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TALK|写真で食べていける人とは? #5|青山裕企(写真家)x岡野はるか(元アシスタント)

2018年5月某日。独立して一ヶ月の元アシスタント・岡野はるかと飲みながら(アシスタント引継を終えての慰労の会として)話したトークの一部です。
(話し手:青山、聞き手:岡野)

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才能に関してもあんまり関係ない。才能なんてなくても食える。なんでかっていうと、今も感じてると思うけど、人間関係から仕事が来るから」

ーー本当にそれですね。確かに。

「多分、もっと実績を積んだりしたら、岡野の展示の写真を見てとか、もっと長く続けたら、全く見知らぬ人からあの時のウェブの連載を見てましたとか、雑誌の連載を見てオファーしましたって人も出て来るはず。でも今はそこまで行ってなくても、すでに二回展示をやってるわけで。やっぱり人間関係から仕事は来るから、写真は。もう技術はそれほど関係ないし」

ーー人間力ですね。

「才能が溢れんばかりに出てる人だけが超目立つ業界なのね。奥山由之さんとか、川島小鳥さんとか。でもそういう人って数えられるほどしかいないし、数えられるほどの人がいつも目立ってるだけで、十年経っても何百人も出て来るもんじゃない。だけど、写真で食べている人ってめっちゃいるわけ。そこの現実をきちんと想像するといいかな。スポットライトが当たっているのはごく一部で、でも当たってない人たちもきちんと食べている人はいっぱいいて。っていう現実をちゃんと認識できていれば、安心できるはず・・・ある程度は。才能もいらない。要は人間関係だ、なんて今日は身も蓋もない話をしてるけど、今の岡野の立場的に言われたらきっと安心できるかなって」

ーー安心できます。

「大丈夫だよ」
(続きます)


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