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DAKAR 2026 YOUTH OLYMPIC GAMES

今回は個人的に2026年ユースオリンピックについて、IOCの方に聞く機会がありましたので備忘録として記録したいと思います。
入学当初からユースオリンピックに興味があると伝えていたので、学校の計らいがあり実現しました。


DAKAR 2026 について

2026年にセネガルダカールで夏季ユースオリンピックが開催されます。
前回の夏季大会は2018年にブエノスアイレスで開催されています。
以下の要領で開催されるようです。

【日程】10月31日~11月13日
【種目数】38種(公式HPのページによっては35種)
【選手村】Dakar, Diamniadio, Saly
【参加選手数】4,676 : 15歳~18歳 男女比50:50
【ボランティア数】50,000 男女比50:50
【VISION】6つあり、アフリカ文化の価値向上、女性選手の活躍場の提供などがあります。
【MISSION】アフリカ経済の発展、アフリカにおいて持続可能な開発の意識づけ、女性のスポーツ参加などがあります。

当初、ダカール大会は2022年予定だったようですが、パンデミックの影響もあり2026年に変更となった経緯があるようです。理由としてはパンデミックはもちろんですが、パンデミックが引き起こした経済停滞もあるようです。

余談ですが2018年は時期的にマダガスカルでラグビー指導をしており、女子7人制に関わりました。アフリカ予選参加国はマダガスカル、チュニジアの2か国のみだったようです。チャンスだったのに当時は指導が始まったばかりで、要領がわからずあまり貢献できなかったかなと思います。

内容

お会いしたのは1時間ほどでした。

コロナで延期になったことで、インフラストラクチャーについては時間的に余裕があり、ほぼ準備は完了状態のようでした。一方で海での競技がありますが、海洋汚染がひどいとは言っていました。原因としてはやはりゴミのようでした。マダガスカルでも経験しましたが、アフリカのごみ処理事情は想像できました。アフリカでは道端にゴミ捨てるのはよくある光景だと思いますが、処理施設がなかったりと、環境教育不足の一言で片づけられる問題ではないと思います。さらに自動車についても型が古いので排気ガスの影響もあると思います。また、オリンピック関係のインフラは整っているようですが、交通事情が良くないようで道路は渋滞がひどいようでした。

組織委員会の運営状態については、現地の予算がほどんどないようで、フランス政府機関のや中国(企業名は言ってなく中国という言い方でした)が頑張っているということを言っていました。具体的には上記の組織に所属して、オリンピック関係の仕事をしているようです。そのため、ユースオリンピックに関わりたいのであれば、JICAで道を探すのが最善策だとは言われました。本部としても現状はパリで手が一杯のようで、セネガルまでは動けないということでした。そして、大会期間中の現地ボランティアについても確保については苦戦するだろうとのことでした。個人的には確保後の教育についてはさらに難しいとは思いますが。。。

Forêt Olympiqueというの植樹活動については、現地NGOがおこなっており、管理と予算についてはIOCということでした。ここから少し環境の話になり、他に同様の環境関係のプログラムについて話したが、先ほど述べたようなゴミ分別など教育プログラムしか実施できないのではないかということでした。また、個人的にオリンピックは自動運転などの技術を披露する場になってると感じますが、電気供給、通信環境も良くないので、基本的に難しい。衛生面についてはマラリアなどは別地域なので問題ない、病院についても設備的には問題ないとのことでした。(JICAでは最悪の場合は海外搬送なので聞いてみました。)

最後に当初から大統領が変わっており、このあたりも運営に影響があるようでした。ちょうど2月5日に大統領選の延期の発表があり、それも影響するのではないかと懸念しておりました。セネガルをアフリカ初のオリンピック開催地に選んだ理由の1つが国家的に安定しているということでしたが、現在は言うまでもないのかなという印象を受けました。

念のためですが、会話内容としては個人的な内容ですのでIOCの公式見解ではないです。また、日本語で会話したのではないので、理解が不足している面もありますので、ご理解下さい。

ネガティブなことばかりでしたが、個人的には成功してアフリカでのオリンピック開催であったり、スポーツ普及振興につながってほしいと考えています。

今回はお昼の時間にIOC本部でお会いしました。ランチ食べつつ食堂でということでした。会うなり「VISA持ってる?」と聞かれ、深く考えず「クレジットカード」のことを言ってると思い、「持ってる」と答えましたが、食堂は現金不可かつオフィシャルパートナーのVISAのみ支払可能でした。持っていたのはMasterCardのみで支払えず、支払っていただけるというオチに。最悪の滑り出しだったなと思います。

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