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【グラジオラスの花束 〜真夏に何か起きるのかしら〜「小島凪紗編」】2話


「なぎーお茶」
「私はあなたのお母さんじゃないんですけど」
「ありがとー」
「ねぇ見て、これ可愛くない?」
「どれ?」
「このパステルブルーのスカート」
「スカート.....」
「なに?」
「いや、スカート着てるの想像つかないなって」
「学校ではスカートですけど」
「.....あ、たしかに」
「似合うと思う?」
「分からん」
「もうちょっとちゃんと答えてよ」
「だっていっつもジャージだから想像つかんて」
「.......たしかに」
「もうちょっと可愛い格好とかしたら?」
「やだよめんどくさい笑  結冬しか居ないし」
「.......たしかに」
「今日何時までいるの?」
「母さん達遅いからおばさんにご飯頼もうかな」
「分かった言ってくる」
「ん〜」
「ねぇねぇご飯食べたら映画観る?」
「いいけど何の映画?」
「エイリアンvsアヒルの子ダック2」
「え、いつサブスク解禁された?」
「今日」
「まじ?絶対観る」
「あとでお菓子買いにコンビニ行こ」
「何買う?せーの」
『ポテチとコーラ!』
「分かってんじゃん」
「当たり前」


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「うわ〜まさかの続きがある系かぁあああ」
「え、でも主人公のダック死んだけど誰が主人公するんだろ」
「え?冒頭にダックの子供っぽい子映ってたじゃん。そいつでしょ」
「うそ!見逃してたかも」
「なぎがポテチばっか食べてるからだよ」
「そんなに食べてない!笑」
「だから太r」
「それ以上言ったら怒るからね」
「......コーラ飲もっと」
「偉いよ〜」
「今日もう泊まってっていい?金曜だし」
「いいけど」
「何〜?泊まるの〜?」
「あ!唯衣姉、帰ってたんだ」
「うん、今帰ってきた。結冬うぇ〜い」
「うぇ〜い」
「ちょっとデカくなったんじゃない?」
「あれ?なんか唯衣ちゃんちっちゃくない?」
「お、なんだ?態度までデカくなったか?」
「頭クシャクシャするな!」
「笑笑  なぎ先にお風呂入る?」
「唯衣姉、先入っていいよ〜」
「オッケー.....結冬覗くなよ?」
「覗くかっ!」
「......えっち」
「冤罪すぎ」

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