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【複業】本業が無くなった時、今の生活を維持できますか?


タイトルがまた過激。笑


2/17(日)から参加している週1note。

2019/3/31まで、週に1回noteの記事をアップするだけの非常にシンプルな企画。


私は全7回で、この2ヶ月間で起こっている『人生の転換期』をテーマに、記事をアップする。


今日で6回目の投稿。今日を含め残り2回だ。


本来は、3/24に更新すべきところ、更新が遅れて申し訳ない。3/31に最終回も更新するので、残り2回も見てくれると嬉しい。


※過去の記事は最下部にまとめている。


今週は、4月からチャレンジしようとしている複業について、どのようにして実現に至ったのか、実体験をもとにお伝えできればと思う。


複業をしたいがどうすればできるのか。まだ道筋が見えていない方であったり、複業にネガティブな印象をもっている方に伝わる記事になれば嬉しく思う。



■世の中の「複業」に対する考え方


「ふくぎょう」という言葉を聞いた時、下記2つの言葉が浮かぶと思う。

「副業」「複業」

この2つ、似て非なるものである。

副業
本業以外の仕事で収入を得ること。雇用形態によってアルバイト、在宅ビジネス、内職などに分類される。

複業
字が表すとおり複数の仕事を持つこと。副業と比較して、収入、要する時間、労力が大きく、限りなく本業に近い仕事といえる。本業を複数持っているとイメージしても良いかもしれない。

https://www.freee.co.jp/kb/kb-fukugyou/sidejob_work_style/

違いを端的に述べると、各仕事のパワーバランスが違うこと。

例えば、責任の観点で見ると、本業の片手間で行うことが多い副業には、大きな責任が伴わないことも多いが、複業の場合は限りなく本業に近く、プロ意識も高く持つ必要があるだろう。


これまで、日本では副業は原則禁止する会社が多かった。


理由は、「本業がおろそかになる恐れがあるから」などネガティブな理由からだ。


一理ある考えだから違和感はないと思うが、今回は少し視点を変え、なぜ企業や社会はこのネガティブな考えを形成したかの背景を少し深掘りする。

先に結論を述べると、

「企業は投資してやっと獲得した従業員を囲い込み、投資に対するリターンを得るため」


キーポイントは、

・新卒一括採用
・採用費と戦力化にかかる時間


現在でも続いているが、新卒一括採用がまずポイントになる。


高度経済成長時代やバブル時代の時、企業が大々的に従業員を採用する方法は、
ほぼほぼ新卒採用しかなかった。なぜなら終身雇用制と年功序列制によって転職という考えはあまりなかったからだ。


そもそも企業が従業員を採用する際、採用コストがどの程度かかっているかご存知だろうか。


各企業が2018年卒の新卒を1人雇うときにかかる費用の平均は約493万円だ。


しかも採用してから実際に働いてもらうとなると、人件費がかかる。よく「年収分の費用しかかかってないんでしょ?」と思われている方が多くいるが、そんなことはない。


会社は従業員に支払う給与以外にも様々な費用を払っている。例えば、社会保険(これは会社が半分負担している)やオフィスがあるなら家賃もあるし、机や椅子・PCなどといった備品もそうだ。また通勤交通費もそうだ。


年収500万の従業員を雇うとなれば、会社は従業員の給与含めて、2倍の1000万を支払っている。


当然新卒の従業員はすぐに戦力にはならない。まあ3年経って初めて1人前に仕事ができると考えると、会社が1人新卒を採用するのにかかる投資は2000万〜3000万ほどかかっているのが実態だ。


普通に考えれば、この投資した金額を回収するために働いてねとなる。途中でやめられないようにするために、日本企業は、終身雇用制度や年功序列制度もつくるし
住宅手当など福利厚生を充実させたのである。


考えてみてほしい。


「住宅手当で家賃の8割会社が負担します。」「社宅でタダ同然で住めます。」


となれば、いざ転職したいとなった時に転職できるだろうか?


例えば、東京の都心で家族3人、2LDKの物件に賃貸で借りようと思えば、家賃は20万近くかかる。これの8割負担、つまり4万で住めるとなると、まあよっぽどのことがない限り転職はしないだろう。妻から反対されることも目にみえる。


企業は、「定年まで面倒見てあげるからずっとウチで働き続けてね」という考えなのだ。


だから、従業員のキャリアを考えるのは会社だったし、副業といった会社を辞められる要因は、排除しようとする動きになるのだ。


「石の上にも3年」「会社をすぐやめるやつは根性がない」という考えを出しているのも、全ては、冒頭で述べた「企業は投資してやっと獲得した従業員を囲い込み、投資に対するリターンを得るため」なのだ。


ただ、ここ数年の大変革によって、こういった対応が取れなくなってきた。企業の寿命が著しくさがってきているのだ。もう平均寿命は10数年のレベルだ。


福利厚生をあつくしたり、待遇をよくしたりができない。おまけに人不足の時代。抜けられると補充も厳しいのだ。


一方で政府としても、企業が倒産した時に大勢の従業員が路頭に迷うことがないようにしないといけない。そして増大する社会保障費。従業員も会社が無くなっても自立して生活できるようにしてもらわないと厳しいと考えるようになって、昨今の副業解禁の流れになっているのである。



■今後「複業」の考えはどうなるのか

上記背景を踏まえると、100人中100人はこう考えるだろう。


「間違いなく複業の流れは加速する」と。


しかしこれだと、
「今勤める会社が無くなっても路頭に迷わないようにするため。」
「会社の体力がなく給料が安いので、生活費の足しにするため」
とネガティブな理由ばかりだ。

しかし私は、間違いなくポジティブな理由で複業にtryする人が圧倒的多数で増えるだろうと考えている。


ポイントは、AIやIoTによる第四次産業革命だ。


AIは凄まじいスピードで我々の生活を劇的に変えようとしている。


オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授は、今後10~20年で47%の仕事が機械に取って代わられると見解を出しているのだ。


AIの業界で働いている感覚からすると、あながち間違っていない気がする。


これまで長年の経験と勘が必要だった人の仕事をAIで対応できるようになってきているからだ。


ただでさえ、現在でも、「これって人がやる必要あるんだっけ?」と思う仕事は多く見受けられる。


となると、そもそも雇用の数が激減し、「働く」の考え方も変わる。


従業員がそんなにいらないのだ。そうなると政府は、本格的にベーシックインカムを検討するだろう。

ベーシックインカム
年齢・性別・所得の有無を問わず、すべての人に所得保障として一定額の現金を支給する制度のこと。日本語では「最低所得保障」とも呼ばれている。

https://zangyohiroba.com/labor-problems/basic-income.html


そうなるとだ、これまでは、生活していくために「働く」だが、これからは、したいことをするために「働く」など自己実現のために「働く」になるだろう。


そして2024年までに「会社」はなくなるという考えも出てきている。


遅かれ早かれ、「働く」ことの価値観は変わり、趣味と同じように、職業は複数持つ時代へと変革していくだろう。



■「複業」を実現するには

なので、ここで言っておきたいのは、遅かれ早かれ「働く」の考え方は変わる。


つまりこれまでの常識が常識でなくなるので、やりたいと思ったことは、小さくてもよいからどんどんチャレンジした方がよい。


その中で「複業」を実際どうやって実現するか、ここでは述べたい。


様々な方法はあるが、一番おすすめするのは

弟子入りor手伝い  →  主催  →  プロボノ  →  業務委託(ハイブリット)  →  独立」

の流れだ。


これが一番リスクがないし、現実的な路線だ。


まず押さえておかないといけないのは、どんなに好きなことであってもお金を稼ぐとなるとそんなに甘くないことだ。


「お金を払う」=「お金を払ってまでお願いするほど価値がある」ということ。


つまり、見合った成果が出ると信頼して、お金を払っているのだ。


なので、何の実績もない場合だと、不可能ではないが、稼ぐことは非常に厳しい状況だ。


そのため、まずは実績やノウハウを貯めるためにも実績のある人に弟子入りしたり、無料で手伝いをして全体像をつかむことが良い。


そのあと、自分1人が主体となって進めるフェーズに移り、その後プロボノとして依頼を受けてチャレンジする。


そしてプロボノでの実績を引っさげて業務委託の案件をとってくる。


私も、実際この方法でイベンター/コミュニティビルダーとして動いている。


【弟子入りor手伝い】
「ツキノウタゲ2013」
※ボランティアスタッフとして参加

【主催】
高架下音楽祭/HITOKOMA 開催
※代表として、立ち上げ&運営に従事

【プロボノ】
SHAKE HANDS
※アドバイザーとコンテンツ担当でJOIN

【業務委託】
Tinys Yokohana Hinodecho
でチーフコミュニティビルダーとしてJOIN


業務委託で成果がでれば、個人で仕事をもらえる可能性は高まると思うので独立に向けて進めていけたらと思う。


ちなみに業務委託について、そもそもどうやってとってくるのかという質問があるだろう。


私の場合は、待ってても仕事が来ないので、対外向けにプロフィールの充実をはかった。

※他にもyentaやTimeTicket等でも発信


そしてWantedlyで業務委託案件を探したり、業務委託の案件募集がないところでも、自分が貢献できそうなところにも個別で連絡とって、仕事がないかアプローチもした。


また、別で正社員の仕事を持っておくと、よりお金にとらわれずより活動しやすくなるのでおすすめだ。


正社員の仕事があるメリットは2つ。

1.安定的に給与が入るため、生活に不安を感じにくい。
2.社会保険の負担は、半分会社が負担してくれ完結し、業務委託で稼いだ分は、影響しない。(ただし所得税や住民税は影響するので確定申告が必要)


フリーランスになると、場合によっては、会社員の年収の倍を稼いでやっと、会社員と同じ生活水準になる。


なので、いきなりフリーランスもなかなか厳しい道のりなので、正社員と業務委託のハイブリットがおすすめだ。


私は、複業では今後数年以内に自分の名前でお金を稼ぎたいことをチャレンジし、正社員については、複業とは全くジャンルが異なり、会社でないと実際に行うのが難しいこと。


とはいえ、複業と相乗効果になって、今後自分の名前でお金を稼げる可能性が高まることにした。


おそらく、正社員と複業の両方で成果を出すと、これまでの日本にはいない人材になると思う。


自分の市場価値は意識しすぎるのはよくないが、多少は意識した方が良いと思う。



■ 最後に

「本業が無くなった時、今の生活を維持できますか?」という問い。


この3ヶ月近く、自分の中で一番考えさせられる問いだった。


本業が倒産やリストラ、うつ病などで本業ができない状態になることもあるが、自分のやりたいことをするために、継続することが困難な場合もある。


そう考えると、誰にとっても本業が無くなる可能性はあると思う。


リスク面(ネガティブな視点)でも本業のみはリスクでしかないし、ポジティブな面でも本業以外でも何か持っておくことは、結果的に視野が広がり、本業や人生にとっても大きな可能性をもたらす。


これからより一層何が起こるかわからない時代だからこそ、最悪のシナリオを想定して、セーフティネットを作る生き方をした方がよい。


とはいえ日々忙しい毎日を過ごしているとなかなか1歩は踏み出せない。


だからこそ自分のやりたいことを見つけて、自然と動きだせる仕組みを作り、少しずつでも進めることが、秘訣ではないかと思う。


今日は以上。


最終回では、『2拠点生活』『複業』を決断した先に見ているものについて、記事にできればと思う。


TOP画は、4月から業務委託を受けるTinys Yokohama Hinodechoの写真。

https://media.stayway.jp/tinysyokohamahinodecho

人生の転換期 - この2ヶ月で起こった人生最大の選択 -
00 【プロローグ】人生の転換期は、ある日突然誰にでもやってくる。(2/17 日)
01 【自己紹介】石橋を叩きすぎて壊す少年(2/24 日)
02 【実録】人生の転換期で最良の選択をするには?(3/3 日)
03 【生き方・働き方】今後5年で、すべてのルールが変わる。(3/10 日)
04 【2拠点生活】キーワードは『スモール・スタート』(3/17 日)
05 【複業】本業が無くなった時、今の生活を維持できますか?(3/24 日)
06 【最終話】 『2拠点生活』『複業』を決断した先に見ているもの。(3/31 日)

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