今この瞬間に、資金さえあれば…。」

10年前に高校ラグビーで味わった悔しい感覚に28歳になってもう一度ぶつかりました。
資金の目処が立たない中で、毎日、見えない暗闇を手探りで歩いている感覚でした。人生で一番辛いタイミングでした。

そんな状況に光を差し伸べて救ってくださったのは「資金」という形で南の夢への援助をしてくださった皆さんです。
皆さまから受け取ったものは紙幣という物体ではなく、南の人生を助けてくれた「愛」だと感じています。

皆さまからクラウドファンディングという形で投資をいただいたご恩・愛、本当に忘れません。
私の今後の目標として、宿泊してくれたゲスト、カフェバーを利用してくれたお客さまの喜びが溢れ、Koruで働いてくれている人の人生がもっと豊かになるような場創りを更に大きく広げていきたいです。
僕がボロボロになりながら培ったノウハウを周囲の人にもどんどん共有して、社会全体が豊かになるような貢献をしていきたいです。

皆さまの支援のおかげでKoru Takanawa Hostel, Cafe&Barは無事にオープンできました。そして現在に至るまで数々のゲストにご宿泊いただきました。
Booking.comでの評価も10点満点中で9.4前後を記録し続けており、これは日本の宿泊施設の上位0.1%以内に入っています。
7月・8月も次々に予約が入っており、想定の2倍以上の予約が入っております。

今回のKoru Takanawaの「物件選定→融資交渉→設計→デザイン→解体→施工→オープン→運営」という一連の流れを身をもって体感し、ノウハウが蓄積されました。
このノウハウを更に拡大して、ゲストが心から喜んでくれる空間づくり・体験づくりをもっともっと大きくできる自信があります。

JR山手線の新しい駅が2020年にできるという大イベントは今後生きている間に2度と無いチャンスです。(なんと50年ぶりの出来事。次にあるとしたら100年後?)
新駅周辺にもっと大きい規模でKoruの2号店を作りたいという想いが毎日爆発しています。もっと多くのゲストを幸せにして、もっと多くのスタッフを幸せにしたいです。
今回のクラウドファンディングは目標400万円で実施をさせていただきましたが、私には次なる目標があります。それは、山手線の新駅が開通する2020年春までに、2年以内に2号店のオープン。
そしてクラウドファンディングでは10倍の規模の「4000万円以上」という高い目標に挑む
ことです。
2号店を創る上で、また大きな困難が待ち受けていると思います。1号店よりも10倍の苦労と挫折にぶち当たると思います。
「南が社会に貢献したい・世の中を幸せにしたいって言うなら、あいつの「今この瞬間」をまた助けてやるか。」とご支援をいただけたら、本当に本当に心から嬉しく思います。

もし、この手紙を読んでくださっている人の中で、店を持ちたい!独立したい!会社を起こしたい!という方がいましたら、南までぜひ何でも相談してほしいです。僕が培ったノウハウは全て無償で提供させていただきます。僕は皆さんに助けていただいたので、今度は僕が皆さんへ貢献をさせてください。そして夢を叶えるためのクラウドファンディングがあれば、ぜひ拡散&応援させてください。
そうやって、愛が巡る良い社会を、皆さんと一緒に作っていけたら僕も心から幸せです。

「今この瞬間」を掴む。Now or Never.

2018年7月5日 南祐貴 

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 毎週欠かさず工事中のKoruの見学会を行いました。来てくださったみなさまありがとうございました。(新駅をバックにして記念写真を撮っていた駐車場も駅の工事が入り、現在は無くなりました。)

■この1年の振り返り

 このクラウドファンディングを経て、2018年4月28日にKoru Takanawa Hostel, Cafe&Barを無事にオープンすることができました。本当にたくさんの職人さんたちが関わってくださってKoruは完成しました。

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 1年間、短いようで長かったようで、辛かったようで楽しかったようで…。1年前の写真や動画を見返していると当時の気持ちがあふれてきて涙が止まらなくなります。
 1度でもKoruに訪れていただいた方、JR山手線の新駅ができる前で現在アクセスが悪い状態にも関わらず足を運んでくださったことに感謝申し上げます。マッスルバーや料理イベントなどでもたくさんの方にご訪問をいただきました。1年間通じて、物凄い数の海外のゲストにご宿泊いただきました。スタッフ一同、心が震えるほど嬉しく思います。

 2018年12月4日の「高輪ゲートウェイの駅名発表」を皮切りに、NEWS ZERO(日本テレビ)・とくダネ!(フジテレビ)・ノンストップ(フジテレビ)やSPA!や日経MJなどの多数メディアに掲載していただきました。

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▼こちらフジテレビの放送の様子です。タップしていただくと音声ありで聞くことができます。

▼NEWS ZERO(日本テレビ)https://www.facebook.com/yuki.minami.0725/videos/1978586038844283/

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 JR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」は2020年の春にオリンピック前に駅が使えるようになります。あとたったの1年です。駅の工事もかなり完成に近づいてきており、山手線に乗ったときは品川~田町間でぜひ窓の外をのぞいてください。
 JR東日本の公式プレスリリースはコチラ

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■Koru1周年感謝祭の詳細

 この1年間の感謝の気持ちを皆様に伝えたく、"Koru1周年感謝祭"を開催させてください。

日付:令和元年5月9日(木)~5月12日(日)
   各日19~23時
※出入り自由。
料金:2000円 3Drink+軽食付き
《※オープン前のクラウドファンディングご支援者は0円でご招待させてください!》

 皆様と一緒に美味しいお酒が飲めたら幸せです!一緒に「高輪ゲートウェーーーイ!!」と言って乾杯させてください!

・どなたでも参加可能です。(初めてKoruに来る人も大歓迎です!)
・椅子を全てとったスタンディング形式です。
・もしお越しいただける方は事前にKoruのInstagramまたは南個人LINEにご連絡ください!
・手ぶらで来ていただいて大丈夫です!皆様のお顔が見れるだけで嬉しいです!

①来ていただいた方の先着80名にKoruシール配布します!(なくなり次第終了)

②Tシャツ販売
 ぼくが毎日欠かさず着ているKoruのGatewayバージョンの新作Tシャツを販売します!紺色と黒の2カラーです。(S / M / L / XL / XXL)
価格:3000円 ⇨ KoruTシャツ1枚+当日使える2ドリンクチケット(約1500円相当)付き!

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③工事中のKoruの様子など、手作りの写真アルバムを用意しました!Koruができるまでの過程を皆様と一緒に振り返れたら嬉しいです。

④1周年記念パーティーでは、日本では二度と手に入らないKoruワインも数量限定で飲むことができます。

■これから挑戦をする皆様へ

 今回のKoru Takanawaの「物件選定→融資交渉→設計→デザイン→解体→施工→オープン→運営」という一連の流れを身をもって体感し、ノウハウが蓄積されました。

 もし、この手紙を読んでくださっている人の中で、店を持ちたい!独立したい!会社を起こしたい!という方がいましたら、南までぜひ何でも相談してほしいです。社会全体が豊かになるように、僕が培ったノウハウは全て無償で提供させていただきます。僕は皆さんに「投資」をしてもらって助けていただいたので、今度は僕が皆さんへ貢献をさせてください。

 クラウドファンディングを考えている方へ、これからクラファンに関するnoteの記事も書きますが、急ぎで知りたい方は気軽にぜひ相談にきてください!手数料がいくらなのか?どのような情報発信を行っていたのか?など、このような具体的な数字を交えてnoteを後日公開します。お楽しみに。

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■最後に

 手紙の中で「2年以内に2号店のクラウドファンディング」と書いた件について。物件探しは引き続き行い続けていますが、物件が見つからずに「2年以内」という約束が守れない可能性が出てきました。しかし「何年かかっても必ず」実行をさせていただきます。皆様とのお約束は必ず守ります。これからもこんな南祐貴を応援してくださると嬉しいです。

これからも末永くKoruのことをご支援ください。

【追記】解体前は1階が30年続いたうなぎ屋さん「宮川」で、2階と3階は二世帯住宅になっていました。築30年ということもあって、壁はうなぎの油まみれ、壁も床もかなり傷んだ状態でした。更には、店主・吉田さんの高齢化によって、直近10年間近く、うなぎ屋さんは全く営業されていない状態でした。
 10年も眠っていたうなぎの名店・宮川は皆さまの資金によってKoru Takanawa Gateway Hostel, Cafe&Barとして生まれ変わることができました。前家主の吉田さんも、生まれ変わった空間、そして美味しい食事とお酒にとても幸せそうな笑顔で喜んでくださいました。

 皆さまの資金によって、人を笑顔にすることができました。本当にありがとうございました。心から感謝を込めて。

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▼Koruができるまでの写真(Facebookアルバム)

 その他、もし良かったらこちらの関連記事も読んでいただけたら嬉しいです!貴重なお時間を使って読んでくださりありがとうございました!このnoteにハートマーク(スキ)も付けて貰えたらとっても嬉しいです!(スマホだと画面右下にあります)

 ▼今回の記事を読んでどう感じたでしょうか?皆様からの感想やフィードバックの声が僕の今後の執筆の励みになります。 Instagramでは #世界最速で日経新聞を解説する男 として経済の解説を毎日ストーリーズに更新しています!記事の感想など気軽にInstagramメッセージやLINEください。良い面も悪い面も気軽にフィードバックもらえたら嬉しいです。
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