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漫画家芸人 〜1話〜 「ある日突然に芸人に」 ノンフィクション

【27才でお笑い芸人に挑戦した漫画家の僕がよしもとNSCに入学し3年後にフジテレビ人志松本の○○な話ですべらない話を受賞するまでのノンフィクション】


2007年秋。漫画の仕事は少しずつ増加。担当者からは「絵が下手だ!」とよく怒られていたが、「練習すれば上手くなるさ!」と、僕は常にポジティブだった。

夢は

「日本一有名な漫画家になる!」

その夢に向かって、アイデアを練る、作品を描く、絵の練習をする、をひたすら繰り返す毎日。


そんなある日、僕は一人の若者に突然話しかけられる。
時間は深夜1時、場所は代官山と恵比寿の間。


「すみません、大鳥神社はどっちですか?迷っています」


「大鳥神社までは結構遠いよ。よかったら案内しようか?」

深夜1時に神社へ行こうとする若者は少し不気味だったが、良い人に見えたので僕は送ってあげる事にした。


「助かります。神社の向かいにあるマンションに住んでいるのですが、地理がまだよく分からなくて」


「普段は何をしているの?」


「学生です。」


「学生って大学?専門?」

そう聞いた僕に彼は言った。



「お笑いの専門学校です!」



予想外の答えに、時間が一瞬止まったような感覚になった。



(つづく)



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