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仕事が辛いと思っているあなたへ。①〜料理人の考え方〜

これから飲食業界で働こうと思っている学生、または新卒ではじめての社会人として働いている人に読んでもらえれば嬉しいです

なので今回は特に高校、専門学校を卒業して新社会人としてレストランで働いてる皆さんに絞って。

あっという間の3ヶ月が過ぎ今ごろ悩んでませんか?もっと料理をバリバリやってる、サービスならばキビキビ動きながらお客さんと笑顔で話してる自分など。好きな選択をできた学生時代の想像とは違い現実はキビしいですよね

料理を作りたいのに洗い物ばかり、フライパンでパスタを作るどころか掃除ばっかり。キッチンで仕事をしたいのにホール業務、やっと簡単な仕込みをやらせてもらえるチャンスが来ても失敗ばかり。失敗したことで落ち込み、いつも出来てる事もできなくなる悪循環などなど。でも冷静に考えて修正するほど心の余裕も時間もないし、勉強したくても家に帰ればお風呂も入らず気がつけば朝。

「こんなはずじゃなかった。この仕事向いてないのかな。」

そう思ってませんか?ちなみに私はそうでした。しかも何年もそうでした。

でも、安心してください。偉そうなことを言う先輩も細かい事で注意をするシェフも駆け出しの頃はみんなそんなもんです


それでもやってこれたのは続けてきたからです。「え?続けてきた?なんだよ働いてるんだから当たり前じゃないか」と思いますよね。でも言葉の本質はちょっと違います

続ける事が才能

続けるって凄いことなんです。ましてや好きな事を仕事にするということは喜びも辛さも倍です。しかも現実には辛いことの方が多いです。でも辛いときって考え次第ですが成長の"きっかけ"です。だってなんで辛いんですか?先輩から理不尽な言葉で人格を否定されたり殴られる、蹴られるってことは論外ですが(むしろすぐ辞めた方が良いです)

こうしたい、こうなりたいって思っている理想とは違うからではないですか?

思い出してください。褒められた時に「なんで褒められたのかな?」って考えられる人ってそんなにいますか?普通の人は「やった!嬉しい!」くらいじゃないですか。でも自分の仕事に対して落ち込んでる時は「なんでこうなったんだろう?」って考えますよね。誰だってマイナスの状況から抜け出したいので真剣になるんです。そして修正しようと必死になるはずです。ここがすごい大事で抜け出すときは自分で本を読んだりノートを書いたり、または誰かに話を聞いてもらっても良い、なんでも良いんです。その時に少しでも前を向ければそれが成長です。ここで面白いのが人間でして、またモチベーションが上がったり、落ち込んだり同じサイクルを繰り返すでしょう。でもそれが当たり前です、みんな同じです。

でも同じサイクルでも、メリーゴーランドのように決まった場所をグルグル回るのではなく、螺旋階段のように少しずつ登っていけば良いと思います

上から見れば同じところをグルグル回ってるように見えますが横から見れば全然違います。

言い方を変えれば、能力のない(例えば自分の立場のことばっかりで人を見下すような上司)から見れば「何も変わらないしコイツの頭はファンタジーか!」まさにメリーゴーランドの馬のように見えるでしょう笑。しかしあなたを認めてくれる人(家族や恋人、友人などは特に)から見れば対等に横から見てるので螺旋階段です。「諦めずに変わろうとしてる、カッコいいな!」です。

同じミスを繰り返さないようするには

では具体的にイマどうすれば良いのか。安心してください、私が経験したからこそ明日から変われるアドバイスをします。それは予習をするです

例えばミスをするとき同じ事を言われること多くないですか?

何故同じ事を繰り返してしまうのか。それは今まであなたの習慣がなかったからです。なので仕方ないです。

毎日お風呂に入ったり歯を磨くのと一緒で、わざわざ歯を磨こうとか考えないで行動できるように習慣にしてしまえば良いんです。

私は若い頃、怒られすぎて自分ではどうしようもないくらいの落ち込んでいた暗黒時代がありました。もともとプライドも高いので他の人に頼るのはダサいと思っていた(笑)ので独りが本当に辛くて辛くて。そんな時、料理の本を探しに行った時に偶然見つけた自己啓発本のコーナーがあり、たまたま読んだ本をきっかけに自己啓発にハマり年間50冊くらい読んでいた時期がありました。

その時に読んだ本でアメリカの有名な心理学者であり哲学者のウィリアム・ジェームズの大好きな格言があります

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

最初は自己啓発って宗教っぽいし、意識高い系みたいでなんか読むの抵抗あるなと思っていましたが、いま人に言われた事に対して素直になれなかったり、自分では解決出来ないダメだと思っている人がいるなら試しに読んでみるのもおススメします

予習の課題は先輩の仕事をよく見ることから

いま皆さんの習慣にしなければならないテーマ(課題)は先輩シェフ達を見れば良いと思います。少なくとも今の自分より長く考えて働いているので仕事を上手くできるヒントが見つけられるはずです。なので見て学ぶ。まさに見習いですね

その他にも先輩がパスタを仕上げてたら温かいお皿をその数ぶん用意しておく、仕込みでトマトソースを作るならば缶詰を使ってるお店であれば缶切りでフタだけでも開けておく。いつも足りなくなりそうなお皿があるなら優先的に洗いキレイな状態にしておく。カトラリーを洗って磨くときもフォーク、ナイフでキレイに整理整頓してホールの人に渡す。などなどよく仕事を観察すれば今のあなたにも出来ることはたくさんあるはずです。

いま身近に働いてる周りのスタッフにも喜んでもらえるような仕事をしなければ、将来あなたの料理で人を喜ばせる事はできません。

先輩も人間なので自分の仕事をあなたが手伝ってくれたら嬉しいですし、じゃあ俺も色々教えてあげようとなります。おもてに出さなくても内心でめっちゃ思ってます。笑

落ち込んで辛い時間を過ごすよりも、その大事な時間を使って、昨日より少しでも成長できるような課題を見つけて過ごすほうが同じ時間ならば良いと思いませんか?

仕事以外の分野全てに言える事ですが誰だって初めからトップになれません。

私もまだまだです。一緒に頑張りましょう!





最後まで貴重なお時間を頂きありがとうございます 僕は料理しか作れないのでnoteはすべて無料で公開しています。 もし何か価値を感じてサポート頂けたら嬉しすぎて全力で、なつきます