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【日記】だれが望んでいる状況?

(1458文字)
ドラマ「不適切にも程がある」を観ている。
ボクはあまり毎週テレビドラマを観たりしないんだけど、これもNETFLIXで見始めたらテレビと連動していて、仕方なく毎週観ることになった。
できれば、自分のタイミングで一気にとか、3話ずつとか観てしまいたいんだけど。

まぁ、それはさておき。
観ていない人のために説明すると、1986年から2024年にタイムスリップしてくる教師(阿部サダヲ)が主人公。
1986年というと、今では考えられない常識。
主人公はどこでもタバコは吸うし、登場人物たちは男尊女卑。セクハラ、パワハラは当たり前。
主人公の高校生の娘もスケバンファッション(いや、1986年の東京だと、もうスカートが短くなってきてたぞ。どうでもいいけど)。
そして2024年の世界でのギャップに驚いたり、説教したりを楽しむオハナシ。

話題になっているドラマのようで、ラジオを聞いていても話が出てきたりする。
主人公は生徒に何かあると簡単にケツバットをする。バットでお尻を叩くわけですな。要は体罰。
サンドウィッチマンはラジオで、「俺たちの時は、あんな教師ばっかりだったよな」と懐かしく話していた。
確かにね、体罰は当たり前だったもんな。
小学生の時には女性教師でも、宿題忘れただけででっかい木の三角定規で頭を叩くなんて当たり前だった。あれは痛かったなー。今じゃ問題になるのかな?
ドラマでも、それを話題にするタレントの口からも、昔が正しいとは言わないけど、今はちょっとやりすぎだよね、というニュアンスが感じられる。

では、ですよ。
誰が今の状況を求めているのだろうか?
ボクも仕事や仕事以外でも、人と話していて、こういった話題になると、みんな顔をしかめながら、
「難しい時代になりましたよね」
なんて言う。
セクハラ、パワハラ、モラハラ、気がついてみるとハラスメントだらけ。
少しでもまともな男だったらみんな、自分が意図していない何らかのハラスメントの加害者になりはしないかと気を遣っている。
もう、ハラハラですよ。ハラハラハラスメント。
とある大企業に勤める知人は「隣に座っている人の年齢から、結婚しているかどうかとか、とにかく個人情報は何も分からないんですよ」と言っていた。聞いちゃいけないんだって。
セクハラに関しては、女性に聞くと、大概こういう答えが返ってくる。
「人によるよね」
それを批判したいわけじゃないんですよ。そりゃそうだろうと思うわけ。
好きな人に言われたら嬉しいけど、好きじゃない人に言われたら気持ち悪いってあるよね。それは分かる。
パワハラだって、この人が言ったら威圧感を感じるけど、この人に言われると感じないなんてこともある。
だけど、人によってここまでOKとか決めるわけにもいかないから、とにかく距離を離しましょうということですよね。
相互理解を深めるより、必要以上に近寄らない方がトラブルは起きない。
でもそのおかげで、みんな窮屈な気分だったり、寂しさを感じたりするわけですよね。
このドラマはそこンところを指摘しているわけでしょう。
ドラマになるんだから、やっぱり現状をヨシとしない人は多いのだと思う。
だからさ、それじゃ、誰が現状を求めているのか?
ってなると、また話が繰り返しになってしまう。
でも、「今が最高です!」って人には会っていない気がするんだよなぁ。
みんなで窮屈な状況を維持してるって、なんだかバカバカしいなぁとも思ってしまう。

それにしても、宮藤官九郎×阿部サダヲの大人計画チーム。
安定してますねー。感情移入しないで笑っていられる。





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