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採寸について

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下絵を描く前にそれぞれの用途に合わせて生地を採寸します。
(その寸法に合わせて図案紙を作ってあります)

和服系は基本的に鯨尺を使用して行います。
(小物等の場合は普通のメートル定規も使います)
(地域によっては、金尺の場合もあります)

和裁の仕立は、一般に言われるような昔から変わらない一定のものではなく、想像以上に流行があり、時代時代の好みの変化もあり、日本人の体型も変わってきているので、理想的には現代の先端の和装事情に詳しい和裁士さんと連絡を密に取って、情報を常にアップデートしておくことが必要です。

手尺(写真のように鯨尺と生地を持ちながら測る方法)で大まかに生地の全長を測った後、置き尺(生地を机に置き、その上に鯨尺を置いて測る方法)で採寸します。

生地によっては伸びやすい物もあるので、置き尺でなるべく生地にストレスを与えないように採寸する方が正確に出来ます。

それでも染めた後に想定外に伸びたり縮んだりするので、和裁師さんは大変だなと思います・・・

採寸を間違えると、どんなに出来がよくても製品にならないので、最低3回は置き尺で確認します。また竹で出来ている鯨尺は歪んでいる事が多いので、置き尺で測る時はしっかり押さえて正確に測ります。


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