推し疲れ。スキが故に気を病んだ5つの理由。

ご無沙汰してます。
なんとか心持ち直しました、中井みことです。
先日のご報告でも申し上げましたが、心身の不調によってnoteでの執筆、特にユニット甲子園のレポは一旦中止とさせていただいてました。

結論から申し上げますと、推し疲れを発症してしまったのです。

私は、ユニット甲子園が終わった直後ぐらいから様々な心身の異変に見舞われ、だいぶ気持ち的にダメージを食らっていました。

でも現在は、今まで通りの精神状態に落ち着きつつありますのでどうかご安心を。

ここで、3月15日ぐらいから自分の身に起き始めた具体的な症状を箇条書きにしてみます。


  • 原因不明の頭痛と右胸のズキズキするような痛み

  • 目眩がして一時的に視界がボヤける

  • 好きだった音楽を聴きたく無くなる

  • 自分で書く言葉に自信が持てなくなる

  • 故についったさんのいいね数は激減

  • 普段はつぶつぶしない話題を、自分の心が苦しい状態のまま投稿する

  • フォロワーの楽しそうな状況だとかを見るのが辛くなる

  • 酒を飲みたい気分なのに、忘れて寝落ちする

  • 仕事してる方が気が楽、と思えてしまう


……ごめんなさい、半分愚痴なのかもしれませんね。
普段お世話になってる方に忖度して内に秘めるより、いっそのこと口に出した方がいいのは明らかなので、羅列してみました。

メンタルが最悪の状態の中、先日旧知の友人と語り合う機会があり、色々と今の心境を打ち明けました。
そこで、私が「推し疲れ」するに至った5つの理由が明らかになりました。



①2023年に色々と背伸びしすぎた


よく推しはこう言ってくれるわけです。

自分のペースで応援してくださいね


伊波杏樹さんの言葉を借りるなら、「この広い世界の中で"たった一人のあなた"が愛おしくて大切」だから、無理して壊れてほしくない。
そういう意味で言葉を投げかけてるんです。

よくよく自分の行動を振り返ってみれば。
2023年はこの時までずっと秘めていた伊波杏樹さんへの想いを花火のように昇華させるため、とにかく日々を駆け抜けるかのように推し活をしていました。
熱い想いはこれを綴ってる今でも消えずに残っています。
それだけは絶対に譲れないものだからです。

とはいえ、2年目のジンクスというか、揺り戻しというのはいつか来るもので、現場の後に燃え尽き症候群を度々発症。
そして、めちゃくちゃ楽しかったはずのユニット甲子園がまさかのトリガーとなり、上記のような状態に。

でもこれは抽象的な原因に過ぎず、具体的な理由としてはさらに存在していました。


②複数のコンテンツをハイレベルで追いすぎてる


基本的にオタクやってる時の主軸には「伊波杏樹さん」と「ラブライブ!サンシャイン!!」が常にある状態で、2023年より社会人になったことで推し活のレベルを全体的に底上げ。念願の現地参戦も果たし、頭も身体もフル回転の状態です。
そこに他のコンテンツ、とりわけラブライブの他のシリーズが入り込む余地は残されていなかったのです。

勿論他のコンテンツをこき下ろすマネなんて絶対にできないですし、この間にも一生懸命理解しようと努力はするんです。
他シリーズのこともユニット甲子園に臨む前にある程度の勉強もしてきたつもりで、世界観もキャラクターもキャストもそれぞれ良いものがあると噛み締めてきたわけです。

ただ、脳のキャパはもう満杯なわけです。
予備知識のおかげで公演全てを通して楽しめたわけですが、エネルギーがこの時に尽きてしまいました。
大好きなはずなのに振り返る余裕もない。こんな辛いとは思わんでしょ。
なんとか一番の推しの伊波さんと千歌ちゃんとCYaRon!への想いは綴らせてもらいましたが、その先がどうも続かない。

つまるところ、「自分が知らなかった領域・コンテンツに対する想い」を新しく言葉として紡ぐのにとにかくエネルギーが必要だったんです。
それらに対してもっと早いうちから勉強しておけば、という想いもありましたが、さらにその想いを妨げた理由がさらにありました。


③周りのオタクばかり見てた


私の知らなかった領域に、皆がいるという状態。
皆そっちの方に夢中になってて、置いてけぼりを食らって。
でも、②で述べたようにもう私に深く追える余力は残されてなくて。

焦燥感が止まらなくなる。


なんとか手軽に見ることが出来るコンテンツに手を伸ばして、勉強してみる。
なんとか感想をつぶつぶしてみても、周りのオタクのようにいい感想は書けなくて。

そこから負のスパイラルに陥ってしまったのです。
多分、ハマるきっかけはこういうのじゃダメなんだろうと、頭の中では思ってても焦燥感は増すばかり。
結局のところ「人のスキは人のスキ、自分のスキは自分のスキ」が大前提のはずなのに、そこの根幹は脆く崩れてしまうのが現実。

つまるところ。流行りものに無理に乗っかって、一番に推している人やコンテンツが蔑ろになるのは、「オンリーワンの自分」で居れなくなる、という危機感を味わったわけです。
流行りものとはいえそれを真っ直ぐ推してる人にとやかく言う気は一切なくて、自分で持つ推しの軸は自分で守るしかない。
さらに言えば、交友関係は二の次でいいんです。



④周りのオタクと対等に渡り合う自信を失ってた


推しに向ける語彙力というのも、経験によってじっくり養っていくものです。推しへの愛を伝えていくうちにその力は誰にでも付いていくものだと信じています。
ただ、界隈でよくTO(=トップオタク)とか言うじゃないですか。知るかそんなもん、元は同じ人間だろうが。

でも、いいね数沢山貰ってるツイートって不思議とTLの中で正当性を帯びてくるものなんです。
そうなってくると……


TLでバズってるオタクが強くて、
いいねもつかない自分が弱いという
錯覚に陥ってしまう。


つまり、「周りのオタク強い……」とか「自分ってなんてちっぽけなんだ……」と思ってこういう状態に陥るんです。
でも断言する。そんなの自己暗示でしかない。
失礼なこと言わない限り、思っているよりフォロワーの皆は自分の投稿のことを「しょぼい言葉」とか絶対に思わないから。

多分私の場合、「推しと周りのオタクが傷つかないように、これまで以上に慎重な言葉選び」を実践した結果、語彙力に結びつかず月並みな言葉に落ち着いてしまったのだと、考えてました。

しかし、推しにとっては平易な言葉だろうが精巧な言葉だろうが、愛を届けてくれる人の言葉は嬉しく思っている、と感じさせる出来事がありました。
3月19日配信分のInamin Townのオフショット映像で、伊波杏樹さんがお誕生日にもらったいな民からの手紙を受け取るシーンが映りました。

みんなありがとう。みんなからのこういうの(手紙)、実はちゃんと大事に取ってるんですよ。ちゃんと届いてます、みんなからの。

だから、愛を届けるのに手段を選ぶ必要なんてない。
1人で手紙を書いて送るのもよし、メッセージ企画等で想いを届けてもらうもよし、そしてフラスタに協賛して愛を会場に届けるもよし。
「天は人の上に人を造らず」と言うけど、本来ファンクラブであるべき姿は「推しはオタクの上にオタクを造らず」。
言い換えると「推しへの愛を届ける時に立つスタートラインは誰でも同じ」で、「いいね数とお金で愛を量るべきではない」ということ。

いいね数とかフォロワー数とか、そういうステイタスで「推しへの愛の大小」だとか「誠実な人間であるかどうか」が分かるというのは、ハッキリ言っておかしい話だと言っておきたい。
結論を言うなれば、「純粋な気持ちで推しへの愛を紡げる」人こそ、誠実で愛の深いファンであると私は考えます。


⑤そして何より、悩みを言語化できなかった。


病巣の本質。
ひとりで悩むのは良くないと思ってたけど、結局ひとりになってた。
仲間内で会話する時があっても、悩みを打ち明ける勇気も出なかった。
結局のところ「自分の病状を言語化できない」のが、本件の最大の原因だったんです。

④と繋がる部分もあるっちゃ……あるものの、「推しへの愛の言語化」と「症状の言語化」では全然スケールも深刻度も変わってきます。
そういう時こそSOSは何かしらの形で出せば良いものを、フォロワーを興ざめさせまいと何度も何度もその気持ちを封殺してきてしまったのです。

やっとこさ自分の心にあるポリープのようなものの存在に気づいたのが3月中旬頃。
皮肉にも、「身体的な異常が起きて手遅れの状態」となって初めて心の異常に気づくものです。

そして、数日後に旧知の仲のメンバーを呼び出して緊急通話会を実施し、自分の今の心境を吐露。
すると、寄せられた意見から今の自分に必要なことが続々とわかってきます。

  • 最近お前は新しい友達を作りすぎて、人付き合いでパンクしかけてる。そういう時でも長い付き合いの友人は、本音を打ち明ける捌け口としても大切にした方がいい。

  • とにかく自分の好きが周りで流されるようなオタクになるな。そもそもラブライブだけでも供給が多すぎて追い切れないのは当たり前のことだし、お前が一番好きな「伊波杏樹さん」という軸は絶対にブレさせるな。

  • 1回界隈離れる勇気も必要。人に対して義理堅いお前だからこそ、潰れる前に休憩した方がいい。


そう考えると、自分が思うより相当酷い状態になっていたのだと痛感。
結局のところ……


自分の弱い面を素直に見せる。
そういう仲間を持った方がいい。
ネガティブなこと言って離れられる
リスクを恐れなくてもいい。



メンタル回復した今伝えたいこと。


この5つの原因が判明して、それに気をつけてマイペースに伊波杏樹さんを推してこうと決めて暫く経ちました。
1番酷かったときよりは全然気持ちは軽いですし、気持ちが整理できたためか、今まで通り推しへのメッセージを考えるのにも支障はなくなりました。
考え方ひとつで、急速に回復できるなんて想いもしなかったので、ツアーを前にした状態で本当にホッとしました。

今回の経験を経て、私が今いちばん伝えたいこと。


あなた自身の「ダイスキ」を守って
あげられるのは自分しかいないんだから、
周りの皆の「ダイスキ」にもリスペクトを。


なまじ真面目な性格で、自分を責めてしまう時だってあるでしょうが、そこをグッと堪えて「自分が素直に感じたダイスキ」の感情を思い出す。
そしたら「人のダイスキ」も自ずと尊重したくなる。

それで救われる心があるのなら、私はその大切なポリシーを叫び続けていきます。
そこに推しへの愛がある限り。



2024年4月1日
中井みこと

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