わたなべゆきこ / 作曲家

現代音楽作曲家。オンラインで学ぶさっきょく塾代表、リサーチグループ女性作曲家会議共同代…

わたなべゆきこ / 作曲家

現代音楽作曲家。オンラインで学ぶさっきょく塾代表、リサーチグループ女性作曲家会議共同代表、キュレーショングループ Cabinet of Curiosities(キャビキュリ)ではメンバーを務めています。http://yukiko-watanabe.blogspot.com/

マガジン

  • Cabinet of Curiosities

    Cabinet of Curiositiesは、2021年に結成された作曲家コレクティブ。リサーチ型キュレーションを通して現代音楽公演を運営。分野横断的なイベント等でシーン活性化を図る。メンバー:森紀明、渡辺裕紀子、小出稚子、宗像礼 https://linktr.ee/cabicuri

  • 同時代音楽のための月刊マガジン【無料】

    • 103本

    同時代に生きる音楽家のインタビュー、エッセイなどを月刊でお届けします。紙媒体のマガジンを目指して、記事ストック中です。 【音ポスト】 【ゆきちか日々の書簡 (不定期)】 【今日のこぼれ話(不定期)】 【音楽家インタビュー (月刊)】 vol. 1 渡邉理恵(打楽器奏者) vol. 2 北嶋愛季(チェリスト) vol. 3 坂田直樹(作曲家) vol. 4 山根明季子(作曲家) vol. 5 森紀明(サックス奏者、作曲家) vol. 6 宗像礼(作曲家、指揮者) vol. 7 稲森安太己(作曲家) vol. 8 パク・ウンギョン(作曲家) vol. 9 馬場武蔵(指揮者) vol. 10 八坂公洋(ピアニスト) vol. 11 村上淳一郎(ヴィオラ奏者) vol. 12 大瀧拓哉(ピアニスト)

  • 信州の自然と音楽をつなぐ音楽家コレクティブ【やまびこラボ】

    やまびこラボは、長野県にゆかりのある三人のミュージシャンによる音楽家コレクティブ。2022年2月に正式発足。メンバー:渡辺裕紀子(作曲家)、松本真結子(作曲家)、加藤綾子(ヴァイオリン奏者)

ストア

  • 商品の画像

    さっきょく塾単発レクチャー(500円)

    さっきょく塾の単発レクチャー聴講料(500円)です。ご購入前に希望レクチャー名を添えて ensembleppp@gmail.com までご連絡ください。https://sakujuku.amebaownd.com/
    ¥500
    Yukiko Watanabe shop
  • 商品の画像

    Cities and Signs for Flute and Guitar (2020)

    Cities and Signs for Flute and Guitar (2020)pages: 8 pagesEuro:11 EuroDuration: 10 Minuten*) Please download the score from the page, after you have paid. Any question about the score and download, please send me an E-Mail to yukikomposer@gmail.com.
    ¥1,200
    Yukiko Watanabe shop
  • 商品の画像

    さっきょく塾単発レクチャー(500円)

    さっきょく塾の単発レクチャー聴講料(500円)です。ご購入前に希望レクチャー名を添えて ensembleppp@gmail.com までご連絡ください。https://sakujuku.amebaownd.com/
    ¥500
    Yukiko Watanabe shop
  • 商品の画像

    Cities and Signs for Flute and Guitar (2020)

    Cities and Signs for Flute and Guitar (2020)pages: 8 pagesEuro:11 EuroDuration: 10 Minuten*) Please download the score from the page, after you have paid. Any question about the score and download, please send me an E-Mail to yukikomposer@gmail.com.
    ¥1,200
    Yukiko Watanabe shop
  • 商品の画像

    Geschmolzehe Heimat (2018 - 2019) for Flute, Clarinet in Bb and Viola

    Geschmolzehe Heimat (2018 - 2019) for Flute, Clarinet in Bb and Viola with Mobilephone + recording appPages: 11Euro: 10 Euro (approximately) *) Please download the score from the page, after you have paid. Any question about the score and download, please send me an E-Mail to yukikomposer@gmail.com.
    ¥1,100
    Yukiko Watanabe shop
  • もっとみる

最近の記事

5月10日両国門天ホール主催 Electronic duo series at Monten 2024〜01 不可視のかたち~Percussion, Violoncello and Electronics

2024年度両国門天ホールのシリーズ企画に、プログラム企画・構成としてキャビキュリが関わっております。Electronic duo series at Monten 2024と題して5月から7月、月一回のペースで合計三回に渡ってそれぞれ異なるデュオ+エレクトロニクスの作品をお届けします。 第一回目は、チェロに北嶋愛季さん、打楽器に難波芙美加さんをお迎えし、若手からベテランまでヨーロッパで注目の作曲家を取り上げます。アペルギスやアナーセンをはじめ音楽以外の要素を自作に積極的に

    • 作曲は教えられるのか。

      新学期。何かを教わり始めたり、教え始めたりしている人もいると思う。作曲を教えることについて、noteでもいくつか記事を書いていたけど、具体的にやり方を書いてみようかと思う。旧ツイッターでも少しぼやいてみたけど、自分としては思うところがある。 作曲は教えられるのか 作曲は教えられないとよく言われるけど、それでもお金をもらってみんなレッスンをしている。それで実際どういう作曲のレッスンがあり得るのか、わたしなりに考えてみた。和声や対位法、アナリーゼやスタイルなどの技術面は教本が

      • 暗闇の音楽

        この夏にやりたいと準備していたことがある。大人の事情で予定していた枠じゃできないけど、そうじゃない方法でできないかと思っている。やまびこラボのシリーズだけど、この際枠はどちらでもいい。とにかくやれるといい。 もともとやまびこラボのために今夏40分くらいの長い時間感覚のための音楽を作るつもりでいた。それは日の入りのときに、だんだんと空の色が変わる変化を音と一緒に感じるための音楽だった。そして、最後は闇になる。一つの細い糸が長い時間でゆっくりと伸びていくような変化軸を感じたいと

        • 2024/5/5 音の環境のためのワークショップコンサート in 茅野市民館

          やまびこラボ2024年始動します!! 2023年は3回こども(と大人)のためのワークショップを開催しました。2024年度のイベント第一弾は初となるコンサートです。茅野市民館から応援を頂き、こどもの日の5月5日14時から開催です! こちらのワークショップ・コンサートでは、前半にイヤークリーニング(日常の音に耳を開き、音を聞く体験)や音ビンゴを行い、後半には新曲二曲とバッハの演奏をお聞きいただきます。通常のクラシック音楽のプログラムで演奏されることが多いこのバッハの名曲ですが

        5月10日両国門天ホール主催 Electronic duo series at Monten 2024〜01 不可視のかたち~Percussion, Violoncello and Electronics

        マガジン

        • Cabinet of Curiosities
          28本
        • 同時代音楽のための月刊マガジン【無料】
          103本
        • 信州の自然と音楽をつなぐ音楽家コレクティブ【やまびこラボ】
          6本
        • 音と身体。声、行為、物質、空間、時間へのリサーチ
          3本
        • オンナ作曲家の部屋_by_jwcm
          68本
        • さっきょく塾思考論シリーズ(有料)
          9本

        記事

          ゼロの音楽の実践ーはじめ塾での活動備忘録を兼ねて

          春休み中に家村佳代子さんと永岡大輔さんに教えて頂いた、小田原のはじめ塾に招いた頂いた。作曲のワークショップをやらせてもらえるということで、二泊三日みっちり子どもたちと接した。 子どもたちが作ったアニメーションの音楽を子どもたちと共に考えてほしいということだったけど、最終的に作品になるかどうかは置いておいて、音を一から考えることをやってほしいということだったので、「ゼロの音楽」をテーマにすることにした。 音楽の歴史は前の時代で行われていたことに対するカウンターカルチャーとし

          ゼロの音楽の実践ーはじめ塾での活動備忘録を兼ねて

          想像力の鍛え方

          音楽と見えない世界 見えないものについて考えている。音楽は時間芸術で、鳴っている音は聞いた瞬間になくなってしまうし、録音でもしない限りは音がその空間にあった保障すらない(録音したとしても、その空間にあったものとは別のものだし、それがそれであった証拠はない)。それらの音の粒を頭の中で組みたてていくわけで、特に演奏前のアイディアや音を妄想するときは何も手掛かりがない。音が細分化されデータ化されてからは音は音でなくデータになり、それらを組み立てることは出来るようになるが、音が見え

          リサーチ 13.March.2024

          先月から始めている劇団野らぼうの前田斜めさんとのリサーチ。先月行われていた下北沢国際人形劇祭に始まり、この前訪れたシアターコモンズでの観劇などについて意見交換をするところから始まった。 斜めさんとのリサーチは特に出口を決めていない。出口を決めてしまうことで出来ることが減ってしまうし、「見せるために作る」方向じゃないリサーチがしたい。面白いのか、面白くないのか、よくできてるかどうか、とかジャッジしないで、とにかくやってみる、をここでの信条にしている。 前回は、まず音と身体や

          見えないものと見えるもの

          プロジェクトが混線してるのと頭を整理するために書いてみようと思う。作曲について。 「作曲をしています」というといつも似たような質問をいただく。例えば「作曲のレッスンってどういうことをするんですか」。専門的な立場の人からは「これまで受けて一番良かったのは、誰のどういうレッスンですか?」。 今でこそ「教える」ことのほうが増えてきたが、10~35歳くらいまでは「教わる」ほうだった。25年くらい「教わる」をやってきたので、自称プロ学生だ。大学で年単位で教わってきた師匠以外にも、ワ

          見えないものと見えるもの

          2024年2月のリサーチ

          小さい頃から計画を立てるのが好きで、それを実行するかどうかまた別問題なのだが、何かを企てて、そのために勉強したりリサーチしたりするのは、昔から好きな性分ではある。5年やっていたさっきょく塾も、わたし自身が学校教育の教わる立場から卒業してその後も研鑽を積むにはどうしたらいいか考えて、自分が勉強したいからやっていた部分が大きい。今はさっきょく塾をお休みしていて勉強したい欲が高まっているが、それに反して体力は落ち、時間を取ったりなかなか遠くまで足を運ぶことが難しくなっていたりする。

          体験することでようやく音になる。

          わたしはアルバイトといえば家庭教師か短期の派遣か数えるほどで、後悔しているのだが、唯一大学卒業の頃に長くアルバイトをさせてもらったのがトーキョーワンダーサイト、いまのTOKASだった。音楽系のスタッフがいなかったというのと、当時から音楽家を招いたワークショップを学校外でオーガナイズしていた経験もあり、恩師のつてでアルバイトとしてワンダーサイトに入ることになった。そこで知り合った先輩アーティストのみなさんとは長く交流があり、今でもわたしの創作の源になっている。 音楽家の間でも

          体験することでようやく音になる。

          Yukiko Watanabe: Die Fehlende Melodie (2021/2024)の解説

          解説(日本語) この作品は、二つの異なる時間軸が存在するよう作曲されています。一つは鼻歌のようなもの、そしてもう一つはゲーム性のある和音です。チェロによって演奏される鼻歌のようなものがメロディー、和音は伴奏であるとするならば、所謂「歌と伴奏」という古典的な手法で書かれていますが、その組み合わせは作曲家側からは指定されず、偶然出会ったメロディー(のようなもの)と和音(のようなもの)が重なって、結果的にその和声上で鳴っている歌のように聞こえてくる、という仕組みを利用しています。

          Yukiko Watanabe: Die Fehlende Melodie (2021/2024)の解説

          2024年1月23日の日韓作曲家コンサートに向けてリハーサルが始まっています。

          日韓作曲家に未来があるのか一週間後の1月23日にキャビキュリの新年コンサートがあります。4名の作曲家を韓国からお呼びし、日韓の学生さんの作品も演奏します。 今回はキャビキュリメンバーの作品と同世代の韓国の作曲家、 Eunsung Kimさん、Seongmin Jiさん、SukJu Naさん、日本からは、東京音大で学ぶ渡邉香乃さん、芸大で学ぶ 中瀬絢音 さんの作品、そして韓国からソウル大学で学ぶ20歳の学生さん、シン·ジェウォンさん(Jaewon Shin)の作品をプログラミ

          2024年1月23日の日韓作曲家コンサートに向けてリハーサルが始まっています。

          わかってもらわなくて本当にいいのかどうか

          現代音楽といわれる分野は難解である。一般的な感性から遠い。 日本における現代音楽の文脈での「わかりやすい」が時に批評的に響くのは、この音楽ジャンルが持つ元来のキャラクター特性なのか。「わかりやすい」「キャッチー」であることが現代音楽上一体どういうニュアンスを感じさせるものなのか。 音楽が言葉をのせるものだった時は、「わかる」ということが必須だった。音楽が言葉から離れて器楽曲として演奏される際も、言葉の意味ではない音楽のわかる化は作曲家による様々な工夫によってなされてきた。

          わかってもらわなくて本当にいいのかどうか

          2023年10月28日開催 やまびこラボ主催 「こども(と大人)のためのさっきょくワークショップ第二回」よりご報告

          こちらのワークショップでは、「音を聞く、音を伝える」を主眼に子供たちによって描かれた自然の音のスケッチを、本人から音楽家に伝え、それを可能な限り忠実に音にする体験、またそれらの音を使った即興を聞き、音を描写する、という二段階の創作過程に参加してもらいました。 音楽創作における原点は音を聞くということ、そしてその音を伝えることだと思っています。日常の中で子供の周りには音があふれています。その中の多くが「人に聞いてもらうために発せられた音」です。これらの音には方向性があり、存在

          2023年10月28日開催 やまびこラボ主催 「こども(と大人)のためのさっきょくワークショップ第二回」よりご報告

          12月の駄文

          考えがまとまらずグルグルしているが、少しだけ思うことを書いてみようと思う。 現代音楽が進歩主義的だというのは当然でそれは音楽自体が社会とコネクトしているからであって、移動手段、メディア、テクノロジーも前はなかった技術が開発され、人々の生活がだんだんと良くなっていくような錯覚は同時代に生きる人たちの多くが共有している感覚だと思う(それが行われた結果今どうなっているかというと、環境は破壊され、人々が理由なく殺戮される、殺伐とした世の中になっている)。 人が何を見ているか、でと

          Cabinet of Curiosities 2024 Korea × Japan Project

          無事2023年最後の公演が終了いたしました。2023年キャビキュリを応援してくださったみなさまに感謝申し上げます。 2024年初回コンサートのお知らせです。今回は、韓国から4名の作曲家をお招きし、日韓作曲家の作品をお届けします。キャビキュリメンバーの作品に加え、ドイツ語圏で勉強した同世代の作曲家、また現在両国の音楽大学で学生として創作を学んでいる若い作曲家のみなさんの作品をプログラミングしました。日本と韓国は現代音楽の歴史から見ても非常に繋がりの強い関係性がありますし、実感

          Cabinet of Curiosities 2024 Korea × Japan Project