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わたしは異性にモテるという経験を
あまりしてこなかった。
あまり、というか
ほとんど無いに等しい。

(見ればわかると思った
わたしを知っている友人たち、
今度会ったら怒ります。)

痴漢みたいな男は
次から次に沸いてでてきて
バッタバッタとなぎ倒すことはあっても

お付き合いしたい

と思っていただくことは
少なかったように思う。

「安く見積もられている」

というプライドよりは
男性のそういうエネルギーを向けられる事や
断る、逃げることにいちいち罪悪感を感じ
パワーを使うことに辟易していた若い頃。

そんな時代に
本当に人生で一、二度
珠玉のように心に大切に留めておきたいような
大切に思われる経験をしたことがある。

当時わたしはリラクゼーションサロンで働いていて男性の中で女性スタッフが一人だったことに加え、ありがたいことに指名が多く、男女問わずハンカチやCD、たまにお財布やアクセサリーなどを頂くことが多かった。

そんな中で私より5歳ほど年上の(正確にはわからない)男性の常連のお客様がある時から毎回一輪のガーベラを下さるようになった。

ガーベラは好きな花の一つで嬉しくて毎回素直に受け取っていた。

どのお客様のプレゼントも下心のようなものを感じたことはなくその方からも連絡先を聞かれることなど一切無かったしそれがまた

素敵な方だなぁ

と思わせる彼の在り方で
心あたたまる思いで受け止っていた。

そんな時期が半年ほどあり
その中で今の夫に出会い
いよいよ結婚する段になり
引っ越しにあたり退職する旨を
常連のお客様にお伝えしていったところ
とても寂しがってくださったり
心温まる言葉をいただいたりして
とても幸せだった日々。

このお客様にもお伝えしたのだけど
少し押し黙り一拍置いたあと低い声で
「おめでとうございます」
と言ってくださったのがいまでも印象深い。

あのとき、初めておや?と思った。

そして最終日
その方が手にしていたのは
いつものガーベラではなく
鮮烈な黄色のチューリップだった。

「花言葉は調べないでください」

といわれ手渡された瞬間
胸がつまったのをいまでも覚えている。

チューリップは色によって
花言葉がちがい
一つの花にも複数の意味が含まれる事があるが

黄色いチューリップの花言葉で
一番先に思い付いたのは

「望みの無い恋」

だった。

まったく気づかなかった。

やさしい方なんだとしか
思っていなかった。

真剣な想いに答えられない、ということが
こんなに苦しいことなんだと知らされたのは
初めてだった。

お礼を言わなければならない、
とおもい息を吸い込むと同時に
わたし、絶対に幸せにならなければならない。

とそのとき深く思った。

幸せな結婚を、
チューリップに誓わされた。

ゲームのように軽やかに恋を次から次に楽しむ友人もいるが
わたしには、ひとつひとつの恋がすべて重い。

今も黄色いチューリップを見ると
懐かしさと切なさが一気に胸に去来して
目を背けたいのかしっかりみつめたいのか分からない気分になる。

あれから15年、
鮮烈な黄色の花に誓った幸せは
夫と共に守られています。

わたしの人生に大切な思い出をありがとうございました。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

読んでくださっている方にも
それぞれ花にまつわる思い出や
恋にまつわる思い出、
たくさんあると思います。

そしてもちろん人の間で大切な思いとは
恋に限ったものだけではありません。

大切な恩師や友人、家族や後輩など
日頃の想いを感謝や思いやりにかえて
ギフトとして贈られてはいかがでしょうか。

もうすぐバレンタイン。
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