オオゼキ

ラッパー、オオゼキへ行く。

思えば「スーパーを選ぶ」ということを人生でしたことがなかった。

最大にして唯一の優先事項は「近所にあるかどうか」。
まずもって重い食材たちを家まで長時間運ぶのは大変だし、「なんとなく体によさそうなもの」を選ぶのなら通販や自然食品店でそれなりのものを買えばいい。そんな風に思っていたので、正直なところ"いわゆるスーパー"だったら近いのが一番、その他は営業時間や価格以外、ほとんど差がないと思って生きてきた。

オオゼキを知るまでは。


もともと自分のオオゼキへの認知レベルは「下北沢のヴィレヴァンの近くにあるとこ」程度。下北以外の店舗がどこにあるかも知らない。つまりほとんど無知であった。

ではなぜいきなりオオゼキの話を、今絶賛書きかけ中の「会社員6人組がCDをリリースするまでの記録」の更新をさしおいてまで始めるのか。それは

この人のせいです。

「よーこさん」ことまつしまようこさんは、お互い食べることがものすごく好きだったことから気が合って、ここ数年は家族ぐるみで仲良くしてもらっている友人だ。そんなよーこさんが最近Twitterで何やらうわごとのように「オオゼキが、オオゼキが…」と言っている。「#オオゼキ好きと繋がりたい」とかいう意味不明のハッシュタグまで出現する始末。

よーこさんがこんなに言うんだから何かあるんだろうとは思いつつ、正直全くマークしていなかった。だって近所になかったから。
一番近くても電車で数駅のオオゼキは、自分からしたらまず行くはずのない"いわゆるスーパー"の一つにすぎなかった。

しかし、彼女の書いた頭のおかしいnote(ほめてます)は、わたしのような極めてオオゼキ感度の低い市民をして、「これは行かなくてはなるまい」と思わしめるほどの熱量があったのだった。

というわけで行ってきました、リニューアルしたばかりのオオゼキ松原店
基本的なオオゼキのヤバさは先のよーこさんのnoteを読んでもらえば相当伝わると思うので、ビギナー中のビキナーである自分としてはまず、驚くべき品数の豊富さを写真でダイレクトに伝えたい。
(※特別にお店の許可を得て撮影しています)

画像1

先に断っておくとここは「調味料」のコーナーではない。

「酢」コーナーである。


この光景を目にした時点で相当度肝を抜かれていたんではあるが、驚くのはまだ早い。

画像2

お味噌屋さんかな?

まだまだある。
砂糖に

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海苔に納豆

画像4

画像5

レトルトカレーも大集合。

画像6

そう、

全コーナー専門店状態である。

そして生鮮食品もすごい。
こちら野菜コーナー(※ごく一部)

画像7

まず、写真やや奥のトマト。種類がハンパじゃなく豊富なのが見て取れる。数えてみたらトマトだけで20種類以上ある。SKU数がすごい。OZKでSKUが20である。もはや何かのアイドルのようだがトマトの話だ。

そう。写真では載せきれないけれど、先ほどの調味料や保存のきく乾物だけではなく野菜、肉、魚など多くのコーナーの品数がとにかく豊富なのである。

そして価格にも注目してほしい。ナス一袋98円、ピーマン一袋50円。オープン記念も相まってとても安い。写真には写ってないけどブロッコリー一株98円、アボカド98円、巨大な新玉ねぎが30円、レタスもまるまる一玉68円だった。わたしはそれらをすべて買った。
しかもよーこさんがnoteで書いていたとおり鮮度がとても良い。特にレタスは適度に厚みがあってパリッパリで、数日かけておいしくいただいた。その日、偶然近所のスーパーで同じ産地で同じブランド名のレタスを見かけたのだが、パッケージの外から見てもわかるほど葉がしんなりしていたうえに値段が148円だった。オオゼキの倍以上である。どぉなっちゃってんだよ。

「とんでもないところに来てしまった…」そう思っているうちに、気づくとわたしはトップ画像にあるおびただしい食料たちをカゴに入れていたのであった(書ききれないけど新鮮なブリの切り身を対面販売で500円で買えたり、よーこさんが讃えていた「どんぐりの恵み豚」を買えたりとか、とにかく感動体験が尽きない一日となった)。

舞の海が「技のデパート」ならオオゼキは「スーパーの舞の海」だ。オオゼキだけに、と書きかけたところでwikipediaを見たら舞の海は大関ではなかった(全体的に無知)。しかもこれじゃスーパーなのかデパートなのかわからない。だめだ。オオゼキビギナーがたった1回訪れたくらいでnoteに書いたりなんかするからこんな乏しい表現でしかオオゼキの素晴らしさを語れないのだ。よーこさんならびにオオゼキを愛する皆様に心からお詫び申し上げたい。

しかし自分の中に沸き立ちはじめたオオゼキへの気持ちは無視できない。これからオオゼキのことをもっともっと知ることができたら、差し出がましい妄想ではあるが、ラッパーのはしくれとしていつか「オオゼキラップ」を発表したい(書きながら「衝撃」「持つべき」などと踏めるなと考えている)。

追記:オオゼキラップ発表しました(
2021年2月https://note.com/yukikovsky/n/n480b4ed0da2c

そして、

最後にどうしても伝えたいことがある。

今から書くことがこのnoteの本題といっても過言ではない。

松原店で買い物をしまくっていた時、ひょんなことからオオゼキの中の人・Iさんにご挨拶することができたのだが、彼がわたしに最初にかけた一言がなんと

「絶対忘れるな、10周年おめでとうございます!」

だったのである。

「絶対忘れるな」とは自分の組んでいる会社員6人組のラップグループで、たしかに2019年に活動10周年を迎える。迎えるけども。

いや意味わかんないス…ここ、オオゼキスよね?意味わかんないんスけど、とりあえずヤバいっス。
クラブで他のラッパーと話したとたんなぜか体育会系口調になってしまうラッパーあるあるな癖が出てしまうほどに動揺を隠しきれなかったが、これは紛れもない事実なのである。

どういうことかとIさんに詳細を聞くとこんな話をしてくれた。

・HIPHOPにハマって早25年
・20代のころは暇さえあれば、クラブやライブでプチャヘンザ
・B-BOY PARKはKREVAさんの優勝時代から通う
・UMB(MCバトルの全国大会)のDVDは全部持ってる
・TLCのレフトアイから始まりちゃんみなさん、COMA-CHIさん、椿さん、ReiⒸhiさんなど女性ラッパーも幅広く聴く

いやヒップホップガチ勢かい。

「ここは渋谷のFamilyか?」と錯覚しそうになった。※オオゼキです
さらにIさんは

・セルラ伊藤のことは「シンデレラMCバトル」で知った(※vol.2と3に出場)
・そこからぜわす(絶対忘れるな)を掘った
・ぜわすの中では「平凡」という曲が好き
・「平凡」のセルラのバースが後半なのでいつも待ちきれない

などと、涙が出そうなくらい嬉しい話もしてくれた。

ヤバすぎん?オオゼキ。

ひとまずオオゼキビギナーラッパーの現場からは以上です。

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