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【35周年記念特別ロードショー完走】令和になっても色褪せない『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

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SNSで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』公開35周年を記念して再上映されることを知ってたまらなく嬉しかった。聞いたことあるけど観たことない。もはや『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は過去の古い名作。そういう認識の私の世代が劇場で観れたのは本当に幸せだと思った。1〜3全て本当に面白い。でもワクワクドキドキしたのは1かな。1を劇場で観た時の衝撃は凄まじかった。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はもちろん大好きな映画シリーズ!どこが好きなのか考えたら、それは主人公マーティとその親友ドクの関係かなぁ。

■お互いに寄せる強い信頼感

ドクの留守中にマーティが勝手に家に上がったり、高校生のマーティを深夜に呼び出したり、呼び出されても約束通り行ったり…。シリーズ通して二人の言動を見ているとかなりの信頼関係で結ばれていることがうかがえる。「タイムマシンを発明した。実験をするから撮影してくれ」こんなことを言われたら流石に「いやいや…タイムマシンってウソでしょ」って疑い、信じたりはしないはず。もしタイムマシンを発明してもそう簡単に高校生には言わないはず。二人の友情についてはしっかり言及されてないけど、確実に感じ取れる。周囲からは変人だと距離を置かれているドクをスケボー・ギターができるカッコいい高校生マーティが信頼している。また何十歳も年齢差があるはずなのに、クラスの友達みたいに見れる。そんな不思議な関係が良いなぁ!

■「マーティ、堅いこと言うなよ」

1からずっと"未来を変えることの危険性"をマーティに諭し続けてきたドク。マーティはドクがマフィアに撃たれるという未来を、過去のドクに伝えようとする。ドクは聞く耳を持たないので手紙に書き、ドクのコートのポケットへ忍ばせる。が、気づかれてビリビリに破り捨て未来のことを知るのは危険だと言う。そのまま未来へ戻ったマーティはドクが銃撃されるところを再び目撃する。彼の元へ駆け寄ると、なんと彼は生きていた!破り捨てた手紙を修復し、未来の銃撃を防ぐために防弾チョッキを着ていたのだ。「未来を変えるのはいけないんじゃないの?」と尋ねたマーティに「今は固いこと言うな」とドクは笑っていた。この瞬間、クゥッーーー!ってなった。そしてドクのことがたまらなく好きになった!


■年上として、倫理観はしっかりしてる

PART2で未来のスポーツ年鑑を過去に持って帰り、ギャンブルで儲けようと考えるマーティ。宝くじやギャンブルで儲けようとするのは、未来に行くなら?と言う話をしたら必ずと言って良いほど話題になるし、誰しもが羨むこと。しかしドクはそんな事はしてはいけないとマーティを止める。もし止めなければ一緒に億万長者になれた事だろう。そしてそのお金を大好きな実験や発明に使えたかもしれない。でも科学者として、友人として、人として、やって良いこととダメなことにきちんと線を引いたのだ。そんな倫理観はしっかりしているところも頼りになる。

■マーティを成長させたのは…

劇中何度も「腰抜け!」と言われカッとなることがあったマーティ。ドクに「そのことでひどいことになる」「それが悪い癖だぞ」などと度々指摘を受けていた。しかしPARTⅢでドクと別れ現在に戻ってきた時に売られた喧嘩は買わなかった。タイムトラベルを通して自分を見つめさせ、マーティが成長させたのはずっと諭し続けたドクなのだ。夢のマシン・デロリアンはきっかけでしかなく、マーティの未来を変え救ったのはドク。

■最後に…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はSFなんだけど、シリーズ通してマーティとドクの友情物語だなって改めて思う。二人の出会いや、デロリアン発明以前のエピソードも観てみたかった。

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