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DTMミックスレクチャー① ミックスを始める前に…

この記事では、ミックスを始める前に主要エフェクトの基礎や、リバーブやディレイ等を使って音の前後左右の広がりの出し方・裏技などをご紹介していきます。

今回説明していく制作機材はCubase Pro12のみです。エフェクト等も付属のもののみに絞って説明していきます。中には廉価版やバンドル版にも付属しているエフェクトもございますので初心者の方にも取り組んでいただけます。
完全に自己流のやり方になりますが、ぜひ創作活動の一つの参考にしていただけたらと思います。


今回解説に使用する楽曲はこちら↓です。
私が制作した楽曲で、各種パラメーターの設定はこちらで実際に使用しているものを用いて解説していきます。



●EQで不要な音の探し方

・まずQを1番尖らせて、ゲインを1番上まで上げます。
・そこから左右にずらしていき、ボワボワする音や不快な音があればその位置で下げていく
・最後に尖らせたQを元に戻し、任意の量にする

このようにQを絞って細くして上げて、左右に動かしながら探していく。



●コンプレッサーの基本

・アタック→ どのくらいの速さで開始する?を決める値。ストリングスなど出音が遅いものはゆっくりめで設定することもあります。
・スレッショルド→ 値を小さくすると小さい音も逃さず圧縮する。値を大きくすると大きい音だけを圧縮する。
・レシオ→ アタックとスレッショルドで決めた音を、どのくらい潰す?を決める値。
・その他、リリースやホールドは圧縮の持続時間に関わる設定です。アナリシスは波形に基づいて圧縮をするかどうかの設定になるので、ミックスでは統一した数値でかけるといいでしょう。


慣れないうちはプリセットからいい感じの設定を選び、そこから微調整し覚えてていきましょう。



●音の広がり(左右)の出し方


トラックのパンニングを活用する

・そのまま、各トラックのパンの設定で左右の位置を決める方法です。基本ですが、ドラムのパーツそれぞれを丁寧にパンニングしてあげると、よりドラムっぽさが出せます(特にタム、ライドなど)


ステレオディレイを活用する

・トラックにステレオディレイのエフェクトをかけて、音に広がりを出す方法です。
・LRどちらもフィードバックは0に、MIXは最大にする。
・ms設定にし、Lを0ms、Rを15msに設定する(左右逆でもOK)
・左右一瞬だけズラすことで広がりを与えることができます。

この設定をするだけで左右の広がりを出すことができる。


トラックを複製してパンニングとディレイタイムで制御する

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