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#4 青年海外協力隊_連盟への配属

今回は時系列を追って、連盟への配属から6か月間ぐらいを振り返りたいと思います。

協力隊では合格後~派遣前~赴任~配属まで派遣前研修であったり、現地語学研修であったり様々な研修があります。他の協力隊の方が発信されていますので割愛させて頂きます。今後どこかで振り返る機会があれば、振り返りたいと思います。


配属当初について

マダガスカルラグビー連盟は首都のアンタナナリボに事務所を構えています。また、JICAマダガスカル事務所から徒歩10分弱とアクセスも良かったです。このためJICA調整員との相談、活動準備など地味に助かりました。

ラグビー連盟の事務所には総務管理関係の方しか常時いなく、活動を共にするカウンターパートはお昼から少し来たりという感じでした。そのため最初は、誰がカウンターパートか分からず、2、3ヵ月は放置状態でした。当時は活動がないと思ったのと語学の難しさもあり、事務所に行って、座っているだけという日々でした。そのような日々でしたが、ときどきラグビーコーチらしき人が事務所に訪ねてきたので軽く挨拶はしていました。

そのような日々を過ごしている中で、1人のコーチにチームの練習に来ないか?という誘いを受けました。そのときにこのままでは活動が始まらないと考え、糸口を見つけるために練習に参加しました。やっと活動らしきことができるなと思ったのが、11月に配属されて年末か年明け頃だった記憶があります。

ローカルチームへの練習参加

練習参加にあたり、最初の課題はグランドまでのアクセスです。現地人コーチはバスの路線番号と降車の場所の名前しか教えてくれませんでした。指定の場所で降りることはできましたが、そこからグランドへのアクセスがわかりません。現地人コーチに電話しても出ず…そのときにたまたま誘われていたチームの選手に偶然会い連れてって貰いました。

練習環境

マダガスカルのグランドは当然のごとく土です。整備状況も良くなく、ぼこぼこのグランドです。ボールもプリントが消えているぐらいの使い古されたボールで数も多くなかったと思います。水分補給はボトルなどなくポリタンク1つでした。チームによってはタックルバックを所有しているチームもあるようです。あまり衛生上良くないですが、水分補給は現地スタイルを2年半貫きました。余談ですが、マダガスカルの保健省は水道水はそのまま飲めないと発表していると聞きました。


タックルバックと子供

練習内容

基本的にスキル系の反復練習はあまりなく、チーム練習をメインとして練習が構成されていました。ユニット練習も同様にあまりしてない印象でした。一方でボールを持たないフィットネスメニューには取り組んでいました。さすがにキツイなと思ったのは、「うさぎ跳び」でした。日本人にとっては過去のトレーニングの1つではないでしょうか。私もしたことはなかったため戸惑いましたが、練習に参加した以上は拒否することも出来ず取り組みました。

マダガスカルラグビーの印象

ローカルチームの男性選手は日本人選手と比較すると、特に大きい選手もいなく日本のクラブチームと体格については大きな違いはありません。一方で黒人特有の筋肉のしなやかさであったり、強さは感じることはありました。スキルについては決して高くなく、戦略性もあまり感じませんでした。チームで動くというより、個人技を中心に試合を組み立ててる印象を持ちました。しっかり練習すればアフリカでも良い位置につけると感じましたが、練習を継続するためのヒト、モノ、カネが厳しいのが現実のようです。

最後に

マダガスカルはキリスト教が大多数のため、練習はお祈りから始まります。
練習前後は日本と変わらず、同じような楽しい雰囲気で雑談しています。
一方で、日本でラグビーをしてきた身としては、マダガスカルで練習環境ではラグビーを続けるのは厳しいと感じました。実際に、代表チームの活動が本格的に始まったのを機に、ラグビーをするということからは足が遠くなりました。個人的に、上記のような厳しい環境で練習に取り組む選手を尊敬しています。同時に、私には厳しい環境の中でラグビーに対する情熱はもうないのかなとは感じました。

赴任直後は大きな活動もないような状況でした。特に積極的に開拓するのでもなく、流れに身を任せているような感じだったと思います。今、このような形で当時を振り返ると、結果論ですが、焦って無理やり活動を始める必要はないのかと思います。

おまけ
マダガスカルでも練習後にはシャワーを浴びます。といっても公共トイレに併設されたシャワーです。そのため綺麗とは言えず、さらに水しか出ません。利用料は1回100アリアリ(約30円)。この環境もキツイものがありました。


公共トイレに併設されたシャワールーム

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