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未来はぼくらの手の中に!こんな時代にディストピア映画から学ぶこと

今まさに、ここが僕らが夢見た未来だぜ!!

前回、ディストピアSFドラマと現実社会について書いたので、何か映画を題材にして学べることを書きたいな~と考えていたんですが、今この時代におススメするなら、やっぱりこの一本しかない!!

「26世紀青年」こと、原題「Idiocracy」です!名作~~!!

<ストーリー>
“平均的アメリカ人”の代表として軍人ジョー・バウアーズは、米国国防総省の極秘プロジェクト「冬眠プログラム」の実験台に選ばれた。売春婦リタとともにタイムカプセルに入り冷凍保存されたのである。しかしいつしか忘れ去られ時は過ぎ……目覚めたときには西暦2500年となっていた!
あまりにレベルが下がった26世紀のアメリカは、バカな大統領率いる“ばかたち”による“ばかたち”のための合衆国となっていた……。

日本だと2009年にDVD発売で、気が付いたら結構古い映画になりました。トランプ政権発足時にも取り上げられて、一時期話題になりましたね。時代が進むほどに笑えなさが加速していて本当に怖い限りです。

いまこの映画を見直すにあたって大切になってくるのは、この話を誰目線で見ますか?ってことだと思います。

たぶん、普通に考えたら主人公のジョーですよね。彼は2006年代の何の取り柄もない普通の人間という設定です。そんな彼が26世紀のおバカで非常識な皆の振る舞いにあきれたり驚いたりして、感情移入しやすい設計になっているんですから。

でもね・・・この映画を久しぶりに見ると、「アレ、私たち26世紀の人寄りになってない・・・?」と思うことがちらほらあって・・・さすがにまだゲータレードを畑にまこうとは思わないけど。しかし現実問題、すでに私たちは選挙でカマチョ大統領みたいなノリで政治家を選んだり、政治問題を後回しにしまくって来たり、仕組みも分からずテクノロジーに管理されたりしているわけです。

私たちがこの物語から学ぶべきことは、今や笑いの中から批判精神を見ることなんかじゃなくて(多分そのターンはもう過ぎてしまった)、もはやディストピアの住人としての当事者意識、真摯に26世紀人マインドを持とうぜ!というところだと思います。

なぜかというと、26世紀人はみんな基本的に無知だけど邪悪ではないし、間違いに気づいたらそれを受け入れて正すことができます。この精神が本当に本当に大事。だからこの映画はすごく良くて、希望にあふれたお話として終わるんですよね。

あんなにハチャメチャな状態の26世紀世界だけど、間違いに気づいて良くしようと思い、実行すれば、これから良くすることができるのです。

最後のジョーの名演説を、私たちは「過去から来た賢人の言葉」としてとらえるべきなのかもしれません。

「おかまだけが読書をしたわけじゃない
 人々は本を書き、映画にはストーリーがあった
 ケツが映ると、誰のケツでなぜ屁をするか考えた
 その時代が、また来ると信じている!」

うーん、言い過ぎたな。こうやって字で起こすと、なんでこれで感動するのか謎なんですが、映画全編を見ると本当に感動しちゃいます。

しかし「間違いに気づいたら受け入れて正す」が、実は現代の私たちにとって一番失われつつある能力な気がしてヤバいんですよね・・・人類は26世紀まで果たして生きることができるのか?!?

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