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2023年振り返りと新年に向けて

 今年も残りわずかとなりましたので、軽く振り返りと新年に向けての記事を書いておきます。

 2023年は、政治家になる!という人生の中でも大きな転換がありました。4月の統一地方選、中央区議会議員選挙において1643票で当選させていただきました。

 特に政党に所属することもなく、あんまりリアルでも見たこともないよく分からない者に対して、予想以上に多くの方々からの貴重な1票をいただき、何とか当選することができました。ボランティアとして関わっていただいた皆さんも本当にありがとうございます。

 任期は5月からで、そこからはやること全てが初めてのことばかり。元々国の役人をしていたことから何となくのイメージはあったものの、いざ実際にやってみると色々分からないことだらけ。委員会での質問。一般質問。役所の人たちとの連絡の取り方等々。。。

 所属会派の先輩方に都度都度お聞きするなどして、何とかやってまいりました。また、同期当選の皆さんとは会派や細かい部分での違いはありつつも、情報交換など仲良くやらせていただいております。

どんなことをやってきた?

 およそ半年の活動で、直接的に区民の皆さんに対して何かしら政策を実現できました!と胸を張れるものは残念ながらありません。そもそも議会という組織での30人のうちの1人という立場、かつ議会内での役職もなく、さらに最大会派でもないという立場で目に見える成果を挙げるというのは実際のところ難しいもの。

 関与の程度には特に触れずに「XXXXXという政策にはわたしが作りました!」という、いわゆる"アレオレ詐欺"が横行する世界ですが、そこはある程度真摯なスタンスでありたいと思っています。

 ただ、一方で何の役にも立ってないというとそういうわけでもなく、多少は役に立ってるかなという部分はなくはないので、そこはさり気ないレベルでアピールしておきます。あんまり整理して書いているわけではないので、もっと良いものがあったかもですが年末のノリで書いているのでご容赦ください。

1. 学童/プレディの実態調査

 1つは、学童とプレディの実態調査というアクション。そもそも区としてやるべきじゃないか、と主張したのですが面と向かって「やらない!」とはっきり言われたので自分でやったモノ。

 1ヶ月ほどのWebアンケートで、116件もの回答をいただきまして、結果をまとめてWeb上に記事として発信するとともに担当部署、議会の方々にも説明して実態について直接説明させていただきました。詳細はこちらの記事。

 それが寄与したのかどうかは分からないですが、提言の中で今すぐ実施すべき事項として掲げたいくつかの事項は次年度から実現されることになりました。

提言の内容から、改善された要素

2. 町会/自治会の加入率の実態把握

 もう1つ、多少は貢献できたかなと思っているのは、町会/自治会の実態把握について。

 町会/自治会がイコール区民の声ではないのではないかという点は中央区に限らず広く言われているところです。ただ、個々の組織で運営は異なっていることから一概に良いとも悪いとも言うのは難しい。積極的な町会を1つ取り上げて「町会はこんなに機能してるんです!」などというマヤカシだってまかり通ってしまうわけです。

 この現状を、いかにして客観的に明らかにするかといった点から着目したのが加入率。会費を徴収しているのであれば、その町会/自治会にどの程度の世帯が加入しているかという情報は当然把握しているはず。そして、行政の情報として町単位で世帯数がどの程度あるのかは把握可能。

 加入率が低いことイコール機能していないというわけではないにせよ、その町会がたとえば「30%しか加入していません」ということだと、それを区民の声だとするのはさすがにムリがあるだろうというのは言えそうです。

 また、23区で見てみると、程度や手法はどうあれ多くの区が実態を把握していることが分かりました。

23 区の地域コミュニティ の現状と課題

 これを調べてみたところ、中央区も過去に調査していて64.3%であることは確認できました。ただ、いつのデータかというと何と2007年。当時の人口はまだ10万人程度。その後に湾岸エリアを中心として若い世代の流入が増えていることを踏まえると大きく減少している可能性があります。

加入率はどうなってる?

 この件については11月の一般質問で取り上げ、「再調査の必要性を認識」という答弁がありました。これは調査を行うことを約束したようなもので、大きな収穫です。詳細についてはこちらの記事をご覧ください。


 たまたま思いついた2つとも、同じような話でした。実態把握。これらは政策そのものではないものの、現状にちゃんと即した政策立案のためには不可欠。また、その政策がちゃんと機能したのかどうかを判断するためにも不可欠なもの、ということで重要視しています。

 そして、さらに言うと区議会議員という、実際の行政の実行者ではない立場からすると、こういった数字、ある程度客観的な指標を追っていくことが大事なんじゃないかという思いで思いでやっているところです。いわゆる、監視機能ですね。

今後、何をやっていく?

 今後の抱負っぽいことも。今年やってきたような動きは極めて地味なところではありますが、継続してやっていきます。

 その上での政策提言も、可能性は低いものの引き続き行っていきます。議会という表舞台で質問をして「こうするべきだ!」と言って「はい、仰せのままに!」となるわけもないので、同じことを手を変え品を変え繰り返すなり、政策を作る前の段階で役所の方々と接点を持つなりと、あれこれトライしてみているところです。

 その前提知識として、まずは役所が出している既存の計画や行政評価などを読み込み、理解をしようとしているところです。区のWebサイトをゴリゴリに調べて、現状の計画についてはおおよそ網羅できました。これを元に少しずつ進めているところです。

中央区に存在する様々な"計画"を網羅的に整理

 この年末年始は、この計画のうちでちょうど改定の時期でパブコメ実施中のものを中心に攻めています(思えば、昨年の年末年始は選挙に向けてのインプットとして基本計画をずっと読み込んでいました…)。

最後に

 年末ということで、ざっと今年のやってきたことを振り返ってみました。重ね重ね、今の立場に押し上げていただいたことに感謝です。その期待に応えるべく、わたしなりに日々精一杯活動してきたつもりです。皆さんへの感謝を忘れることなく、来年も頑張っていきたいと思います。

 来年もどうぞよろしくお願いいたします!

選挙時のビラ。初心忘れるべからず、で常に手元にあります



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