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【日記】渋い顔で言いたいあのセリフ

今朝の東北は冷え込んで、ここ宮城県の港町も薄っすらと雪化粧。久しぶりに肌を刺すような寒さが心地よい。
山登りをしていると、気象についても基礎の基礎の基礎くらいは自然と覚えるようになる。
小学校の理科で教わっていたレベルかもしれないけど。

気象については、登山を始める前、釣りだけをしていた頃から興味があった。
というのは、天気や気圧などによって釣れるかどうかが異なるのではないかと思ったから。
ボクの釣りの対象は岩魚で、山深い渓流に生息する。

岩魚


釣り人は皆、自分なりの理論を持っていて、低気圧の時は釣れるという人もいれば、釣れないという人もいたり。
朝マズメ(早朝)、夕マズメ(夕方)が釣れると言うけど、ボクはあまりそう感じたことはない。
そもそも、早春なのか盛夏なのかによっても大きく違う。
なんというか、ひとつの軸だけで話をする人が多い。
自然はそんな単純なものではなく、色々な要素が絡み合ってその状況が成り立っていると思う。

そのうちのひとつが天気。気温や気圧。それによる水温。
これが大きな縦軸だとすれば、季節が大きな横軸だと思う。
3月に水温10度以下だと釣れるが、6月の水温10度以下だと釣れなかったりすることもある。
3月はもちろんまだ寒いし、雪解け水も混じるからその水温。
じゃ、6月にそうなる時はというと、オホーツク海高気圧の時はそうなりやすい。
北から冷たい空気が入ってくるからですね。ありますよね、梅雨時に暖房つけたくなる日が。
ボクの経験上、そういう日は釣れない。
そう考えると、温度という絶対的なことではなくて、温度変化の大きさなんじゃないかとボクは思っている。
人間だって、急な温度や気圧の変化で体調を崩したりしますよね。動物がそれを感知しないはずはない。きっと何かを警戒している。大雨とかね。
そしてそういう釣れない日は山が静かだったりする。鳥の声も、虫の声も、前日はあんなに賑やかだったのに静かになる。
そして夏になると、あまり急激な温度変化がないので、低気圧でも高気圧でも釣れるようになる。

今は釣りがメインじゃなくなったから、それ以上の研究はしていないけど、やはり気象はもっと勉強したいなーと思う。
山に登る際の行動計画に必要な知識であることはもちろん、温暖化による気象の変化も理解がしやすい。
そして何より一番大事なのは、女性をエスコートしながら登山をした時、空を眺め、ちょっと渋い顔をしながら、
「これは雨になるな」
とか言ってみたいから。

なんてね。

降りて来たら青空、登山あるある

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