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チマチマ振り返るユニット甲子園① CYaRon!編

2024年3月9日・3月10日。
ユニット甲子園。
幾年もの後悔が晴れた2日間。
憧れてはいたけど「安心して現場に行けなかった」弱虫が、満を持して「Aqoursに会いたい!」と現場に踏み入れて約半年。
そして、初めて出会うニジガク、Liella!、蓮ノ空、サニパ、そしてSaint Snow。
一瞬のうちにこれでもかと沢山の夢を叶えた「ユニット甲子園」。
一生、この輝きに満ち溢れた景色は忘れない。



そんなわけで、1回表から9回裏、そして延長戦までハイライトばかりだったユニット甲子園の中で、真っ先に語りたいのは「CYaRon!」。
一日目は8回裏の「浦の星勢の守護神」として、そして二日目は


満を持しての開幕投手。



2日目を現地で迎えた私自身、興奮が止まらない止まらない。
伊波杏樹さんが2月6日の「ぽしゅら」で語った通り、

CYaRon!でやりたいこと全部詰まってるから。楽しみにしといて。

という宣言通りの"大いにブチかました"パフォーマンス。2日間見てきた中でそれだけは確実に言える。
セトリからして強火、そしてパフォーマンスは宣言通りのやりたい放題

振り返るだけでも理性崩壊しそうなので、そそくさと書いてきます……


Day.1 #1 夜空はなんでも知ってるの?


ここできたか。
ここにきて「表現力の神・伊波杏樹」という伝家の宝刀を出してきたか。
まさに"元気ハツラツな王道系アイドルユニット"が為せる隠し球。

若さ故の過ちを悔いる」という"ラブライブ!サンシャイン!!"シリーズではなかなかお目にかかることが出来ないテーマのこの曲。
「とにかく前を向くしかない!」と突っ走っていくのがAqoursらしさでもありCYaRon!らしさでもある中で、"スクールアイドルとして生きる者が抱える共通の悩み"をこの大舞台でぶちまける。

1期11話のようちか。
1期4話のルビまる。
これらのシーンが克明に思い浮かぶほど、加速する胸の痛みは歌となって届いていく。

切なく物憂い気な表情を魅せ、一滴ずつ一滴ずつ想いを搾り出していくように歌う伊波杏樹さん。
そして場面転換のとき、斉藤朱夏さんと"すれ違う"。

――――――想えば9年連れ添ってきた「相棒同士」の2人。
伊波さん曰く、『傍に居て笑っていればそれでよくて、なんでもない話をずっと出来る存在』。
フランクでちょっとのことでは壊れない2人の友情の間。
それでも、決して仲良しだけで成り立っている訳では無いだけに、きっと2人のすれ違いによって泣き腫らした夜もあったことだろう。

――――――羨望、ないものねだり、引っ込み思案。
降幡愛さんがAqoursとしてスタートラインに立ったとき、他のメンバーのことが遠くに見えてしまうほどに0からのスタートだった。
悔しい思いばっかりだった最初の頃と比べると、血の滲むような努力の末に、メンバーや後輩たちから慕われる頼もしい背中に。

そんな3人が見せる「想いがすれ違うもどかしさ」と「あと一言が出なかった悔しさ」。
その表現力たっぷりのパフォーマンスは、私の涙腺を崩壊させるのには十分だった。



Day.1 #2 元気全開DAY! DAY! DAY!


完全に予告通り。
入場時のお衣装でもう既にDDDをやるのは予告されているどころか、伊波さんが1ヶ月も前に"予告"していたもんだから、余計に1曲目の「夜空はなんでも知ってるの?」に度肝を抜かれた。

それにしても。"CYaRon!の全てを見せる"と意気込んだ真意が、この曲で全て明かされる。

  • 今やお決まりのCYaRon!砲をKアリーナでもブッパ。勿論伊波さんは片手持ち。(伊波さんと降幡さんのライブイベントでのバズーカブッパは幻ヨハ以来3ヶ月ぶり2回連続)

  • 4年ぶりの「笑ってしゃろとも!

  • 結論、CYaRon!は小道具のオンパレード!!


CYaRon!1stのノリ、Kアリーナにて復活。
おもむろにサングラスをかける3人、そしてコーレスタイムに突入……!!

伊波「We are CYaRon!」
\I love CYaRon!/

終始かの名司会者・タモリさんのスタイルで、Kアリーナは「お昼休み」モード。8回裏ですっかり夜なのに、雰囲気はお昼休みの新宿アルタ。
夜空を見せて、朝から全開、そしてお昼休みはウキウキwatching、流れが完璧すぎる。
後にも先にも、ユニット甲子園でコーレスをぶちかましてきたのはCYaRon!だけだったのも、殊更に試合巧者の雰囲気を醸し出していた。

―――――― 力の出し切り方にしても、度肝を抜く選曲にしても、完璧にやり切ったCYaRon!。
明日の担当イニングによっては自分の心臓が持たないと、半ば死を悟るかのようにDay.2を待った。


Day.2 #1 ドラゴンライダーズ



――――――当たってしもたやんけ。
入場行進で着用している衣装、それは「既視感バリバリの例のチャイナ服」。
は?!?!」とメチャクチャデカい声が出てしまった。

そして非公開での抽選の結果……


CYaRon!が1回表。選手宣誓。



どんだけ叫んだかもう覚えてない。
浦の星勢のどれかが1回表か9回裏に来ることを切に願っていたのもあるが、「伊波杏樹さんのあのでっかい声で選手宣誓をする」という夢のような瞬間に、とにかく興奮しまくった。
いな民冥利に尽きる瞬間。

そして選手宣誓。

CYaRon!、盛大にちょけた!!!!!


これだよ。
これがCYaRon!だよ。
グダグダ、ボケ倒し、会場を巻き込む力。
伊波杏樹さん、斉藤朱夏さん、降幡愛さん、この3人の背中に憧れを持つキャストも沢山いる中で、緊張をほぐそうと先輩から率先してボケに走る姿勢。
なんていい先輩たちだ……

というわけで、"スクールアイドル界のお祭り集団・CYaRon!"、ドラゴンライダーズで一発ぶちかます!!!


―――――― CYaRon!の曲の中でも、最もフリーダム要素が強いとされる「ドラゴンライダーズ」。
CYaRon!2ndでは、ふりさんのドラの音と共に、朱夏ちゃんが扇で、伊波さんがヌンチャクでバトル!というのが間奏で繰り広げられていたようで。(しかもヌンチャクは伊波杏樹さんの私物!)
まさに"小道具使いのCYaRon!"の真骨頂、とも呼べるのではないか。

さて、今回はというと……


藤井康生アナ「さぁーて、高海千歌投手1球目を振りかぶって投げた!空振りー!!球速165km/hのストレート!!」


野球が始まっちゃった。
そう。今回の小道具、ユニット甲子園らしく「野球道具」が登場!!
しかも。⬇


これ、実物が出てきました。
大事な大事なグローブをステージ上に持ってきて、伊波さんはマウンドで圧巻のピッチング。
1球目・165km/hのストレート。2球目・90km/hのスローカーブ。
これにはバッターボックスの斉藤朱夏さんもバットで空を切ることしかできず。
降幡愛さん、こんなボール受け止められるなんて凄すぎよ。それより凄いのは流石に伊波さんの方だけども。でもぶっちゃけ、173km/hは出るはずでしょ

そして第3球、僅かな失投を見逃さず斉藤朱夏さんがバットを振り抜くと、見事にホームラン!!


―――――― Kアリーナの会場全体の度肝を抜いた今回のパフォーマンス。
まさかのまさかの、実況の藤井康生アナまで巻き込んだ1打席勝負。
CYaRon!の3人が、藤井アナにわざわざお願いをしに行ったと想像すると、とにかく用意周到なのが伝わってくる。よっこらせいら。
そして、一日目の開幕、みらくらぱーく!の「ド!ド!ド!」に引けを取らない強烈なインパクトと、"甲子園に相応しいまでの野球要素"。

伊波さんをはじめ、CYaRon!の3人で考えに考え抜かれたセトリ。"全てを出し尽くす"という至上命題を、完璧にこなしていくCYaRon!の3人が、この日の2曲目に選んだのが……



Day.2 #2 近未来ハッピーエンド


夢、叶えさせてもらいましたァ!!!

いつか現地で浴びてみたいと思っていた曲。
極端な話。声出し解禁となった今、CYaRon!への"ダイスキ"を叫ぶにはこの曲しかない、と思ったぐらい来て欲しいと願っていた。

―――――― 本気で叫んだ「C・Y・R!CYR!Love!!
やっと伝えられた。
いつだってガムシャラにパフォーマンスを続けてきた3人の姿を、この目に焼き付けることが出来て本当に幸せ。
言いたいことはそれだけ。
それぐらいの満足感。



余談



この頼もしい先輩たちの姿に憧れて、たくさんの後輩たちが想いを寄せる。
特に、蓮ノ空女学院 "みらくらぱーく!" 大沢瑠璃乃役・菅叶和さんのコメントに、私はとにかく感銘を受けた。

ALTをまんま引用するのもどうかと思ったので、要約すると、

  • 1回表、CYaRon!のパフォーマンスが完璧でステキで、応援してくれる人や袖にいたスクールアイドル全員を笑顔にする力がすごくて……

  • 朱夏さんは太陽みたいな人。ずーっとみらぱの2人に構ってくれて、コミュ力すごい。

  • ふりりんぱいせん。ルビィちゃんにしか見えなくって、いつも気にかけてくれた大好きな先輩。

  • 伊波さん、気さくで面白い先輩。でも伊波さんのステージ上での存在感がすごくて、"大きく見えるパフォーマンス"がすごくて"メリハリつけててかっこいい"先輩。尊敬の眼差しで見ております…!



偉大な背中なのに、距離感を感じさせない。
かんかん、こなちが迷わず3人の懐の中に飛び込めるぐらいに包み込んでくれる。
逆に、後輩たちのガムシャラにパフォーマンスする姿にCYaRon!の3人も心打たれていたのは確かで、「必死に足掻いてもがいている時にしか出ない目の輝き」で伊波さんは蓮ノ空のメンバー6人に惚れたのだった。

お互いのリスペクトすら許されなかった7~8年前と比べても、この夢のような光景を目の当たりにしていることは、とても幸せなことである。
Aqoursとして歩む波乱万丈のスクールアイドル人生で得た経験と強靭なメンタルは、きっと虹ヶ咲・Liella!・サニパ・蓮ノ空の後輩たちに脈々と受け継がれていくことだろう。



―――――― なげぇ!!
CYaRon!語るだけでもこの長さ。
とりあえず、えっちらおっちら他のユニットの感想とかも書きながら、しばらくの間はユニット甲子園の余韻に浸りたいと思います。


しゃろとも、ズッ友、いいともーーーー!!!



2024年3月13日
中井みこと

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