覚えておくこと

 娘は寝相がわるい。寒くてもいつの間にやら布団を下に敷いていたり、足元で寝ていたりする。夫が真っ直ぐ寝かせようと抱き上げておろすたびにゴロンゴロンと動き、眠い目をこするような状態でいつまでも娘の寝相と格闘していたことがあった。最終的に真っ直ぐはあきらめて、なんとか布団をかけてやれる斜め寝で夫は妥協していた(我が家は子どもを真ん中に川の字で寝ている)。

 また娘は暑がりで、寒い時期も肩や腕を出して寝るし、ちょっと暖かくなってくると激しく布団をはねのけたりしている。

 そんな娘の手足はホカホカで、動く子どもの手が頬に当たると暖かい。この頃温かくなってきたとはいえ夜はまだ寒く、自分の頬はこんなに冷えているんだな、とそのぬくもりで気づいた。娘の手を取り頬に当てる。寝ている顔がよく見える。こういうときを覚えていたい。

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