今僕は、時間を見つけて、御礼参りを行なっている。独立を志して数年、その間にお願いや相談をさせていただいた神社仏閣たちである。

そんな中でも、特に大切な崇敬神社、それが愛知県一宮市にある

堤治神社

である。
御祭神は、埴安姫。土の神であり、堤防鎮護の神だ。

この日は、「招福祭」やマルシェのイベント日であったが、少し時間を外して、正式参拝を申し込んだ。

宮司さんにこれまでの御礼を申し述べ、神への謝意を伝えたいとお願いした。
太鼓が鳴って、僕の参拝が始まる。この時の心中は。細かく記述するまでもないだろう。

さて、正式参拝が終わり、境内社をひととおりお参りして、僕は、せっかくだから何か飲もうとマルシェを散策した。

何気にバナナジュースを買って、ふとキッチンカーを見上げると、

オーガニック

と書いてある。

僕の意識が止まる。

自分の意識変化に気づいた僕は、辺りを見回す。すると「オーガニック」のお店が沢山あるではないか。

そうか・・

僕は理解した。
オーガニックというそれが、

新たな神の導き

であることを。

時折訪れる、信仰の変化。
理由はわからないが、訪れる神社や神の系列、あるいは参拝の理由が変わったりする。
今回もそれが起こったようだ。

埴安姫は、「畦」という堤防の神から、

「オーガニック」という土の神

に変わったのだ。

オーガニックという言葉は、僕が見せられたもの。そして、導かれたものなんだろう。

・・であれば、進め。その道を。