誰しもその人だからこそできる「助け方」がある

ケガをしました。

はじめて行く国の一人旅なのだから、余裕を持ったスケジュールで、無理せず省エネで、注意を払っていこうと思って、そうしていたつもりだったのだけど。

帰る少し前に、ウガンダで会っておきたい人に会えるかもとなって、焦ってしまい、負傷してしまいました。

道行く人に、口々に「まぁ、かわいそうに」と言われ。
最寄りの建物にいたガードのおじさんが、近くの薬局に案内してくれました。

忙しいなか時間をつくってくれた待ち合わせの人は、「話してる場合じゃない、病院だ」と言って近くのクリニックまで連れていってくれて、
現地のお金が足りなかったぶん、治療費までだしてくれました(結局ろくに話はできず、初対面で面倒見てもらうだけ見てもらってのお別れでした……どうお礼をすればよいのやら)。

クリニックでは、看護服の上にかわいいスタジャンを着たお姉さんが丁寧に消毒してくれて、ムスリムのおばちゃん(お医者さんだったのか?)が、わかりやすく処置について説明してくれました。

焦って電話したウガンダ在住の日本の方々は、電話やメッセで、即座にいろいろ知識を送ってくださって、どれだけ安心したことか(きっと多忙な平日の昼間に申し訳ないやら、ありがたすぎるやら)。

飛行機には遅れそうだし、最後にうかつだったとしょんぼりしていたら、空港送迎のドライバーのおじさんが、ウガンダのいいところについて話してくれました。
「ウガンダが"緑の真珠"だって言われる由縁を知るには、きみはもう一度ウガンダに来るべきだよ。特に西側は本当に美しい」

クリニックに行っていた関係で、送迎を1時間も待ってもらったのに、最後は「次来るのを待ってるからね」とご機嫌に見送ってくれました。
(なぞに一緒にセルフィーも撮った)

飛行機では、となりのパキスタン人のおじさんが、「脚痛いなら、席変わる?」とか「寝るなら、ちゃんとリクライニングして毛布かけたほうがいいよ」となんだか労ってくれるし。

「リクライニングしていいですか?」と聞いた後ろの席の中国人のおじさんは、「え、リクライニングのやり方わからないの? やってあげようか?」と言ってくれるし。

自分の不甲斐なさのぶんだけ、人の優しさが身に沁みます。


トランジット先のドバイの空港でFirst Aidに相談にいったら、フィリピン人のお兄さんたちが、「大変だったね。日本かぁ。ラーメン好きだよ」とまったり対応してくれました。
歌いながらカートに乗せられて、メディカルセンターに運ばれ、なんだか癒される2人組でした。

メディカルセンターに着くと、これまたフィリピン人の看護師のお兄さんによる、丁寧な優しい問診と、見慣れたフィリップス製の医療機器に安心。
"Sister, don't worry we will help you"という言葉の力といったら。医療者ってすごい。
(ウガンダのお姉さんは丁寧に処置してくれたけど、街の小さなクリニックで正直不安だった)

中東系の威厳あるドクターがまじまじと傷口を見て診断をくだし、インド系の仕事できそうなお姉さんが、とても上手な処置とわかりやすいアドバイスをしてくれました。

しかも、処置と破傷風のワクチンは無料。次の空港や病院で申し送り用の丁寧な診断書付き。
さすがドバイ!
これで安心して、帰路につけます。


いろんな国の人の、いろんな形の優しさや癒しを、どっと受け取った10時間でした。
どう恩返し、恩送りをしていこうというかんじです。

そして、本当にいろんな形で、人は人を助けられるし、誰しもその人だからこそできる助け方があるのだと感じました。

適切な医療処置はもちろん本当にすごいことで、でも歌いながらメディカルセンターに連れていってくれるとか、そういうことも人が回復するには大事だったりする。

だからきっと、私にもなにかできることがあるのだと思います。

これから困っている人がいたら、全力で助けるし、困っていそうな人がいたら、労わりの言葉をかけていこうと思っている旅の帰り道です。

(わりとわかりやすい見た目だったのでみんなが心配してくれましたが、ケガ自体は意外とあまり痛くなく、ちゃんと処置してもらい、全然大丈夫です)

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安村侑希子

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