心のボタンは、上から下へ、下から上へ

≪人生の節目となる瞬間は、自分ではそれとはわからない≫

先日は5か月のお付き合いになる彼女との恋愛関係に悩む男性Aさんから、

ご相談がありカウンセリングをしました。

お相手女性はご自身が勤務する会社が様々な制作物の発注をしている先の担当営業さん。

Aさん曰く、2歳下の女性でとにかく可愛い!

そして受け答えも明るく、Aさんはいっぺんで好きになったそうです。

早速プライベートでお誘いし一緒にご飯に出かけて、

ほどなくAさんから告白。

お相手女性からは、

「結婚を意識したお付き合いしか考えていない」

そうお話があり、

「自分も同じだよ」

と即お答えしてお付き合い開始したそうです。

そしてAさんと彼女とのプロジェクトが終わり、

彼女は他のプロジェクトでAさんの同僚の担当になりました。

そこまで伺うと・・やきもち?

それが・・・逆でした。

デート中に彼女との会話の中で

同僚との仕事のことで自分の会社の社内連携が良くないのでは?

同僚の方にしっかり仕事をしてもらえていないのでは?

「私は頑張っているのにどうなっているの?」という話があって、

つい強い口調で、彼女と彼女の会社を批判してしまったそうです。

「それは自分の横で頑張っている同僚のことを言われたのがとても嫌だったんです」

苦渋の表情でお話下さいました。

「そして少し時間を置こうと自分が提案して」

それから彼女さんの反応いかがでしたか?とお話を伺うと、

「2日後に彼女から連絡があり、これからも仲良くしたい、

でも仕事やプロジェクトの話はこれからは一切しないと話がありました」

彼女から仲直りのお話なのですね。

「そうですね」

それでどうしたいと悩んでいるのでしょうか?

「付き合い始めた時と同じように何でも話をしてくれる彼女に戻って欲しい」

「遠慮されているのが嫌なんです」

そうですよね・・なんでも明るく楽しく話している彼女が好きなんですよね?

「はいそうです」

「自分は何でも話そうと言っても、前と彼女は変わって、

仕事のことを話さないので、逆にとても気になるんです」

悲しくなりますよね・・・でも、なぜだと思いますか?

「う~ん、わからないですね。もう何でも話してくれていいのに」

たぶん、ですが、

強い口調で批判のように指摘されると

人によっては話している内容でなく

怒られた!怒られるには嫌だ!という気持ちだけでいっぱいになり、、、、あなたが伝えたい内容を無意識にシャットアウトしてしまいます。

また今回の仲直りのアプローチは2日後に彼女からですよね・・

彼女は自分のお話が行き違いのきっかけだったから、

自分から頑張って提案して下さったのでしょうか。

Aさんからは仲直りを先に提案できなかったのは、

どうしてだと振り返って思いますか?

「うう~ん、それは、、わからないです」

わからないですよね・・

でもその時は・・・

彼女のお気持ちより、

【自分の正義、自分の意地】を優先していたのだと思います。

彼女はどうにかしたいという気持ちより

お仕事のいわゆる愚痴を言ってみたら、

怒られた!ということだけがずっと残っていて

2度と繰り返したくないという思いはあると思います。

Aさんは、自分は少し頑固な面があると思う時はありますか?

「言われたことはありますね、自分ではそうは思わない気も・・でもそうかも知れないですね・・」

でもね、頑固って悪いことではありません。

何かを最後まで全うしようとするエネルギーがあることですから

信念を貫くこと、一生懸命さも時として素晴らしい場合もあります。

使い方さえ間違わなければ、大丈夫です。

そんな何事も真剣に向き合うAさんだから

彼女はあなたが好きで、

ご自身から仲直りも提案してきたのだと思います。

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それでですね、今回の悩みの

最初のころの2人に戻りたい気持ちが本当にあるのなら・・・

自分のそんな性質や行動をまずは全体的に把握できると

どうしたほうが良いかが見えてきます。

良い時は誰でも楽しく振舞えるのです。

悪い時にこそ今回の経験を生かして欲しいと思います。

自分を優先してしまったことで失った彼女との良好なコミュニケーションは

Aさんの今後のコミュニケーションで時間を掛けて解決していくことだと思います。

仕事の愚痴だとしっかり理解すること、

また一緒にいる時間は2人だけの大切なもの。

掛け違えたボタン、大切な心の優先順位が見えたので、

ONとOFFの心の切り替えを

Aさん自身がしっかり出来ると今後はお気持ちが楽になりますね。

Aさんは、

無意識に自分を優先していたことが

今の彼女との関係を招いていたこと、

とても腑に落ちたとお話くださいました。

腑に落ちると次の行動が出来るようになります。

カウンセリング前の表情と

帰るときの笑顔が全く違う

そのふっと楽になって下さった表情が

どんなカウンセリングでも

私はいつも一番嬉しいのです。

安心して見送りました。

















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