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【スペイン】バルセロナ駅で貴重品入りバッグを盗まれた

夜行バスを降りたら即カバンがなくなりました


私はスペイン国内は長距離バスで移動していました。
これは夜行バスでバルセロナに到着した時のお話です。

【長距離バス到着時は注意】

海外の長距離バスによくあることですが、
出発時間はまだしも、到着予定時刻なんて
あってないようなものです。

日本のように誤差なく到着するなんて、まずないです。

これが夜行バスだと結構厄介。
まず、起こしてもらえずに寝過ごしてしまう可能性があります。

私は予定到着時刻の40分ほど前にバイブアラーム設定するんですが、
これより早く到着してしまったらもうどうしようもありません。

目が覚めたら次の町・・・なんて事もあります。
今まで実際に2回ほど失敗してます。

どんなに乱暴でも起こしてくれたらラッキーです。
以前エクアドルで突然大声で起こされて焦って仕度をしたら
大事な大事なエアー枕を忘れてきてしまったことがあります。

その時の記事はコチラ◆【エクアドル】

予想外に早く起こされたりすると
頭はぼーっとしてますよね。

窃盗犯さんからすると、そんな人たちって狙い目なんです。
ぼーっとして、判断力が鈍いところを狙ってくるわけです。

<土地勘ないってばれてる>

さらに長距離バスから降りてきた観光客は
ほとんど土地勘がない人でしょう。

窃盗犯さん的には、ビッグチャンスです。

寝起きでボーっとしてる上に土地勘がない。
盗難だけでなく詐欺や強盗もしやすいに違いありません。

私はまさにこんな時を狙われたのです。

<バスから降りてトイレに行くという流れ>

そして長距離バスから降りた人が向かう先。
大概トイレですよね。
なのでトイレ周辺も狙われています。

この時も私は「荷物見てて!よろしく!」と友人に言って
バックパックとサブバッグを預けてトイレに行きました。

しかしトイレを出るとサブバッグが無い。

「あれ?荷物は?」と友人に聞いても
何が起こったらわからない様子でした。

友人は確かに荷物の目の前に立ってくれていたし
見ていてくれたのは事実だと思います。

それでも気づかれないよう隙を付いて盗んでいくんです。
プロの犯行ですね~。

【盗まれないための対策<人に預ける場合は直接渡す>】


この時の反省点は、友人に「荷物見てて」とだけ言って
荷物を手渡ししなかったことです。

特に寝ぼけている時に言われた言葉なんて
スルーしてしまいますもんね。

直接手渡して、何を何個預けるかと明確にし、
毎回確認を怠らないようにしましょう。

<見ている=守る、ではない>

友人は確かに荷物を見ていてくれました。
でも「見る=守る」ではありません。

必要な守りは

・直接手で触れた状態を保つ
・目視できる位置に持つ

ということです。

バッグの持ち手や紐、キーホルダーでもいいですが、
常に触れていること。

触れていれば荷物の異常にすぐに気づけます。
これは基本です。

そして
・スキを見せないようにする

どんなに眠くてもシャキっとして、
どんなに土地勘がなくてもオロオロしない!

旅に不慣れな雰囲気を出すと狙われます。

とはいえ全くの知らない土地では緊張しますよね。
だからこそ事前準備が大切なのです。

バスターミナルで大きな地図を開かなくて済むように
事前にだいたいの地図を頭に叩き込みましょう。

地図を持つなら手のひらに収まるサイズのものを準備しましょう。

毎日のように移動する旅人にとって
この事前準備は本当に大変なんです。
日本にいるより毎日忙しかったりします。

【保険請求するために警察署へ<保険請求するには盗難証明書が必要>】

私がバルセロナで失った大事なサブバッグの中には

・タブレット端末
・アフリカ渡航用イエローカード
・日本の運転免許証
・iPod

などが入っていました。
なので荷物が盗まれた当日にはまず

・タブレット端末からSNSにログインされないよう対策
・各種ログインパスワードの変更

などを急いで行いました。
悪用されては困りますので慌てて各種変更手続き。

次に保険会社にスカイプで電話連絡を入れました。

必要な手続きなどは保険会社によって異なるので
必ず電話して指示を仰ぎましょう。

そしてその日の午後に最寄りの警察署へ行きました。

なぜなら帰国後、保険会社に損害を補償してもらうには
実際に何をどう盗まれたのかを証明するための
『盗難証明書(ポリスレポート)』が必要になるからです。

「tourist polis」などがあればよかったのですが
私が行ったバルセロナの警察署は普通の警察署でした。

しかし実際に行ってみると中には観光客がたくさん。
私と同じように荷物を盗まれた人や、スリ被害に遭った人などでした。

さすがは人気観光地バルセロナ。
観光客の事件が多いですね。
気をつけなくてはいけません。

担当者に英語とカタコトのスペイン語で
被害状況を説明すると、慣れた様子で手続きをしてくれました。

黄熱病ワクチン接種済の証明書となるイエローカードが
英語でなかなか伝わらなくて大変でした。

「タルヘータ デ アマリージョ!(黄色のカード!)」
「パラ エントラール アフリカ!(アフリカ入るための!)」

などとスペイン語でがんばりましたが
結果的に上記そのまんま記載されてしまいました。(きっと意味不明)

<盗難にあった国の警察署で発行する>

私は旅の日程的に余裕があったので
バルセロナで警察に行ったり、
無くしたものの代替品を買ったり、
気持ちを立て直すことができました。

しかし短期の旅で移動が多い人は注意が必要です。
それは証明書の発行は必ず

「被害に遭った国の警察署」
でないといけないということです。

私がもしバルセロナのバスターミナルから
すぐに空港に移動して国外へ・・・
という旅程を立てていたとしたら
台無しになってしまうところでした。

危ない危ない。

そんなことにならないように
犯罪被害に遭わないために細心の注意を払わないといけませんね。

※状況により盗難証明書の取得が難しい場合、
特別に免除されることもあります。

最初の被害報告電話でその旨伝えて相談しましょう。

<英語版も欲しいとお願いしてみる>

バルセロナの警察署で無事「盗難証明書」を発行できました。
内容は全てスペイン語で書かれていました。

そして帰国後にその盗難証明書を使って
実際に保険請求することができました。
失った分のお金は返ってきたのでダメージは最小限。

よかったよかった。

しかしその後、日本の運転免許証を再発行する時に
免許センターにその盗難証明書のコピーを提出すると

「何語ですか?読めませんね。英語のものはないんですか?」

と言われてしまいました。。。

「スペインで発行したのでうんぬんかんぬん」

いろいろと説明しましたが渋い顔をされてしまい
窓口の人が数人集まってきてついには偉い人が出てきました。

携帯でスペイン語翻訳をしながら
「これ!ここ!運転免許証って書いてるんです!」

と力説すると、やっと理解してもらえたようで
なんとか無事再発行してもらうことができました。

この時はなんとかなったけど、
英語版があればスムーズだったのにな~と思います。

【貴重品管理まとめ<腹巻に入れていてよかった>】

サブバッグが盗まれたことで
私はタブレットやiPodなどを失いました。

快適な旅をするためには必要なものばかり…

しかし旅人にとってさらなる貴重品、

・パスポート
・現金
・クレジットカード
・旅の写真入りmicroSDカード

これらは無事に手元に残りました。

全て腹巻に入れていたのです。
不幸中の幸い。

腹巻はどんな時も肌身離さず巻いていました。
もちろんトイレの中でも。

そのおかげで貴重品の大半を守ることができ、
残りの半年間、旅を続けることができました。

本当に腹巻を巻いていてよかったです。

<友達に預けるときは慎重に>

友達に預けた荷物が知らないうちに盗まれる…
これは自分も友達もダブルで悲しい出来事なので気を付けてください。

かと言ってやむを得ない時もあります。
トイレやシャワーなど大きい荷物を持って入れない時や、
一人が荷物を管理して一人が宿を探しに行く時などです。

その時は、友達に荷物を手渡しして、
カバンの持ち手や紐などを腕に通しましょう。

触れている状態を保つことは貴重品管理の基本です。

<保険にはしっかり加入しておく>

海外旅行保険はどんな旅にも必要不可欠なものです。
加入せずに旅に出る人もいますが、おすすめしません。

何かあった時に保障してもらえるのはもちろんですが、
例えば何かしら事件に巻き込まれたり、山で遭難した場合など
家族が現地に赴く費用や、捜索費用も負担してもらえるものもあります。

ただし、保険に加入するにはお金がかかります。
その点クレジットカードに付帯している保険なら
無料なので、デメリットは何一つないと言えます。


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