凛とした花
「よろしくお願い致します」
社内ですごく綺麗な女性が入会したと噂になるくらい
七頭身で細く顔が小さくて背が高くスタイル抜群、
お人形のように綺麗な女性でした。
2人姉妹の妹で既に結婚して家を離れた姉に代わり
祖父の時代からの家業のチェーン店を継いで
経理から仕入れから販売まで頑張っている。
両親の期待を一身に背負って日々過ごしていて、30代も半ばを過ぎそうな時にお会いしました。
今までの恋愛はいくつかあっても、親からの指摘があってお別れしたこともある。そんな20代の時の気持ちをお話してくださり、
家業にとって助けになる人というのが1番の希望でした。
やはりお申し込みがたくさん入り、土日も仕事を抜けてお見合いを頑張ってくれました。
とにかく第一印象が良く笑顔も素敵で愛嬌もあり、お相手は気に入るのですが、自分の仕事とって合うか合わないか・・で判断すると
彼女からはお断りになってしまうの繰り返し。
そして素朴で人柄がピカイチ、とある大手会計法人の公認会計士さんをご紹介しました。
誠心誠意な仕事ぶりであちこちひっぱりだこ。年中国内出張で、中々お見合いを組むのが大変な方でした。
やっとのことでお見合いを終え男性は一目惚れ。
彼女も「彼はお人柄もいいし親も気に入る方だから」と初めてOKを頂きました。
彼は都内のあらゆるお店を駆使しエスコート。しかし一人暮らしも長く多忙を極めているのでずぼらな面もちらほら。
アドバイスしても中々続かないのですが、一生懸命自分なりに出来ることを精一杯頑張っていました。
半年交際しても・・でも彼女はどうしてもプロポーズはまだ受けられない。
「両親も喜ぶし、この人は理想的だけど、でも決められない」
私は彼の気持ちを考えて「このままずっとお相手が決められないあなただけのためにこの活動に時間を使うのは酷かも知れないです・・」
彼女は泣きだした「父のために頑張ってきたけれど、でも結婚する人は自分が好きな人がいい」
彼を好きという気持ちになれないと分かったのですか?
「先日手を繋ごうとして来たのですが、手を引っ込めてしまったんです」
そうなんですね・・
お父様や会社のために自分の結婚は難しいということが分かったのですね。
「そうですね。好きな人で結果的に仕事の助けになる人であれば・・」
今まで条件ありきで来たのでずっと縁から遠ざかっていたのですが、それがわかったことはよかったですね。
彼は残念かもしれないですがこれ以上傷つけるわけには行かないので
お断りをして良いでしょうか?
「はい、私から言います・・」
彼は本当に落ち込みました・・・
でもその後少し休みますか?とお話しましたが、早く忘れるためには出会いが必要だと言いその後もお見合いを重ねてご成婚されました。
彼女は・・・年下の好きな人、しかも地方公務員さん。
休み平日と土日、仕事も重ならない方でしたが、好きを先にして出会いを決めました。
彼女のお父様にはお手紙を書きました。
お嬢様の幸せと仕事はぜひ分けて考えて下さるとありがたいです。
お嬢様が葛藤の日々で費やした長い年月はご両親への愛です。
尊敬するお父様のお子様だからこそ責任感強いお嬢様ですから、支える家族が出来て現在の家業のお仕事に良い影響を与えますのでぜひ見守ってあげて欲しい。
みたいな内容だったと思います。
大切なのは、 いいなっと思う人、好きな人がたまたま〇〇だった。
出会いは経歴より、好きかも?を大切に
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