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妖精ゆきだるみん

妖精ゆきだるみんは普段はエネルギー体
エネルギーを感じとれる人の前ではゆきだるまの形になって姿を現す

ある日、ゆきだるみんの兄妹は、るんたった村へ降り立った

ここは長閑で、気持ちいいなぁ

そこへひとりの女の子がゆきだるみんに気付いたようだ

あれ?君僕たちが見えるの?

うん、わかるよ〜ここの村の人はみんな見えると思うよ

そっか!と言ってゆきだるみんはゆきだるまの形になった

君の名前は?

メイだよ!

僕たちは妖精ゆきだるみん
妖精の森から来たんだ〜
ここは長閑で心地良くてさぁ
なんてったって波動も軽い!
これからもちょくちょく遊びにくるよ〜
森の長には森から出ちゃダメだ、って言われるんだけどね

そっかー、また来てよ
私たちは大歓迎だよ
でも長にバレないようにね

それから頻繁にるんたった村へ遊びにくるゆきだるみん

ゆきだるみんはメイちゃんに聞いてみる
何故ここはみんな楽しそうなの?
いつも笑顔だし〜

私達はね、みんな好きなことをしているの
お互いを尊重して干渉しない
愛と感謝でいっぱいな人ばかりよ
国にも頼らず、自分達で自給自足して、
お互い助け合ってるの

そっか〜だからみんな笑顔で波動が軽いんだねぇ〜

そうなの。ゆきだるみんもこの村の一員だよ

え?僕たちも?嬉しいなぁ〜えへへへ


ある日のこと
圭くんが大変だぁ!とメイちゃんのとこへ駆け寄る

圭くんどうしたの?

メイちゃん!浜辺に人が流れ着いてる!

慌ててみんなで浜辺へ

ひとりの少女が流れ着いていた

この子は、、、とゆきだるみんが声を発した
ゆきだるみん、この子知ってるの?

この子はミヨちゃんだよ
いつぞやか、とある島で子供たちに虐められてた所を助けてくれたんだ

みんなで少女を村に運ぶ

平蔵さん!この子助かる?とメイは叫ぶ
平蔵さんは、難しい、、、と

ゆきだるみんは、僕が助ける!と言った
これは禁忌なんだけど、、、と

え?ゆきだるみん、そんなことしたら、、、

いいんだ。ミヨちゃんへの恩返し、これで僕がどうなっても構わない

そう言ってゆきだるみんから、それは眩しく大量の光が放たれた

すると目を開けるミヨちゃん

あっれ?ここどこ?
えーーー?ゆきだるみん???

ミヨちゃん!どうしてここに?

あ、、、思い出した
私のいた島ね
波動が重くなってね
自由が奪われて窮屈になって、それで、、、
海に飛び込んだの
死んだと思ったんだけど、まさかここに流れ着くなんて。。。


だったら好きなだけここにいて!私たちは大歓迎だよ!とメイは言った

ミヨちゃんはゆきだるみんに目を向けた
ゆきだるみんもここは大丈夫だよ、と言った

ゆきだるみんは、ミヨちゃんを助けた経緯を話し、もう会えないかも、とみんなに告げた

ミヨちゃんは、泣きながら怒った
私のためにこんなことして、、、
私が長とやらに話付けに行くわ!
直談判よ!


翌日村のみんなで妖精の森へ行く

案の定ゆきだるみんは長に酷く怒られている

自分達のしたことが分かってるのかー!
あれほど人間には介入するなと言ったじゃろがー!


そこでミヨちゃん
ゆきだるみんは私の命の恩人よ!
長だかなんだか知らないけどね!
こんな心優しい妖精を叱るなんて!

ん?その声は、、、長が言った

ミヨちゃんか!

へ??えーーー!
あの時のゆきだるまおやじーーー?

おやじは余計じゃ。。。

長、なんでミヨちゃんを知ってるの?と、ゆきだるみんは聞く

長は気まずそうに
その、、、ワシが昔、穴に落ちた所をこのミヨちゃんが助けてくれてのぉ、モゴモゴ。。。

ミヨちゃんは、自分の事棚に上げてこの子たちを叱れないわよねぇ〜、とニヤニヤしながら言った

わかった、わかった!もぅよい!と長

ありがとうございます、一度長もるんたった村へ来てください
ゆきだるみんたちが頻繁に訪れてたこと、
来たらわかります!とメイは言った

じゃぁ、これからみんなで村に戻ろう!とミヨちゃん

こうして、るんたった村は今日もみんなの笑顔とゆきだるみんの憩いの場となっております






丸い社会に移行したい。毎日自由に笑って過ごせる環境に。