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信じられなくなった自分を信じられるようになるまで。



僕は、
自分のことを
まったく信じられない人間だった。


なぜなら、
僕は完全ではなく、
いい加減な人間だったから。


なぜ、
完全ではならなかったのか?


そうでなければ
自分を守れないと思っていたから。

自分を傷つけにくる外敵から
身を守るにはそうするしかないと思っていたから。


自分を傷つけに来る外敵とは誰か?


それは、祖父


口が達者で、
高圧的で、
人の話を聞かない、
自分の思い通りにならない時には
「勘当するぞ」
の伝家の宝刀を抜いてくる
親代わりの祖父。


当時の僕、
大体小、中学生だっただろうか。

その僕は、
祖父を言い負かせるだけの口は持っておらず、
ただただ言いなりになるしかなかった。


今なら
「はいはい」
と受け流したり、

「僕の人生に口出しするな」
などと言えるのだけど、

当時の僕は、
真正面から挑む以外に頭が回らず、

また、
自己肯定感が低くて、
祖父の言葉に従うしか生きる道を見いだせなかった


周りの大人たちは、
誰も助けてくれなかった。

祖母も、両親も。

祖母は祖父に言い返せなかったし、
両親は共働きで、
僕の言葉を聞くだけの余裕はなかった。

いや、
合ったのかもしれないが、
疲れている親を気遣って言い出せなかった。


そんな言いなりになるしかなかった僕だったが、
僕を否定して傷つけに来る祖父に対抗するため、
あるとき、選択をした。


自分の考えを捨てて、
自分以外の人の考えを借りることにした。


世の中で権威のある人の本を読み、
その言葉で理論武装することにしたのだ。

権威がある人ならば、
絶対に正しいはずだから、
僕を傷つけることはできないだろうと
当時の僕は思った。


でも、
この選択はよくなかった


確かに、
そんな後ろ盾ができたおかげで、
自己肯定感が上がった。

虎の威を借る狐のように、
自分が強くなれたように感じた。


けど、
本の言説は完全なものじゃない。

絶対的に正しいものじゃない。


故に、
これで言い負かせられないことが
増えてきた。


それでも、
僕はこの仕方に執着した。


なぜなら、
自分の考えを捨ててしまったから。

自分が弱くて、
信用のならないものだと
思い込んでしまったから。


だから、
絶対に負けないように、
絶対的に正しいものを求めて
さまよう
ことになった。


それからは、
ひたすらひたすらに
それを求めては挫折しを繰り返した

でも、その中で、
少しずつ絶対的に正しいものはないのだと理解し、
書物やウェブの記事を鵜呑みにすることはなくなった。

自分で考えて、
物事を成し遂げていくことが必要だ
ということも知った。


自分の意見や気持ちは重要だともわかった。


なぜなら、
自分が自分の人生を生きるのに必要だから。


しかし、
もはや僕には自分の気持ちがわからなくなっていた。


自分の気持ちや考えを蔑ろにし、
ネガティブな気持ちに蓋をしてきた僕。

他人の考えを優先し、
他人の考えに流されて生きてきた僕。

そんな僕は、
心の気持ちを感じ取るアンテナが
錆びついてしまっていた。


自分がしたいこと、とは?
「したい、したくない」って、何?


もうわからなくなっていた。


自分のしたいことが分からず、
どう生きればいいのかも分からず
ひたすらに苦しんでいた。


3ヶ月前までは。


今から3ヶ月前の
2023年の10月下旬に
僕は幸運な出会いをした。


1つめは、
心のアンテナを磨く方法を教えてもらったこと。

2つめは、
コーチと出会い、コーチングを受けたこと。


まず、
1つめの心のアンテナを磨く方法は、
元占い師の方から教わったものだ。

その方法とは、
「やりたいことをするノート」を書くというもの。

まず、
ポケットサイズのノートを用意し、
自分がしたいと思ったことを
逐一書き出していくというものだ。

その書き出した内容は、
必ずしも実行する必要はなく、
したくなかったらしなくてもいい、
というものだった。


僕は、
それを教えてもらった日から
律儀に取り組んだ。


▼この日


したいことを書き出しては、
したりしなかったりする日々。

そうして、
心に浮かぶしたいことを
意識の上に持ってくる作業を続けた。



そして、
2つめのコーチング

これを受けるまでにも紆余曲折あったのだが、
受けるきっかけになった理由を簡潔に言うと、
本に出会ったからだった。


自分らしい、
自分の気持ちにあった生き方を模索する中で
いろんな本を読んだ。



こんな本を読んで、
どうにかして自分らしい生き方が
できないかと模索していた。

自分のやりたいことというものを
見つけようとしていた。


そんななかで、
この本と出会った。


これが今の僕のコーチとなる
だいさんとの出会いだった。

そして、
その次に読んだこの本が
僕の心にブッスリと刺さった。



僕の気持ちを代弁してくれているようで、
とても嬉しかった。


だから、
「この人なら助けてくれるのではないか?」
と藁にもすがる気持ちで頼った。


そうしてコーチングを受けた。


▼ぼくのコーチのだいさん


今思えば、
この選択はベストだった。


だいさんの書いた本や
コーチングセッションの中で、
僕は心のままに生きることの重要性を教えてもらった。

その効果を知るべく、
僕はだいさんに倣って、
その行いを実行した。


たとえば、これ。


このおかげで、
自分の気持ちに従うことが
どんなに楽しいか
を実感できた。

自分の気持ちに従うことの重要性を
その身をもって体験できた。


それからというもの、
僕はしたいと思ったことを
少しずつする
ようになっていった。


とはいえ、
今でも多少躊躇はする。

「したい!」と思っても、
すぐに実行できるほどのものにはなっていない。

でも、
最終的には実行している。


なぜなら、
したいことをしたらスッキリするからだ。


10回中10回、
思ったとおりに行くことはないし、
思ってもみなかった結果が訪れて凹むこともある。

凹んで、凹みすぎて、体調を崩して寝込むこともある。

今日は寝込んだ。


でも、後悔はしていない。

自分が気になったことを聞いて、
思ってもみない対応をされて凹んだけど、
とってもスッキリしたから。


こんなふうに

「したいこと」に気づくアンテナが鋭くなって、
「したいことをする」ということが
とても心地良いものだと教えてもらって、
僕はこんなにも変われた。



ここに導いてくれた二人には、
感謝してもしきれない。


自分を捨ててから約25年。

ようやく僕は僕の心と
向き合えるようになってきた。

捨てた自分を取り戻し、
少しずつ自分への信用を積み上げている。

これからも
もっと自分のしたいことに気づいてあげて、
その心のままに生きていきたい。





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