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It's up to you.

ディズニーランドで一昨年まで行われていたOnce upon a timeというショーがある。

シンデレラ城にプロジェクションマッピングでストーリーが投影され、花火とも連携して光と音のうっとりするようなショーだった。
その中で印象的だった言葉が、"It's up to you."だった。
あなた次第。
自分次第でどうにでもなる、というメッセージだ。

この言葉を聞いて、私の感想は"辛い"だった。
失恋したてだった頃も、就活に連敗していた頃も、仕事をしつつ何が楽しいのかわからないと思いながら道で声をかけてくる人で虚しさを埋めていた頃も、"It's up to you"と訴えられる私は"なんで、もうどうしたらいいの、それって上手くいかないのは全部自分のせいってことでしょう"と思っていた。
Once upon a timeのショーは大好きだったけれど、"It's up to you"という言葉は前向きになれるメッセージとして捉えることができなかった。

先日ディズニーシーに行った帰り道、恋人にそんな話をしていたら、"めっちゃネガティブだな"と笑われた。
私は相変わらず、それ以外に捉え方ないのでは、くらいの感覚でいたのだけど、彼の捉え方は全く違っていた。
"自分次第でどうにでもなるってことでしょ?"
あぁそうかそういうこともまぁできるかぁと、その場ではぼんやりと思っていたのだけど、この言葉で意図されていることは圧倒的に彼の言っている方だ。

人生、自分次第でどうにでもできる。
シンデレラが悲観して舞踏会に行かなかったら王子様には出会えなかったし、ジャスミンが外の世界には行けないと諦めてアラジンを信じなかったら真実の愛なんて絶対出会えなかった。
ラプンツェルは塔の中でいじけてはいないし、ベルはされるがままにガストンと一緒になったりなんてしない。
自分が信じるもの・見てみたいものを追求して、そこに諦めずに世界を広げようとする姿が、ディズニー作品には多く描かれている。

成功した人の経験談がシンデレラストーリーなんて揶揄されるくらい、私たちの生活は創られたプリンセスの物語のようにそう上手くは進まない。
でもやっぱり日常の捉え方次第で、人生は同じことが起きているとしても転び方がかなり変わってくるのだと思う。

感情に正解や不正解なんてないし、落ち込むときは思い切り落ち込んだらいい。
だけど同じことも自分次第でなんとかなることだって、結構見方によってはあったりするのかもしれない。
そういう心の持ち方を身につければ、ちょっとは今よりも強くなれるように思えた。

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