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四国ツーリング・その6「水平線に沈む夕日」

 道の駅かわうそ市を出発して、ひたすら南下します。高速道路も途中でなくなり、そこからは下道で。道路自体は流れているので快適ですが、まだまだ足摺岬までは遠い。

 56号線を南下していると次第に海に近づいてきて、左手には絶景が広がるように変化してきました。これは走っていて気持ちがいい!こういう道に出会えるとテンションがあがる!

 いくつか道の駅もあったので途中で休憩。ものすごく広い道の駅、ビオスおおがた。太平洋にも面しているので、多くの方が車を止めて、休憩をされていました。私も水分補給をして少し休憩。そしてまた、足摺岬をめざしてひたすら南下します。

道の駅 ビオスおおがた

 四万十川を超えて、321号線を進む。景色は山に入ってきました。土佐清水市に入った頃には16時前。何とか間に合うかなぁ…

 そして、ちゃんと安全運転で辿り着きました

足摺岬に到着

 しかし、問題はここから。あと数十分で沈むであろう夕日を見るために、ここからまた岬まで歩いて時間を消費すると間に合わないのではないか。平日にも関わらず観光客もかなり多いため、どうしようかと迷ったのも束の間、ここから5分ほど戻ったところに太平洋に面した綺麗な写真が撮れそうなスポットがあったのを思い出し、そこで写真を撮ることにしました。という訳で、急いで場所を移動。その結果、

夕日を背景にパチリ
大阪から足摺岬は遠かった

とても素敵な写真を撮ることができました😄

 何枚か写真を撮っていると、一台の軽自動車が近づいてきて、一人の年輩の男性が降りて来られました。どうやら夕日を見にこられた地元の方らしく、

「もう少ししたら、だるま夕日が見れるかもしれないよ」

と私に声をかけてくださいました。

 だるま夕日とは、冬の間、大気の温度と海水の温度の差が大きいときに見られる現象で、水平線に沈む太陽の光が屈折して海面からもう一つの太陽が現れるということです。だるまのように下半身が大きい(肩がはっきりとあるように見える)だるま夕日ほど素晴らしく、年に数回しか見ることができないよ、と教えてくれました。

 そんなことをお話していると、いよいよ日が沈む瞬間がやってきました。さて、夕日が沈む瞬間は…

だるま夕日…かな?

 確かに沈む瞬間、水平線にもう一つ太陽が生まれている!もっと見映えのよい?だるま夕日もあるのでしょうが、そもそも年に数えるほどしか見ることができないそうなので、たまたま今日に訪れた私がこの光景を見ることができたのは本当にラッキーだったのではないかと、しみじみと感じました。何より水平線に夕日が沈む光景が、とてもとても綺麗で素晴らしかった。自然と涙が出そうになりました。この光景は一生忘れないと思います。ここに来ることができて、本当によかったです。

 そして、年配の男性にお礼を告げて、本日の宿である四万十市に戻ることにしました。明日には大阪へ帰らないといけないので、今日はもう早めに休むことにします。旅が終わりを迎えるのは寂しいですが。

次回、四国ツーリング最終回。

ゆきまる

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