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【グラジオラスの花束 〜真夏になにか起きるのかしら〜「小島凪紗編」】6話


「なぎ〜マンガ見せて〜」
「い、いらっしゃい....」
「......なに?」
「なんでも?」
「そう.....よいしょ」
「......」
「......」
「......」
「......さっきからジロジロなに?」
「え!?いや......最近全然うちに来なかったから.....」
「寂しかったの?」
「そんな訳!!」
「ギターの練習してるんだよ」
「なんで?」
「なんか今年から僕達も文化祭に出ろって」
「あ〜そゆこと.....」
「テニス部って出店?何やんの?」
「うちはテニスウェアでカフェ.......」
「.......えぇ!?大丈夫なの?」
「そう!!聞いてよ!!」
「近い近い笑」
「もーやだー!!恥ずかしいよ.....」
「そんなに......あ」バシッ
「想像するな!」
「まだしてない」
「これからするんじゃん!」
「よくOK出たね」
「先輩たちがノリノリで.....」
「まぁでも良かったじゃん、なぎ可愛いから人気出るんじゃない?」
「え?😳」
「なぎ笑笑  『可愛い』に弱いのほんと面白いね笑笑」
「うそ!からかってたの!?」
「うん笑笑」
「も〜!!」ポコポコ
「でもほんとに人気が出たらやだなぁ....」
「それもからかってるんでしょ😑」
「いいや?ほんとだけど」
「........え?」
「なぎお茶のおかわりある?」
「........」
「なぎ?」
「え?あ、ちょっと待ってて!」

なななななななにほんとに!!
瞳月瞳月瞳月瞳月.......

[瞳月!!結冬が最近怖いんだけど!!]
[怖いって?]
[なんか......なんかなんか!!]
[落ち着きなさい]
[可愛いって言ってきたり、私に人気が出たら嫌だって言ったりとか!!]
[おー!順調じゃん!今日もちゃんとオシャレしてる?]
[うん、言われた通りしばらくずっとしてる]
[その効果が出始めてるんだよ!]

「なぎ〜お茶まだ〜?」
「びっくりした!!!」
「なに?こっちがびっくりするんだけど」
「えーっと.....なんだっけ?」
「お茶だよお茶」
「あぁごめんごめん」
「トロイな〜......トロなぎ笑」
「トロなぎって言うな」
「トロなぎってなんか美味しそうじゃない?」
「何言ってんの?笑」

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