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台湾的音楽 凹與山 Our Shame フォークトロニカの心地良さ

台湾のアーティスト紹介するシリーズ。
凹與山 Our Shame

エレクトロとアコギが入り混じるデュオです。そういう意味では、とても現代的だなと思いながら聴いています。デュオ名のOur Shameって最初に目にした時には、パンクバンドかと思ったら、ぜんぜん違いました。

本人たちの Street Voice の紹介文には

探索電子聲響和木吉他的相容性的怪宅二人組。時常寫些沒出息的情歌。

エレクトロとアコギの互換性を探求するハウスデュオ。
時々、見込みのない恋に対するラブソングを書きます。

とのこと。日本語は私が翻訳サイトから意味を解釈しているのですが。

打ち込みに乗るボーカルの温もりのある声とアコギの音のマッチがたまらない。浮遊感とは違い、先ほども書いたように、現代っぽい。
自然や地球環境のことも考えながらも、デジタルのガジェットを持って過ごすというか。デジタルも発達しているから、自然の中で暮らしても昔よりも不便さは解消されている感じというか。

「理查 Richard」
2019年に発売されたEP『一切好事都會發生』に収録されている曲です。
タイトルのRichardは実在する人物で、2018年にシアトルの空港で飛行機を盗んで、操縦経験もないのに無許可でフライトをした29歳の男、Richard Rissellのことのようです。
こんな事件、知らなかった…。

イントロの重厚な感じとゆったりとしたテンポで流れる音楽、なんとなくアンビエントな雰囲気もあるなと思っています。

「海邊的房間」
同じく2019年に発売されたEP『一切好事都會發生』に収録されている曲です。タイトルを日本語にすると、”海辺の部屋”という意味に。台湾の海辺や山など、本当に美しいですね。
この曲のアンビエントな感じから、後半徐々に盛り上がりが出てくるところが好きです。MVの最後の波の音が非常に心地いい。最後の最後までしっかり楽しめるMVです。

台湾の作家である黃麗群さんの本に、「海邊的房間」と同じタイトルの作品があります。YouTubeのMV説明文にも彼女の作品の一節が紹介されているので、きっとこの作品にインスピレーションを受けて曲を書いたのではないかと思います。

凹與山 Our Shameは、ボーカル、ギターでプロデューサーであるEstelle Hと、パーカッションのIsanで構成されたデュオです。2000年代以降に急上昇しているバンドのひとつとして、台湾では認識されているようです。インディーズの音楽サイトで、「理查 Richard」がヒットして、2019年にファーストEP『一切好事都會發生』をリリースしています。ちなみに、このEPのタイトルの意味は、"Good Things Happens."

私は、Estle Hさんの声がとても好き。ちょっと低めの温もりのある声は、大地のように響く癒しボイスにも、クールで都会的な感じになります。

「躺著的人 Lying」
2020年にリリースされているシングル。
R&Bの雰囲気漂う楽曲は、先に紹介した2曲よりもソリッドな感じがして、カッコいいです。歌詞の中には、何気ない日常のこと、そしてNetflixとかPCとか、今の生活に欠かせないアイテムのことも出てきます。リラックスして聴ける音、でも、とても今っぽさにも溢れているなと思います。

彼らのFacebookを見ると、3月20日に台湾のライブハウス、The Wallでライブをやったようです。いいなぁ。
FacebookやInstagramでは、屈託もない笑顔を向けてくれた写真をアップしています。曲やMVとは少し違う、そのギャップも良い。

凹與山 Our Shameの楽曲もSpotifyで聴くことができます。
ぜひチェックしてみてください。


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