見出し画像

#10 青年海外協力隊_Castres

任期中は年20日は任国外に行くことが認められています。1年目の最後である2018年8月にフランスに約2週間行きました。理由としては語学とラグビーの勉強、気持ち的にはラグビーワールドカップ、オリンピックがフランスで開催されるので、何らかの繋がりが持てればと思いでした。とは言っても、当時はコネクションもないのでJICAマダガスカル事務所の職員に相談しました。相談した結果、思ってた以上に有意義な時間を過ごすことができました。内容としては1週間ずつで南仏の2チーム見学させて頂きました。といっても、毎日練習見学はないので、半分ぐらいは観光でした。
今回は訪問した1チーム目のCastres Olympiqueの話を紹介させて頂きます。


Castres Olympique

2018年当時の日本ラグビー界でフランスラグビーが話題になったのは、五郎丸選手が2015ワールドカップ後にフランスTOP14に挑戦して話題になったぐらいだと思います。
Castresは南フランスにあり、TOP14チームで有名なToulouseの近くにあります。2017-2018シーズンはプレーオフ出場のギリギリの6位でリーグ戦を終えて、プレーオフでは優勝したという下剋上チームです。今のフランス代表でAntoine DupontとRomain Ntamackのハーフ団が有名かと思いますが、Antoine DupontはCastresでキャリアを始めたと聞いてます。当時はチームには何人かは代表候補などの選手はいたと思いますが、フランス国内については全然知りませんでした。当時の監督はChristophe Uriosという方で、今はASM Clermont Auvergneの監督をしています。SNSでフランスラグビーのニュースを見ていると感情的なシーンがよく取り上げられていますが、お会いした印象はすごく感じのいい人でした。

Christophe Uriosと

試合観戦

到着翌日はTOP14の開幕節だったと思いますが、さっそく試合観戦でした。Castresは地方のチームであったためか、規制が余りなくグランドレベルでの観戦をさせて頂きました。またホーム開催だったため、クラブハウスからチームに帯同させて頂き、ロッカールームも見学させてもらったりと良くして頂きました。試合は勝利、初めてフランスの試合を観戦しましたが、チームが地域に根付いていると実感しました。選手のスタジアム入場からサポーターが待っており、バスからスタジアムへの入場ですら熱気にあふれておりました。

試合後は、サポーターがグランドまで下りてきて選手と交流していたり、セキュリティー上なかなか考えられない光景でした。アフターマッチファンクションも選手のテーブルは区切られているものの両チームと観客が交流できる機会になっておりました。ただ試合観戦するだけでなく、試合の前後もしっかりと楽しめるような構成だと思いました。

サポーターも参加可能なアフターマッチファンクション


試合後の様子

練習見学

その他の日程はチームのミーティングから練習まで見学させて頂いたり、子供、女性といったカテゴリーの練習も見学しました。練習をとしては、ウォーミングアップは本当に楽しんで体を動かかしているのが印象的でした。ラグビーボールに限らず、バスケットボールなども使用していました。
個人的に参考になったのは女性チームの見学です。本当に初心者レベルへの指導を見学することができ、丁寧に1から教えていることを実感しました。
約2週間のフランスでのラグビー指導を観て感じたことは、練習後に指導者が選手の自主練に対して手伝っていたことです。例えばタックルの練習をするにしても、コンタクトバックを持っているのは指導者でした。

練習風景

最後に

Castres Olympiqueは前年の優勝チームでしたが、すごいアットホームなチームの印象を受けました。地域もどちらかというと田舎なこともあるかと思いますが、偶然にも街中で選手にあったときには簡単な挨拶などをしてくれたりもしました。
ちなみにToulouseの空港からCastresに行きましたが、監督自ら車でToulouseの空港まで迎えに来てくれてました。今となっては当時はフランス語も全然だったため会話など難しかったため、少し申し訳ない気持ちです。どこかで会う機会があれば改めてお礼を伝えればとは考えています。そして、このフランスでのチーム訪問をアレンジしてくれた人の影響力を実感した1つの場面でもありました。


交流会の様子


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?