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レストランは素晴らしい!!だからこそ真剣に未来を考えたい

タイトルは本音です。ただ今の私の価値では未来に繋がるような大きな変化を起こせないのが現実です。何故なら行動できていないから。

しかしこのnoteというツールをきっかけに特に発信力のある方、中堅クラスやシェフなどの経験のある方、組織に属して役職のある方々、または新しい飲食業の働き方としてフリーランスや出張料理人などを選択している方などにお手伝い頂き、アドバイスや意見交換をすることでアイデアがもし実現できれば、10年位内に必ず変化する"未来の飲食業"の波に小さなウネリとして可視化出来れば最高です。もちろん未来の飲食業を担う若手の皆さんが今後こんな未来があったら良いなと考えてもらえることが使命であり目的です

将来、価値を高める飲食業にするには?

私の周りにも失敗ばかりで何をやらせても1番遅く、先輩にも同僚にも呆れられてる人達がいました。でも今となっては有名シェフになっていたり、歴史あるオーナーシェフのお店でそのシェフが信頼して仕事を任せ誰も変わりが出来ないくらいレストランの中心となってたりと当時では考えられない事で、まさに"続ける事が才能"という言葉にピッタリです

その中でも誰よりも早くイタリアへ単身修行に行き、星付きレストランで働いたり日本に帰国してからも活躍している、尊敬する友人の話をしたいと思います。

その彼は料理人に多い?不器用で寡黙なタイプ。普段から静かな人で言い訳をしないので先輩からは容赦なく厳しくされてたようでした。その当時の私といえば器用で生意気なガツガツタイプ。まさに正反対な2人でしたが同じイタリア料理を仕事にしていた事と当時趣味のダーツが好きだったこともあり、職場は違えど同じ料理人仲間だと思っていてよく会っていました。

彼はいつも口癖のように言っていたのが「シェフは尊敬出来て好きだけど先輩がキライだ」でした。その先輩は彼に対していつも横柄で上から目線で正論を押し付けるような人だったらしいです。「言われてる事は分かるし仕事が出来ない俺が100%悪いんだけど言い方が嫌いだ」と。

その話を聞いて若かりし私は、弱い自分を見せたくないプライドがあったので(小さい…)同じようなことで凹んでるのにも関わらず「俺も同じ同じ!じゃその先輩よりも仕事出来るようになって見返してやれば良いじゃん!その先輩と同じ年齢になった時は俺たちのほうが仕事できるようになってるよ!」みたいな事を軽く言ったのを微かに覚えてます笑

月日が経ち5、6年ほど前でしょうか居酒屋で久しぶりに飲んでいて、いつもの仕事の話の中でお互い年齢も重ねそれなりに役職もできたこともあり、人材教育の難しさをテーマにしていた時でした。その彼の言葉が、それはそれは衝撃的だったこと!

その時は今のようにまだ飲食業が騒がれる少し前だったと思います

「やっぱりさ、飲食業って最高に楽しい仕事だけど厳しい世界だよね。何が厳しいって労働環境とか内容じゃなくて料理以外のことを教えてくれる人って少なくないと思わない?なんだろ、人としての常識というか世の中で孤立してる感じ、日本で働くとより感じるんだよね」

「そもそも日本の社会的地位から見ても調理師って価値が低いよね。ヨーロッパ、それにアメリカなんかシェフって職業は地位が高くて高給だし、日本と同じような料理をレストランで提供するならビックリするくらい高いうえに、お客さんも文句いわない。こんだけサービスも良くて味も美味しくて、多様性あるレストランの魅力があるのに勿体ない」

おぉ…!すごい主張してくるじゃん笑

やっぱり人って環境で変わるんだなと思いました

…同時に、ものすごく共感しました

「そうか。言葉って武器になるんだな。」武器といっても彼の若い頃の嫌な先輩のように戦いで相手を弱らすようなマイナスイメージではなく、想いを相手に共感するよう伝えられれば自分の価値を高めることが出来るんだというポジティブなほうです。

その後言葉について勉強していた時に気づいた事があります 

相手に共感してもらう為の本質にあるのは、伝えるテクニックではなく、思考が大事なこと。それには多少なりの経験と時間がかかる。なので前の記事「労働時間の問題」のときの末尾に書いたそれからでも遅くないと言うのはここにも繋がります。

https://note.mu/yukihide_lion/n/n9e766474c827

私は高校時代のアルバイトも含めると有り難いことに飲食業だけで社会人として育てられました。

周りの先輩方に恵まれていた事もあり、常に仕事を通じて[関口]という人間が形成されていきました

そんな中で関口を育ててくれている今後の飲食業の為にも現実と向き合うような思考を変えなければと最近強く感じています

先に言いますが独断と偏見があるのでイラッとする人がいると思います。すみません。忖度して見守ってください…

他業種の人と、話しをしていると毎回思うのですが料理人は特殊な人が多いです。

調理師のように【師】という字がつく美容師や医師、漫才師などは、その道のプロと言う意味も漢字には含まれているので他の事を犠牲にするときもあるので当然かもしれませんが…。オブラートに包まず言うと世間知らず。料理を作らせれば最高なのですがそれ以外が不得意な人が多いと感じます。

料理人には最終目的が独立志望って方けっこういますよね。そうならば経営や数字の管理、組織の造りかたなど料理以外の事を勉強しなければ特にいまの時代は失敗する可能性が高いと言われているのに、「料理が美味しければ」「サービスが良ければ」など抽象的な自信が先行することでビジネスとして深く捉えられていないこと。レストランなので料理が美味しいのは最低条件で、自分の料理を洋服やアクセサリーのように"商品"コンテンツとして客観的に見極められないと開業できても続けるのが難しいのではないでしょうか。

ビジネスと言うと、=お金儲けと解釈する人が多く悪いことをしている気がしてしまうのが日本人ですが、お金を稼ぐのは当たり前であり、多ければスタッフの給料だって上げられる、家族の負担も少なくなる、更にお客さんにも喜んでもらえるような企画もできるなど、良いことしかないと思います。むしろ世の中で絶対的な認知度があるのがまだ紙幣や硬貨といったお金なので、社会的に見ても1人の人間が評価をされるのが現状お金が1番分かりやすいです。それが価値です。

いま主流の働きかたの業種で、ベンチャー企業があります。新しい価値を生むのが仕事なので本当にすごい人達です

話しが逸れましたが、まだ今の時代はまだ良いと思います。上記のような事は独立する人だけの考えなければいけない問題だったので。しかしこれからの新しい飲食の働き方は、何度も言いますが必ず変化します。もしかしたら商品コンテンツが、料理はもちろん"個人"が重要になった時に、ただ料理を作れるだけでは生き残れない時代になると想像するだけでゾッとしませんか

でも1番の問題はこの先に飲食業がどうなるかではなくて、いま現在どうするかを教えてくれる人がいない事のほうがよっぽど問題です

では原因は何か。それは今まで変わらない飲食の教育システムでしょう。現場に入るまでに教えてくれない学校かもしれませんし、そもそも社会に送りだす親かもしれません。

でも原因や責任が分かったところで、働きかたは自分自身で決めなければいけません。

その為にも、いま飲食業で働いている僕ら先輩達が価値ある未来の飲食業のため新しい選択肢を用意してあげられることが、ここまで発展させてくれた先輩達にできる恩返しにもなるのでは?!

他にもこんな考え方もあるんじゃないか?など色々な世代の皆さんの意見を交わすことで発展し行動に繋がる仕組みがつくりたいです。みなさま何かできませんかね?(><)

最後まで貴重なお時間を頂きありがとうございます 僕は料理しか作れないのでnoteはすべて無料で公開しています。 もし何か価値を感じてサポート頂けたら嬉しすぎて全力で、なつきます