~今日もまた君に恋をする~                      第一話「あの日の出来事」

―4年2学期
始まりはあの日だった。私はあの日からあなたのことが好きになった・・・
 「おい!舞原!ちょっと・・・」
と、開介は手招きして私のことを呼びだした。私は何だろう?と呼ばれた学級文庫の棚の前に行った。開介の口から出された言葉は、私には予想はつかないような言葉だった。
 「俺、舞原のやさしいとこが好きだ」
いつも言ってるとは思えないような声で言われたのと、今まで仲の良かった開介から言われたのでびっくりして私はただそこに立ち尽くした。え?え?という疑問しか頭には浮かばず、その場に立ち尽くすことしかできなかった。
 「蔵麻にもかわいいから告白したんだけど、好きな人がいるからって振られた。だけど舞原は戚王のこと好きじゃなくなったんだろ。」
開介のもう戚王のこと好きじゃなくなったんだろ。という言葉には正直心の中で謝罪した。昨日一日嫌いになっただけで、今日はもう好きになっていたからだ。
そこから徐々に私と開介の友情関係は崩れていった・・・初めのほうは何事もなかったような感じだった。あまり変化は見られなく、私にも恋愛感情が生まれてることはわからなかった。だけど時間がたつにつれ、私は自分が開介のことがはっきりと好きになったことが分かった。きっと男子と女子に分かれていったのもそのせいだろう。返事をしてとも言われなかったから告白になる。そのせいで勇気がだせない。そんな曖昧な気持ちを抱きながら1年が過ぎていった・・・

 次回予告
 普段の学校生活の中で、私は開介のことが大好きなはずなのに・・・思った
 ように接することができなくて。5年生になってから思春期にはいちゃっ
 て男子全般には冷たく対応することしかできない・・・(開介も含む)この 
 気持ちどうすればいいの!せっかく5年生1学期までは両想いを保つこと
 ができたのに・・・余計告白に勇気がいることになっちゃうよ!自分の誕生
 日までには間に合わせたいな。だけどもう今日は1月21日!どうしよう!
 もう自分の誕生日までに時間がない!

 次回 ~今日もまた君に恋をする~第2話「今の学校生活と1学期の学校生活の違い」


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