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沼津に足を運んで1年、この街の変容を見届けてきた

目標達成。
何かを続ける過程で、必ず設けるのが「目標」というもの。
特にそれを1年続けると仮定するなら、相当根気強く自分を律する必要がある。

2024年4月29日。
私は万感の想いで沼津の地に降り立った。
これまで刻んできた記録、12。
12ヶ月連続での沼津来訪」である。

大阪在住の私が、これを達成するのはかなり難しいことではあった。
学生から社会人になり、資金力は十分となった引換えに、自由な時間を失うことになる。社会人の場合はそこがとにかく課題であるのだ。
なまじ社会人一年目なので有休は限られている。幸いにも完全週休二日制の会社なので、土日祝日を上手くやりくりして推し活をするのだ。

しかも、「沼津市」という街に連続して来訪するということ自体、何か目的がなければモチベは維持できない。賴重秀一沼津市長が御尽力されている、観光施策の考えの根幹がまさにそれ。
しかし、この沼津の街を「何度でも訪れたい!」と思わせた出来事が次々と起こっていくのである……。私が沼津の地で肌で感じた怒涛の1年間を、写真と共に振り返る。


2023年5月27日~2023年8月1日


1ヶ月目:ぬまづ港の街BAR
2ヶ月目:伊波杏樹 1stシングル「Killer Bee」リリース記念展示
3ヶ月目:沼津市制100周年記念イベント
4ヶ月目:高海千歌誕生祭2023


5月27日、友人の誘いで参戦した「ぬまづ港の街BAR」。
今や沼津の一大産業の「お酒」。BAR文化に始まり、日本酒、クラフトビール、クラフトジン。
それが一堂に会するイベントだなんて、ぜってー楽しいじゃん。実際ホントに楽しかった。今年は仕事で行けないのが痛恨の極み。
結局のところ、これが初めて「Aqours」以外を目的とした初の沼津訪問だった。

6月18日。
これもAqoursの絡みでは無い動機。
伊波杏樹さんの1stシングル「Killer Bee」、このリリース記念の展示がヌーマーズで行われていた。
高海千歌役として、Aqoursのリーダーとして、長年関わってきた大切な人の門出を全力でお祝いしてくれる街。
決して当たり前じゃないことが目下に広がってることに心が震えた。

7月9日。
沼津市制100周年。
伊波さんの舞台の後に立ち寄ったタイミングであるものの、沼津市にとって記念すべきタイミングに立ち会えたことが、私の「沼津との向き合い方」のターニングポイントとなった。
この1年で沼津を訪問するパターンとして、東京でライブや舞台があって、それを観に行く前後の道中で沼津に立寄るケースが1番多かった。
それぐらい沼津に立ち寄りやすい環境にあるのも個人的には大きかった。

8月1日。
高海千歌誕生祭を沼津で過ごす念願の瞬間。
私が社会人になって初めて有給休暇を使った日であり、ある意味記念日でもある。
もうその頃になれば、沼津に行くがために有休を取るのも珍しくなくなってくる。しかも、泊まりを伴わず日帰りで沼津、というケースも増えだした。


2023年8月15日~2023年10月7日


4ヶ月目②:盆休みにゆったり沼津
5ヶ月目:THIS IS NUMAZU
6ヶ月目:地元愛まつり


8月15日。
初めて沼津に2泊3日。初めての夏季休暇をのんびりゆったり沼津で過ごす3日間、HPも随分と回復した。
幻日のヨハネのアニメも絶賛放映中のタイミングだったので、新たな聖地巡礼もサクサクッとやれて満足。

9月9日。THIS IS NUMAZU。
5月の港の街BARとは異なり、沼津市内のバーテンダーの皆さんがカクテルを振る舞うとてもオシャンティーなイベント。行かないわけが無い。
沼津に通っている人で、行きつけの店を作りたいと悩んでいるのであれば、BARを行きつけにするのがオススメ。
それで私も沼津に「行きつけ」ができたようなもので。

10月7日。地元愛まつり。
「Aqoursは、沼津にいます。」というコピーを体現するかのように、遂にAqoursと沼津で出逢えた……!!
今まで積上げてきた物語、そして新しく始まった物語。その全てをひたむきに愛してきて良かった!と思えた瞬間でもあった。


2023年10月22日~2023年12月24日


6ヶ月目②:内浦をぶらぶら
7ヶ月目:ぬまづ未来博
8ヶ月目:ランタンが揺れる沼津のクリスマス
8ヶ月目②:三津浜キャンドルナイト&奥駿河湾海上花火大会
8ヶ月目③:あげつち商店街クリスマスパーティー2023


10月22日。いな民で運動会してきた帰りに沼津。
この頃になれば風景写真を集めるのに没頭し始め、どこにカメラを向けてもどこからかひょっこりAqoursの9人が現れそうな雰囲気。
そういう風景にもすっかり慣れ親しみ、高揚感が控えめになった代わりに、"Aqoursがいる"沼津の街の解像度が一気に高まった気がする。

11月3日。
とうとうアクリルスタンドだけを目的に沼津を訪れるようになり、かなり自由に沼津を歩けるようになった。
ノールックでふらっと立ち寄ると必ずどこかでイベントがある、それが沼津。
この日はぬまづ未来博でAqoursと明電舎のコラボもあり、遂に地元大手企業まで味方につけたか、と驚くばかりだった。

12月16日。幻ヨハからの帰り、息をするように沼津に立ち寄る。
こないだのマツコの知らない世界で、「Aqoursの現場の後に沼津に行く」というあるあるが紹介されていたものの、Aqours名義でないにしろこれが初めての経験。気持ち、めっちゃわかる。
既に連続記録は8ヶ月目に突入していた私は、とりわけそれにこだわりを持たず自然体で沼津をブラブラ。新しいお店探しもとにかく楽しい。

12月23日と12月24日。
沼津に訪れたイベントラッシュ。とうとうクリスマスの夜を沼津で過ごすことになろうとは。
ランタン、キャンドル、花火、クリスマスパーティー。ついったさんのTL越しにしか見たことがなかった景色が、今ここに広がってるという事実に心が震える。


2024年1月13日~2024年4月29日


9ヶ月目:清水町にもAqours登場
9ヶ月目②:みんなで残そう、あわしまマリンパーク
10ヶ月目:駿河湾
11ヶ月目:松浦酒店さん
12ヶ月目:沼津こいのぼりフェスティバル


2024年1月13日。
舞台の行きしなに沼津、というのも定石になってきた頃。隣町の清水町、柿田川湧水公園にAqours登場。
今年に入ってきて、沼津から足を伸ばして精力的に活動するようになったAqours。9周年という節目に、こんなにも完璧な追い風。6月なったらどうなっちゃうんだろ。

1月28日。
この日も舞台観劇の道中。どうしても行きたかった場所、あわしまマリンパーク。
Aqoursを追ってる人ならば誰しもが既視感を覚えるような展開で、とにかく素直に応援するしかないのは自明だった。
そして、7月にはあわしまマリンパークの再開が予定されているとの報道があり、飼育員さん及びファンの皆の努力が結実した瞬間だった。
よく頑張りました。


2月11日。
本当はこの日にマリンパークに行くはずだったが、予定変更で全くのノープランで沼津をブラブラ。
船に乗って、駿河湾の上から満点の青空と富士山の織り成す絶景を目の当たりにする。
「沼津推してて良かったな」と思う瞬間は度々あるものの、この時の感動は紛れもなく過去一。そしてこの頃から、連続来訪記録の継続に意識が傾いていくようになる。

3月9日。
ユニット甲子園はDay.2のみの参戦で、Day.1をどうするか考えた結果、沼津で配信を見ることに。この時点で、即座に候補として沼津が挙がってくるのは自分でもちょっと怖くなったけど、迷いなく即決。
このおかげで、翌日のユニット甲子園をさらに楽しむことが出来た……というとこじつけがましいが、追体験に近い何かを感じながらライブに参戦することに大きな意義を感じたのは間違いない。

4月29日。遂に来たXデー。
どうも4月は沼津に縁がなく、2019年の初訪問以来4月に沼津を訪れたことがなかった。
時は経ち4月下旬、伊波杏樹さんの1st LIVE「KILLER MIRROR GIG」。全通ということで、東名阪福を飛び回ることとなって連続記録達成に暗雲がかかる。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。4月28日の名古屋公演後、名古屋で宿泊した後に早朝の新幹線で沼津へ。金銭的にも結構捨て身の攻勢となったが、遂に……

12ヶ月連続沼津来訪達成!!


小さいことを積み重ねただけかもだけど、えもいえぬ達成感。
私の住む大阪から沼津は、決して近くは無い距離。
それでも工夫を重ねて、興味のあるイベントには極力顔を出してみたり、厳密には"努力"ではないけど、努力に近い何かを積み重ねてたら1年が経っていた。

気づけば沼津で色々な人に出会い、行きつけのお店ができ、そして私の「生活の一部に沼津が根付いた」。
沼津市では"ふるさと納税"が絶好調のようで、飲食物や美しい景色がこの上なく豊富な街・沼津に興味を持ってくれる人が沢山いる。


でも。
私にとって沼津は「体験の街」であるとここで強く主張しておきたい。
沼津のようにここまで活気に溢れてる地方都市というのもなかなか珍しい昨今、沼津に足を運んでみないと分からない「コンテンツ」がこれでもかとある。
水族館の数とクオリティに驚き、捌きたてで新鮮な魚の旨みに驚き、富士山と海が織り成す美しい景色に驚き、沼津で産み出されるお酒の豊富さに驚き、そして沼津が生んだスクールアイドル「Aqours」の愛され具合に驚き。


1回訪れて終わり、では決して追い切れない「沼津の底力」を、この1年間でこれでもかと味わった。
勿論、1年継続達成をここで終わらせるはずもない。5月も6月も、さらにもっと先でも。いくらでも私は沼津を訪れたいと考えている。
移住を考えるにはまだまだ先かもしれないけど、その辺も前向きに考えていきたいところ。


大好きです。沼津。



P.S.
そろそろ、賴重市長のアクリルスタンドが欲しいです。ふるさと納税にどうですか、担当者さん。


2024年5月1日
中井みこと


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