どうも雪バカ田中と申します。こんにちは。「雪バカ日誌」というスノーボードのブログの中の人をやっています。40歳の営業系サラリーマンです。中堅の消費財メーカーに勤めています。

私は2022年の10月から6か月間転職活動を行いまして、先日その長い転職活動が終了いたしました。私の運営しているブログで転職活動をしているということを書いたところ励ましの言葉を多いただきました。そんなお言葉をくださった御礼も含めて、転職活動の生々しい報告をしたいと思います。

転職活動の戦績
戦闘期間　2022年10月～2023年4月　期間は6か月！
戦果　45社応募。そのほか3社カジュアル面談。
書類通貨　8社
1次面接通過　3社
2次面接通過　1社
内定　1社

転職をしようと思った理由と、年齢と。

コロナの影響でリストラがあり、一緒に苦楽を共にし尊敬していた上司が去ってゆきました。その後の新任の上司がペラペラ過ぎて嫌になりました。

そんな人間関係が本音です。ただ、まぁこれを理由にすると面接では間違いなく落とされてしまうので下記のように表現していました。けど、実際は人間関係がうまくいかずそれほど仕事も楽しくなくなったというのが本音です。

「同じ職場で10年がたちこれ以上同じ環境で勤務しても自分の成長にはつながらないと感じたため。異動願いを出しているが、空気としてなかなか難しい。」まぁ、こんな退職理由で勝負をしたのですが、やはりたまに突っ込まれることもありましたね。

あとは、年齢。自分は40歳です。やはり、この面は厳しかったですね。「年齢的に」とエージェントから直接言われたこともありました。転職活動の序盤では、ここを理由にお見送りされると凹むんですよね。

「オレは今までなんて無駄な時間を…！」なんて自分の人生を否定的に思う時もありましたが、家族を築いてきた時間、家族と過ごしてきた時間、そしてやりこんでいるスノーボードライフ。これらを自分で否定してしまうことになりますので、そんな風に考えるのはやめようと思いました。
年齢で引っかかったとしたら、もうそこは「若い人を使いつぶしたいだけのクソ企業」と、思い込むようにして自分を慰めておりました。人間だれしも年とるのにね。

転職するぞー！

2022年の10月にビズリーチに登録して転職活動をスタートしました。最初にいきなりよさげな企業からカジュアル面談のオファーが来まして、「あ、オレ楽勝じゃん」と考えてこの時点では転職活動をナメていましたね。

で、よさげだと思った企業とカジュアル面談をしたのですが、カジュアルな面談といいつつ、実際は面接であったようでした。その後、一応応募書類をお送りしたものの、即日にお見送りのご返信。転職活動界隈で嫌われるカジュアルお見送りってやつです。キャンサースキャン！

ちなみに、転職では「お祈り」という言葉は使わず、「お見送り」という言葉を使いますね。新卒では神として祈られますが、転職の世界では仏としてお見送りされるという皮肉よ。

ここから私の転職活動というかすべての生活は暗黒時代に入っていきます。3日に1回はエージェントとオンラインミーティングをしたり、書類で落とされてへこまされるという日々でした。つらいの一言でしたね。家族のいる家で転職活動をしたくなかったので、仕事の合間や勤務後はネカフェにいることも多くありました。快活クラブの個室にはだいぶお世話になりまして、毎月ゴールド会員認定されてました。あと、出張でビジホ泊まっているときもよく転職活動をやってました。

うまくいかない日々が続きまして、自分のやっているブログでその心情を吐露すると、励ましの言葉を多く頂戴しました。特にありがたかったのは「求人には波が確実に存在します。」というお言葉でした。そうなんですよね、自分の活動を始めたのは10月。で苦戦したのが１月頃まで。実は、2月以降はその波が来たようで、面接がポンポンと決まりだしたのでした。おそらく、12月に冬ボもらって辞める人が多くて、新年度に向けて中途取りますって感じなんでしょうね。

そうですね、２月以降は書類選考が通過することが増えたり面接をする機会も増えてきました。面接を経験すると、相手のリアクションもあって反省点も見えてくるので、うまく改善していくことが多く１０月～１月と比べてメンタル的には少しづつ楽になってきました。

余談。あんまりよくわからんけどさという話。

ちょっと余談を。ITサービスの会社の面接官が同い年だったことがありました。（なぜか２社前に勤めていた楽天の名前をだして自己紹介してきた人）

ここで「あなたのノーレッジを非言語でどうやって他メンバーと共有していましたか？」という質問があり、「非言語というべきかは、なかなか難しいのですが、一番伝わるのは五感で感じることだと思うので、他メンバーとはよく同行をして同じ経験をしていくことを心がけていました」と返答しました。

そのところ「返答が抽象的過ぎてわからなかった」という理由で落とされました。お前の質問も抽象的すぎだろっていうね。

ＩＴ系サービス企業の面接官は総じてイキりがち、前職の名前出しがち。そして、Linkedinで腕組みした写真載せしがち。ラーメン屋かな。

あと、小規模企業の面接官やエージェントは、オンラインミーティングできれいで広いオフィス空間を背景に選びがち。コンプレックスでもあんのかな。

そして、終戦へ。

そんな転職活動中の２月、一人でスノーボード旅に出たんときに心境の変化が訪れました。北海道の旭川に行きレンタカーで行ってみたいと思っていたスキー場を巡りひたすら滑る。それ以外はしないという旅でした。

そんな旅をして、一人の時間を過ごしていると「こんなにサイコーな旅をできる人生を歩んでいるんだから、日常でちょっとぐらいがまんしてもいいんじゃないか」とか「今まのままでも死ぬわけじゃないし、本当に嫌になったら全てを投げ出して無職になればいいんじゃないか」と、転職活動に正面から向き合わなくてもいいのかなんて思うようになりました。

そんなこんなで仕事、転職活動、資格の勉強、スノーボードと忙しく過ごしながら生きていました。

しかしながら、転機は突然やってきたのです。３月の終わりになり過去に面接をして１か月以上結果が放置されていて落ちたなと思っていた会社（同規模の中堅消費財メーカー、年収は10%ダウン）から、4月4日に最終面接をやるから来てくれというメールが突如入ってきたのです。

最終面接の4月4日はドキドキしましたね。これで人生変わるかもなって。けれども最終面接では面接官とうまくかみ合わず「あぁ、こりゃいつものごとくお見送りだわな」という感想でした。しかしながら、翌日5日に内定の連絡。びっくりしましたよね。年収は10%ダウンだけど、あなたが必要だと言われているようで嬉しかったです。

ちなみに、最終面接の前日である4月3日には日帰りで北海道の旭岳に一人で行ってバックカントリーをしていました。いろんなところで落差ありすぎっていう。

さらに人生は転がる。４月6日。

5日の時点では「年収10%ダウンの内定先に行く」か、「残留か」というところ。去年の12月の時点なら間違いなく会社を辞めてたんですけれど、2月の一人旅で少しスタンスが変わってしまったんですよねー。かなり悩みました。4日はヤケ酒、5日は迷い酒。

そして、さらに話は急展開。翌日の6日の朝、現職場の会社の人事から自分の携帯に着信がありました。「やべえ、転職がバレたか！？」と思いながら、おそるおそる電話に出てみると、内容はまさかの昇級の話でした。4月より昇級。それにより年収が5%程度上がることになったのです。

クソ会社のくせにやるじゃねえか。しかも、昇級の理由は「苦しいと思われる環境で、よく頑張っていると上司の評価があったから」というものでした。おいクソ上司！お前のせいでツラい転職活動やってんじゃないか！どうしてくれんだコレ！

こうなると、内定先との年収差は15%。これはちょっとでかいですよね。この後の人生どうなるかわからないけれど、これからの生涯収入で1000万円を超えるほど差が出てくるわけで。それに何より、増収あったら新しいスノーボードも買えちゃうんですよねー。今新しい板がめちゃくちゃほしいんですよ。マジで。

ただ、年齢的にいい感じの転職をするにはラストチャンスであるのは事実なので非常に悩みました。内定先は求人票に記載された以上の年収を提示してくれましたし、自分を必要としてくれることも感じました。業種的には似ていて、会社の規模もほぼ同じ。う～ん。

で、自分の決断は「残留」。結果としてあの苦しみは何だったんだろうとか、ブログで励ましてくれた方にいい報告ができなくて申し訳ないなとか、思いました。そして、つらいときに当たってしまった家族にも申し訳ないと思っています。

というわけで、いちおう、まだ１社の選考は残っているんですがここで転職活動をやめることにいたしました。登録していた転職サービスへは連絡して、自分の個人情報の全削除をお願いして転職活動をやめることにしたのでした。

今の会社のクソさは変わらないけれど、仕事は嫌だけれど。まぁ、それでもお見送りされまくって仕事して、スノーボードしてお見送されて、ブログ書いてお見送りされて、なんて日々からは少し楽になりました。

というわけで、大変お騒がせしました。雪バカ田中でした。