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「大切なあなた」とやさしい間をつくりたかった僕の話

「人と人」との間にやさしい空気感や関係性が生まれたときに現れる「なぞのいきものきこぽぅ」。きこぽぅ式PIECES magazineでは、毎日の人とのふれあいをより豊かにすごすためのTipsをお届けします!

謎の生物に会いに行く男の子

テクニックだけではない、やさしい関係性を生むために

謎の生物たちとはじめて会う男の子。なんとなく肩に力が入ってしまい、謎の生物たちに喜んでもらおうと着ぐるみを身につけました。しかし、その様子を見た謎の生物たちは、なんだか不安な様子……着ぐるみの中の“本来の顔”が見えずに、警戒してしまったのかもしれません。

「あれ?」と、着ぐるみの一部を脱いだ男の子と謎の生物の間に、きこぽぅ発生!! 偽りのない男の子の姿に安心した謎の生物たちと仲良くなることができました。

以前、「子どもってどんなときに心を開いてくれるの?」というディスカッションをPIECESのメンバーで行いました。しかし、関わった子どもたちから聞くと、心を開く大人って聞き上手とかテクニックではなく、“この人なら話してもいい”という関係性の中から生まれるという例がほとんど。

また、大人が感情を出さないと“親切ではあるけれど心が見えないマニュアル的な対応”になってしまう。だから、私たちも嫌だと思うことや嬉しいと思ったことは子どもへ伝えることを大切にしています。
( PIECESプロボノワーカー : 上野 格嗣)

この人なら話してもいい”と思う背景には、相手の感情や願いを大切にしようとするまなざしがあります。子どもの感情を大切にできるように、自分の感情にも目を向けて、お互いを大切にする伝え方ができる工夫をする。

安心でやさしい関係性を育むヒントとは「子どもと大人」や「自分とは違う誰か」と分け隔てるのではなく、「大切なあなた」と真剣に向き合うこと……なのかもしれません。

*「PIECES」とは、子どもの生きる世界が寛容になることを目指すNPO。今回は、実際に子どもと関わる上野さんからお話を伺った「PIECESに関わる大人たちとのディスカッション」を元にストーリーを作りました。

【8/5(月) 開催】子どもの「孤立」を防ぐために、いま、私たちにできること。

PIECESでは、子どもの孤立を予防・解消するために地域で子どもを支援することのできる人材を輩出することを目的に、「人と人とがよい関係を築くには?」を学ぶ独自プログラムを開催しています。

「孤立」という問題を抱える子ども達にどのように関わり、どんなふうにプログラムを届けているのか。 どんなふうに様々な地域や機関、人と連携しながら活動を広げているのか。 イベントでは文章だけではお伝えしきれない、一つ一つのストーリーを紐解きながら私たちが大切にしている想いをお話し、「いま、私たちにできること」を見つけていただければと思います。

やさしい間が生まれる関係を育むことで、分け隔てられていた世界が少しずつ繋がっていく。謎の生物と男の子の間にひとつのやさしい世界ができたように、PIECESの活動が広がりますようにと、きこぽぅも応援中です!


監修 : 認定NPO法人 PIECES / www.pieces.tokyo

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きこぽぅ, 文 : 細野 由季恵
アートディレクション : 長谷川 真澄
活動体験談提供 PIECESプロボノワーカー : 上野 格嗣

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