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#5 青年海外協力隊_小さな一歩

ローカルチームの練習に参加してから少し経った頃に、連盟の人にスタジアムへ行くことを誘われ行くことになりました。その時に初めてラグビー連盟所有のスタジアムに行きました。事務所からスタジアムまでは車で15分ぐらいの距離です。


スタジアムの印象

座席はなくコンクリートで段々を作り座席としてます。芝というより雑草、sそして平面ではなく雨の影響でヘコみがあったりと走りにくい状況でした。ところどころオレンジ色なのは建設当時の大統領のカラーの影響とのことです。また票集めのために建設したとも聞きました。一応、スタジアム内ではありませんが更衣室であったりトイレがあり、メイン席は屋根付きです。さすが連盟所有のスタジアムという印象は受けました。電光掲示板は設置されてますが、当然のように動いているところを見たことはありません。スタジアムの敷地内にはまだスペースがあり、ときどき子供たちがラグビーをしているのを見たこともあります。しかし芝というより雑草、そして雨の影響で平たんではありませんでした。


スタジアム


敷地内でラグビーをする子供たち なぜパンイチかは謎

施設

敷地内には一応ウエイトルームと宿泊施設みたいなのが併設されてます。
ウエイトルームは機器はあるけど不十分という感じでした。選手に対して数がなく広くもないのでサーキット制に取り組んでいました。正直、南アとケニアに勝つには厳しい施設だなと感じたと思います。
赴任時は建設開始だったようですが1年ぐらいかけて宿泊施設を建設してました。帰国時は完成していたのですが、ベッドなどを買う余裕はなかったみたいで建物はあるが空っぽ状態で使用されてませんでした。宿泊施設ができる前は地方のチームが首都に試合で来た際は、ウエイトルームで雑魚寝してたようです。雑魚寝といっても布団があるわけでないので、かなり厳しい環境だと思います。


宿泊施設 完成時は周囲もしっかり舗装されてます


スタジアムに来た理由

理由もわからないままにスタジアムに連れてこられ、ラグビー連盟の会長は誰かと話しています。その間にグランドを歩き回って状況を確認したことを覚えています。歩いてみるとゴミが埋まってたりという状況で、危ないなという印象を持ったことを覚えています。
そんなことをしているうちに、移動することになり、連れていかれたのはスタジアムから道路を挟んだ大きな建物でした。よく見ると式典が準備されており、代表らしき選手も来ておりました。なぜか私も式典に参加することになっており、来賓スピーチを聞いていました。よく見れば大統領もスピーチをしているという不思議な状況でした。
大きな建物は長距離バスのステーションでした。新しく開設されたため、開催した式典のようでした。バスステーションの名前は「Gare routière MAKI」です。MAKIはマダガスカル固有種のキツネザルの愛称だったと思います。代表チームの愛称もマキであり、マダガスカル人にとって馴染み深い名前だと思います。ということで、スタジアムの名称もマキスタジアム。立地、名称などのご縁で今回の式典に呼ばれたのではないかと思います。


Gare routière MAKI 式典

試合観戦

以前から毎週末試合は開催されていることは知っていたので、スタジアムがわかってからは、数回試合観戦に行きました。ここでもスタジアムまでのアクセスは自分自身で開拓です。バスを利用しますが、降りる場所だったり乗り継ぎなど、スムーズに行けるまでは苦戦しました。
マダガスカルは基本的に有料試合で、入場料は日本円で30円ぐらいだったと思います。いつもボランティアということで免除してくれたのか、入場料を払ったことはないです。一方で失礼ながら試合レベルは高いといえるレベルではなく、退屈なゲーム内容だったと記憶してます。ちなみにポール付近では子供たちがラグビーごっこをしていました。
普段の試合は観客数自体は多くないですが、マダガスカルでのラグビー人気を感じる場面は多々ありました。


ラグビー観戦する野球少年


試合後はよくあるラグビーの光景です

ラグビー活動を紹介するまでに長々とマダガスカルを紹介しました。
次回からいよいよ活動について紹介していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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