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【備忘録】NHK ETV特集「連合赤軍 終わりなき旅」

一昨日(4/20)のETV特集
「連合赤軍 終わりなき旅」を観ました。
ご覧になった方もたくさんいるかと思います。

ちょっと私の昔話になってしまって恐縮なのですが、
高校の部活で
(中高一貫のブラスバンドで総勢70名強!)
私の代はこれまでのやり方、伝統(?)を一新する方針を打ち出して、
先輩や後輩と対立したことがありました。
めちゃくちゃ平たく言うと、
「話し合いのあるクーデター」みたいな感じです。
(実際はヘボいのですが)

その時の集団の狂気とか、
オセロの白が一斉に黒になる感じとか、
自分の正しさを主張するがために人を排除する様や、
その時に物を投げつけた先輩の顔とか、
服従すまいとする後輩の顔とか、
わたし、一生忘れられないんです。


(当時すごい形相で物を投げてきた女の先輩が
「横山さん」としか私を呼んだことがなかったのに、
大人になって再会した時に「由希路ちゃあああああああん!」と
めちゃくちゃ馴れ馴れしく近寄ってきた時に
「人って、一体!!」と固まってしまったこともありましたっけ……(笑)。
過去を遥か彼方に置いてきた。女性にありがちな話です)

もともと私は幼稚園の頃から
集団の論理が苦手で、
「女子の集団」とは距離を置いて活動していましたが、
この経験でますます集団とは距離を置くようになります。

ウチの代の女部長とは、
後年よくこの代替わりの方針転換の話をしました。

「あの部活の集団の狂気が悪い意味で忘れられない」

「あの経験を高校の時にしたことは大きかったのでは?
人間の恐ろしさを早めに体感できたことで、
今後の人生で意図的に誰かを貶めたりすることはしなくなるのでは?
(無意識で誰かを貶めてはいるかもしれないのだが……)」

「あの経験から考えると、
『部活のため』『今後の技術向上のため』『大人と対等に渡り合える学生主導の部活の自治のため』
なんて言っていた内容が、
『共産主義のため』『党のため』『革命続行のため』に置き換わって、暴力が追加されると
連合赤軍や中国の文化大革命になる。
あさま山荘の事件なんて、正直ちっとも笑えないよな?」
と。

自分の正当性を主張しようとしてより過激なことを言ったり、
挙げ句の果てに暴力が持ち出される。
いじめの問題にもつながる話ですし、
ヘイトの問題にもつながる話ですし、
男性社会で女性が上手いこと泳いで行こうとする際にも出てきそうな考え方
です。

ETV特集では、
「なぜ革命運動に加わったのか?」
「なぜ総括に関わったのか?」
「その後の人生をどう生きたか?」

の3点に絞り、

彼女・大槻節子を助けられなかった植垣康博、
当時19歳で兄を総括で殺めた加藤倫教、
なぜか仮名で顔を伏せて出てくる前澤虎義、
今では木工の子供用玩具を作る好々爺・岩田平治、

の4人の人生を描いています。

当時あさま山荘に立てこもり、
少年Aとして逮捕された加藤倫教が
若くして革命思想に傾倒したせいか
考え方を見つめなおすのに3〜4年かかったこと。
さらに
実家の農家を継ぎ、今や農業団体の会長で、
自民党員
になっていることに
椅子から転げ落ちるほどビックリしました。

私以外にもラストで「おお〜〜いっ!」
江頭2:50さん並みにツッコミを入れた視聴者は
大勢いると思いますが(笑)。

足りないなと思ったのは、
「総括」って結局何なの? みんな、理解していたの?という視点です。
あと集団論理がインタビューだけでは浮かび上がらないことでした。
このあたりの空気感は山本直樹「レッド」を読んだ方が、
わかるかもしれません。

國村隼さんのナレーションが素晴らしいです。
(私が勝手に感じる
2019年ベストナレーションになるかもしれない!!)
再放送は4/25(木)午前0時です。

#Eテレ #ドキュメンタリー #ETV特集 #連合赤軍 #レッド #山本直樹

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横山由希路

フリーのライター・編集者。プロ野球、介護、演劇、音楽、台湾等を執筆。広瀬宏之『「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本』(永岡書店)を一冊構成。宣伝会議 編集・ライター養成講座33期生(最優秀賞) https://yukiji-yokoyama.themedia.jp/
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