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組織での属人化は品質保持を損なう

できることが増えて頼られることはやりがいに繋がる。
仕事をする上でそれはとても大切な要素のひとつだし、信頼を得ながらそういう状態を高めていくのだろう。
だけど"この人に頼めば大丈夫"はややもすると属人化に繋がってしまうから、あるべき姿ではないように思う。

私は今、個々人がやり方をなんとなく確率しながらふんわりとやってきた仕事を、できる限り誰でもすぐできる仕事にしようとして試行錯誤している。
頼りにしているその人が明日からこれなくなってしまう可能性だって、突如やめてしまう可能性だってある。
なんだかんだ誰かがいなくなっても組織は回るのは重々にして理解しているけれど、そのために日頃から準備をしているか何も対策をしていないかでは、いざそうなった時残された人にかかる負荷が変わってくると思うのだ。

社会人1年目の秋くらいに、それまで自分とは無縁だと思い込んでいた仕事が割り振られた。
私は自分がそんなものの担当をやるのは危ないのではと思いながら、毎日定時過ぎ頃に忙しさのピークを詰め込んだような業務にオーバーヒートしつつも若干エキサイティングな日々を過ごしていた。
そんな時、異動したばかりの先輩と帰り道が一緒になって「今私があれ担当しているんですよ、大丈夫かなって思っちゃいますよね」なんてことを言っていた。
その時返されたことは、「AさんがやってもBさんがやっても、同じ品質が保たれるようにマニュアルがあるんだよ、その通りやっていけたら大丈夫」というものだった。
もちろんイレギュラーはある。
だけどそのベースとなる進め方や手順がわかっているかいないかでは、初期段階での立ち位置に雲泥の差があることは明白だ。

今の所属先では、個々人がふんわりと仕事をしながら、あの人がいなくなったらどうするんだろうと感じることが多々ある。
新しい業務を導入することもあるし、私自身フローを構築している案件もある。
これを次担当する人や自分が急遽長期的に行けなくなってしまった時に備えて、日頃から整理して記録しておくことは組織にとってきっといいと思うのだ。

組織は人が入れ替わるけれど、その中で品質を保つことを求められながら日々は続いていく。
"あの人がいなくなったから質やスピードが落ちた"は部内では通用しても、その外には通用することではない。
どちらにせよ負荷がかかることは避けられないから、その負荷を如何に減らしてまわしていける体制を整えておけるかが重要になるのではないだろうか。

これから先また必要なことは変わってくるだろうけれど、それでも今私ができる最良の選択は、きっとここを整えて備えていくことなのだと思っている。

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