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第137回 「量」をこなさないと「質」は出せない。そして、「スピード」をあげないと「量」はこなせない。若手の優先順位は「スピード」「量」「質」の順番だ!

会社の上司が立場上言えない真実を、西野亮廣が代わりに伝えます!…抜きん出たければ、ガタガタ言ってないでハードワークだ!

今日は【会社の上司が立場上言えない真実】をお伝えします。

新たな若手に向けてSNSにエールを投稿


先日、(株)CHIMNEY TOWNにまた新たに若手がやってきたので、彼らに向けてSNSにエールを投稿したのですが、それがチョット盛り上がっていたんです。

というわけで、まずは、そちらのポストを読み上げますね。

毎年(半年に一度?)、いろんな若手がウチにくるけれど、【自分から仕事を創りに行く子】と、【指示待ちをする子】は、わずか2週間で残酷なほど差がつく。
#CHIMNEYTOWNは余計にその差が大きいと思う

もっとも出遅れるのは(悩んだところで答えなんて出ないのに)【悩む子】で、彼らは「悩むこと=仕事と向き合っている」という勘違いをしているので話にならない。

世の中には「キミはキミのままでいいんだよ」という無責任な言葉が溢れているけれど、仕事の本質は「価値を生んだか、否か」でしかなく、「悩んで行動しない」を僕は1ミリも評価しない。

今のキミのままで価値を生めないのであれば、キミは努力をして価値を生める人間に変わらなければならない。
それが仕事だ。

悩みの延長線に答えはなくて、答えはいつも行動の延長線上にある。
ついでに言うと、「量」と向き合うことから逃げる子も僕は1ミリも評価しない。

質を高めたいのであれば「質が変化するまで量をこなす」(量質転化)が基本。
技術も無いくせに最初から質を求めるバカとは付き合うだけ時間のムダ。

せっかく手に入れた切符なのでモノにして欲しい。

行動と努力に狂う覚悟があるのなら、他の人間が一生味わうことができないチャンスをくれてやる。

ここに書いたことは、世の中の上司のほとんどが思っていることだと思うのですが、実際、会社でこういう真実は言えないんですね。
パワハラになっちゃうので。

この時、「甘やかされたい」と思っている若手はどうだっていいのですが、可哀想なのは「成長したい」と思っているのに真実を教えてもらえない若手で、ここはやっぱり助けてあげたい。

というわけで今日は、あなたの会社の上司があなたに言えない真実を、西野が代わりに言ってみます。

春から新社会人になる方もいらっしゃると思うので、是非、お付き合いください。

20代で生まれた差は、一生かけても取り戻せない


まず、SNSの投稿は気をつけてください。

ネガティブな発信(アンチ活動など)をしていることが会社に見つかると、「アイツとは働きたくないな」という話になります。

実際、僕も「Aさんは普段、こういった発信をしているので…」といった報告をこれまでに何度も受けています。

あと、意外と知られていないのですが、(主に会社の人事担当向けに)裏アカウントを特定するサービスがあるので、匿名でSNSをやっていても無駄です。

ちなみに僕は「アンチ活動に励むバカ」は勿論のこと、SNS上で芸能人の不倫問題に口を挟むようなダサいヤツとは仕事しません。

あと、これを言うと、毎回プチ炎上するのですが、真実なので言わせていただくと、20代で生まれた差は、基本的には一生かけても取り戻せません。

こういうのを「マタイ効果」と言ったりするのですが、「成功している人が注目され、さらに成功する可能性が高まる」というサイクルは実際にあります。

以前、お話ししましたが、「大器晩成」や「老人の星」として扱われている「やなせたかしサン」は若い頃から成功しているし、カーネルサンダースにいたっては10歳から働いていて、そこからものすごい数の仕事に就いています。

その時間は無駄にはなっていなくて、タイヤのセールスマン時代に出会った石油代理店の偉いさんから「ガソリンスタンドやらない?」と声をかけられて始めたガソリンスタンドで成功しています。

これが30代後半の頃のお話。

神様は闇雲に成功者を選んでいるわけじゃなくて、キチンと動いた人間に切符を渡しているわけですね。

持つべき者がより持ち、富める者がより富むのが世の理なので、大切なのは「できるだけ早く一勝すること」です。

何十年もダラダラと努力するのであれば、最初の2〜3年に集中して努力した方が、トータル(人生)の努力量は少なくて済むと思います。

まとまった時間を投下しないと、生産性なんて上げられない

ここで「努力とか、根性とか、古いっす。昭和かよ」という考えをお持ちの方もいらっしゃると思うので、いいことを教えてあげます。

「お前が選んだ会社の社長、昭和の人間だからな」
「お前がルールじゃない。お前の会社の社長(昭和の人間)がルールだ」
です。

あと、Xにポストしましたが、「努力量」に中指を立てて、最初から「質」を求めるヤツは、量をこなしていないので当然「質」も出せないので、ビックリするほど使いモノにならないので、チームにとっては凄く迷惑です。

繰り返しますが、「量」をこなさないと、「質」は出せません。
そして、「スピード」をあげないと「量」はこなせません。

よって、若手の優先順位は「スピード」「量」「質」の順番です。

まとまった時間を投下しないと、生産性なんて上げられません。

「成果=生産性×投下時間」なので、抜きん出たければガタガタ言ってないでハードワークをしてください。

あなたのタイムラインには時々、「そこまで労力を割かなくても成功する方法」が流れてくると思いますが、それは“サボりたいヤツをカモにした再生回数稼ぎの寝言”でしかありません。

長時間労働を選んでも上手くいかない人もいるでしょうが、成功者は若い頃にすべからく長時間労働をしています。

答えはそれしかないです。

西野亮廣


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