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ゴールデンカムイ聖地巡礼・旭川~網走編(4)さわやかな屈斜路湖と摩周湖、長居してはいけない硫黄山

7/31(月)~8/4(金)の5日間でゴールデンカムイ聖地巡礼メインで北海道旅行に行ってきました。3日目は旭川を出た後、聖地巡礼の寄り道しつつ網走へ向かいます。

日程
1日目 普通の美瑛・富良野観光
2日目 大雪山系・旭岳散策、富良野、神居古潭
3日目 北鎮記念館
3日目 屈斜路湖、摩周湖、硫黄山(この記事)
4日目 阿寒湖、釧路湿原
5日目 網走刑務所、北方民族博物館、モヨロ貝塚、オホーツク流氷館

ゴールデンカムイ聖地ではないところもいくつか行ってるので、聖地巡礼の箇所には目次と見出しに★マークを付けています。

Google Mapのキャプチャ。本日の行程。移動距離300キロ越え!

道中

最初の目的地は美幌峠。旭川紋別自動車道に乗って向かいます。この道が今の主要道ですが、かつては並走する国道333号線が主要道でした。国道333号線は網走刑務所の囚人たちが多くの犠牲を出しながら作った道路です。Google Mapで333号線を見ていくと、ところどころに道路の開削中に亡くなった囚人たちの供養碑があります。

Google Mapのキャプチャ。真ん中に中央道路開削殉難者慰霊の碑が見えます(スマホだと見づらいかも…)

今の旭川紋別道はトンネルで山の中を突っ切りますが、国道333号線はアップダウンのある山の中をくねくね進む道です。道路作るのむちゃくちゃ大変だったでしょうね…。開削中に亡くなった方のための慰霊碑があります。

さて、旭川紋別道は高速で走れる道なので途中に休憩をはさみたいです。この道路に乗るにはICから入る必要があるんですが、休憩するときも一度ICを降りて道の駅に入る必要があります。これに気づかず、休憩ポイントを2つほど見逃してしまいました。

道の駅 遠軽 森のオホーツク

ICを降りる必要があることにようやく気づき、ランチ休憩のために寄ったのがこちら。

新しめの道の駅で、レジャー施設もあったりトイレも綺麗でした。

この時期旬のアスパラカレー!

頼んだのは、旬のアスパラガスがたっぷり載ったカレーライスといも餅! 遠軽 森のオホーツクではインカのめざめ(ジャガイモの品種名)の素揚げが食べられます。ですが、この日は残念ながら売り切れ。いも餅も美味しいけどインカのめざめも食べたかった…! 旬のアスパラは味が濃くて美味しかったです。他の野菜も美味でカレーとの相性もばっちり。北海道は素材がいいので何食べても美味しいですね!
遠軽には北海道の誇る国宝である「北海道白滝遺跡群出土品」があり、そこに含まれる黒曜石にちなんだグルメもありました。

屈斜路湖、摩周湖

旅の4日目以降は天候が崩れる予報だったため、屈斜路湖、摩周湖を見るならこの日だ!ということで旭川を早めに切り上げていました(天気がずっといい予報だったら北鎮記念館に3~4時間くらいいたと思います)

★屈斜路湖(ゴールデンカムイ12巻第119話ほか)

盲目の囚人都丹とアシリパさん・杉元一行との戦いの舞台になったのが屈斜路湖周辺です。まずは屈斜路湖を眺めるために道の駅 ぐるっとパノラマ美幌へ向かいました。

ここの道の駅もトイレが綺麗。あと、地元食材を使ったスープの素やドレッシングなどのお土産が豊富です! 自宅向けにアスパラポタージュスープの素や道産小麦100%のうどんなどを購入しました。

雄大すぎて納まりきらない屈斜路湖。作中に出てきたのもだいたいこのアングルかな

美幌峠の展望台からは屈斜路湖の風景が見渡せます。晴れて見通しもよく絶景! 湖畔の山も比較的なだらかで水も綺麗で穏やかな湖です。この湖の周りにコタンがあるのも納得。
谷垣がインカラマッの運命を変えた印象的な出来事の舞台となったところでもあります。綺麗に眺められて旭川を短めに切り上げた甲斐がありました。

たぶん片理だと思うけど、どうだろう

展望台の足元にあたる岩は片方に割れやすい性質があるようでした。地質ファンなのでこういうところも気になりますw

翌日の美幌峠の風景。何も見えない

なお翌日は写真の通り霧で何も見えませんでした。3日目に予定を詰め込んで正解。

摩周湖第三展望台

摩周ブルーを見に摩周湖へ。展望台はいくつかありますが、第三展望台が人が少なめで展望だけならお勧めです(展望台だけなのでトイレとかはない)第一展望台はバス駐車場や売店もあって人が多いのでスルーしました。

やはり雄大すぎて写真に収まりきらない摩周湖

摩周湖は湖周りの山がすごく切り立ってて底も見えない感じでした。周りの山も険しいし、水もすごく深そうで神秘的な雰囲気でした。

★硫黄山(アトゥサヌプリ)(ゴールデンカムイ12巻第119話ほか)

屈斜路湖と摩周湖の間にあるのが硫黄山。向かう途中でキタキツネに遭遇しました。

ズームでちょっとぼやけてるけど野生のキタキツネ! 餌をやったり触ったりしてはいけません

割と近づいていたので人慣れしている? もしかしたら車に乗った人から餌をもらった経験があるのかもしれません。野生動物のためにはダメですし、人にとってもキタキツネはエキノコックス持ってるかもしれないのでダメですよ…。

さて、硫黄山はゴールデンカムイ作中で都丹さんが硫黄採掘の苦役をさせられていたところです。着いて車のドアを開けた瞬間に感じる硫黄の匂い。長居してはいけない雰囲気をぷんぷん感じます。

アイヌ語での意味が「裸の山」という意味がよく分かる
ガスが噴き出してる場所までかなり近づけます。暑い! 匂いが強烈!

作中で白石が硫黄山を次のように説明しています。

かつては全道一の産出量だった硫黄鉱山で
火薬などの原料として採掘される重要な資源だった
でもな…あたりから絶えず噴き出す亜硫酸ガスってのは採掘者の目を侵すんだ

ゴールデンカムイ12巻第119話 コタンコロカムイ

この説明がとても実感できる山でした。
まず硫黄の匂いが鼻につく。
目にも嫌な感じが来る。
肺にも来る感じがする。
失明する人が続出したという作中の説明がよく分かりました。何の装備もなく採掘作業したらそうなるだろうなという感じです。引用するためにゴールデンカムイを読み直していたら、白石って意外と博識ですね。これだけの説明をサラッとできるのすごいと思います。
体感できたのはよかったものの、長居するとしんどそうだったので早々に退散しました。

藻琴山展望駐車公園

もともと寄る予定はなかったものの、眺めがあまりに見事だったので途中で車を止めました。

見事な眺め

美幌峠のちょうど対岸に位置します。ここを通る人は少なめなのか、眺望独占という感じでゆっくり景色を楽しめました。

北天の丘 あばしり湖 鶴雅リゾート

網走では奮発してこちらのお宿に泊まりました。

お部屋の窓からの眺め
広々! 奮発してよかった
ルームキーもおしゃれ。ネックレス状でペンダントトップがお宿のエンブレムになってます。軍曹ベアに着けてもらった

館内の装飾も素敵で、暖炉のあるラウンジがあったりアイヌの小屋をモチーフにした足湯があったりとリラックスできる空間でした。

ラウンジ。木彫りも色々飾ってあって素敵
この建物内が足湯になってます
ライブラリーにはもちろんゴールデンカムイ!

バイキング

夕食はバイキング! 自分で具材やお出汁を選んで作るお鍋とか、同じく自分で具材を選んで焼いてもらうピザとかあってテンション上がりました! お鍋はモヨロ鍋ってお名前でした。網走にある貝塚に因んでいるみたいです。お鍋の具材は蟹とかアサリとか選べるし、ピザの具材も道産の美味しいお野菜たち。嬉しい楽しい!

ジャガイモとコーンと玉ねぎとズッキーニをチョイス

バイキングで自由に取れる料理も美味しくて、特に美味しかったのがホテル自家製ポテトチップス!

盛り付けのセンスはともかく美味しゅうございました

写真のプレートの右上がホテル自家製ポテトチップスです。紫やピンクの芋も使ってありカラフル。塩加減も絶妙でした。また食べたい。デザート含めてバイキング3周ほどしました。

この日は温泉を堪能して早めに就寝しました。


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